2014年08月30日

税理士事務所の学歴と労働時間

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

9月の千葉出店・10月の田無出店が正式に決まりました。
本日は、この後、スタッフの結婚式です。
税理士法人TOTAL入社後、仕事と勉強を両立し、税理士試験に合格した苦労人で、今回の出店の主力メンバーでもあります。

新しい門出に幸多かれ!

(実は私は結婚式のスピーチが苦手でちょっと頭が痛いのですが)

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香代子様からのご質問です。

■年齢 28歳
■性別 女性
■資格 簿記1級  昨年 消費税法合格 
        今年度 法人税法受験済
■職歴 銀行(6年間)
     その後転職し、会計事務所に半年勤務。
■学歴 東京大学or京都大学
■会計事務所経験 半年(所員8名)
     知人の紹介により入所
    (その知人は現在の会計事務所職員)
■居住地 大阪 一人暮らし

ご多忙の折、申し訳ございません。御相談させてください。

 大学卒業後、銀行に勤めておりましたが、税理士を志望し会計事務所へ転職しました。昨年は、銀行に勤めながら消費税法勉強して合格しましたが、今年受験した法人税法については、感覚的には合格しているかどうか微妙です。
 
 半年前に、知人の紹介により現在の会計事務所へ入所しました。まだ1科目しか合格していなかったため不安がありましたが、ほぼ残業がないこと、資格学校に通えること等を確認し、入所しました。ただ、現実的には毎日残業(21〜22時迄)があり、休日出勤もあるような状態です。

 事務所からは、今後担当を増やしていくことや、銀行員時代の人脈を生かして営業することを期待されています。しかし、自分の性格、集中力を考えると、1年間勉強に専念するか、仕事はアルバイト程度に抑える程度にして、資格取得を優先させたいと考えております。

Q.
 そこで御相談なのですが、1年間専念(もしくはアルバイト)後、再びいずれかの会計事務所に採用してもらえる可能性はあるでしょうか。  
自分の判断の甘さで会計事務所に入所し、すぐに辞めてしまうのは恐縮ですし、実務経験がほとんど無いので、難しいのではないかと不安に思っています。 

ご意見いただけると幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

A.
心配しすぎです。余裕で内定が出ます。次は、よりじっくりと勤務する会計事務所を選びましょう。

今年(平成26年 第64回)の税理士試験の法人税法が極端に難しかったようですね。
(「問題が悪い」という声もちらほら)
せっかく頑張ったのに手ごたえが感じられなかった方も多いのではないでしょうか。
こういう年は、合格ラインも読みにくいので、無駄に過ぎたことを考え込んだりせずに、今後に向けて人よりも先んじるように努力したいものです。
もっとも、「そんなに上手に切り替えできないよ」という声が聞こえてきそうですが。

(1)学歴の話

・クリニック開院予定のドクター(採用の話の際)
「気が利かない人は嫌だなあ、頭が良い人が良い」

・60過ぎの慶応大学卒の中堅税理士法人代表
「高橋先生の所は良いよな。俺なんて、早慶卒が来たら全員採用しちゃう」(おいおい)

・とある公認会計士の奥様
「〇〇さんは、知的レベルが高いから、仕事を任せて安心です」

コンピューターが普及する前は、商業学校を出た、作業が得意な経理・会計事務所経験者が重宝されました。
最近では、税理士法人化、組織化が進み、作業者と巡回監査担当者が分かれ、一定の学力がある方が有利になってきました。

その中でも東京大学or京都大学は最高峰ですから有利です。しっかりした税理士法人ほど、一般企業と同じように学歴は見るはずです。

学歴は、中学・高校時代、どれだけ真面目に勉強をしたか、勉強ができたか
言い換えると
仕事に重要な勤勉さや機転の証明にはなります。

参照) 「税理士の学歴

もちろん、コミュニケーション能力、社会への適応力等も見られますが、銀行勤務6年なら全く問題ないでしょう。
学歴・職歴とも最高レベルで、試験勉強も実務寄りの法人税法・消費税法です。外部環境も近年にない売り手市場です。
採用されない理由が浮かびません。

ただ、所長がいわゆる「低学歴」だと、コンプレックスで不当に低く評価されるケースもあるかもしれません。
あとは、最近増えている、
(1)自分の頭で考えない、会社の方針に染めやすい人を求めている事務所や、
(2)熱血営業マンタイプを求めている事務所
では採用されにくいかもしれません。

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税理士法人TOTALは東京大学卒の方は3名在籍していますが、京都大学卒の方はおられません。
この辺を書きすぎると、うちは学歴で採用していると思われるかもしれませんが、東大卒でも不採用にすることは珍しくありません(残念ですが、コミュニケーション・社会性に難があるケースが見られます)。学閥も縁故採用もないので、開成や早稲田卒でも特に優遇はありません。
そういえば、最近は関西をはじめ全国からご応募いただいており、たくさんの方を採用しています。
(ここで関西の銀行出身の方も採用させていただきました)

学歴が低くても、仕事を真面目にしてくれる人、仕事ができる人をたくさん採用しています。
会計事務所経験、職歴、人柄、資格も同じように高く評価しており、学歴は採用・昇進の条件にはしていません。
幹部登用も、パートナー・本部長を含めて実力や適性を見て行っています。
税理士法人TOTALの代表社員・本部長一覧
高校卒、専門学校卒、商業高校卒の方も、幹部を含めてたくさんおられます。
====================

(2)税理士事務所の労働時間
会計事務所は、特別残業時間が多い業界ではありません。
残業時間が多いのは、若手の所長や大手の税理士法人など一部に限られます。

詳しくは「税理士事務所・会計事務所の労働時間」へ

ただ、正社員なら
  閑散期 : 午前9時〜午後6時半・7時 
  繁忙期 : 午前9時〜午後9時くらい
閑散期はヒマなので、定時が終わると順次帰って、繁忙期は残業が普通だけれど、10時前にはほとんど帰れる。
このタイプの事務所が多くなります。
税理士業界は、他産業と比べても労働時間はやや短い方でしょう。
それでも年末調整・確定申告・3月決算があり、季節労働者的に繁忙期が忙しくなります。

以前、銀行員というと「残業の嵐」でした。
(その分、給与は今と比べてすごく高かったのですが)
昔、まだ勤務していた頃、20時に駅でバッタリお会いして
   私  :「今日は遅いですね」(私は普段は18時半)
 銀行員:「今日は特別に早いんです」(普段は23時)
なんて会話をした覚えがあります。
あの頃、銀行員は7時出社、23時退社で「セブンイレブン」なんて言われていました。

最近では、労働基準監督署が入って、コンプライアンスの問題もあり、都市銀行はかなり残業が減っています。
地銀も労基に入られた順番で残業が減っています。
女性は7時には帰り始めるとお聞きしています。
(銀行は 女性 午前7時半〜午後7時、7時半
男性 午前7時、7時半〜午後8時、8時半 くらい
男女とも午後9時時には遅くとも退行) 

都市銀行から転職すると
(実は労働時間は朝が早い分、今でも税理士事務所よりも平均すれば長いですが)
「税理士事務所は終わりが遅い」と感じられると思います。
繁忙期から働き始めているのでなおさらでしょう。

もっとも、当初の話と違っており、なおかつ、さらに仕事の量や責任が増えそうなので、受験を考えると退職もやむをえません。

何でもそろった条件が良い「理想の職場」は残念ながらないでしょう。何かを犠牲にして選んで行く方が現実的です。
香代子様は、おそらく、中途半端にアルバイトするより1年間受験に専念した方が良いタイプではないかと思います。

当分の間、税理士業界は空前の売り手市場です。1年後も、アルバイトでも正社員でも気に入った事務所を選びやすい状況でしょう。
次は、自分が何をしたいのかを考えて、じっくりと勤務する会計事務所を選びましょう。

====================
そういえば、ここで、20代半ばの女性受験生を採用しました。
前職は「普通の税理士事務所」だとお見受けしましたが、担当を25件くらい持ち、時間は上記くらいです。在職中は科目合格できませんでした。
今回の転職に当たり、税理士法人TOTALでは残業はあまりしない、担当は原則として持たせないかわりに給料は下がるという条件になりました。もったいない気もしますが、本人の優先事項が税理士試験合格と家庭との両立にあったからです。
それでもかなり大変だと思います。がんばってください。
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コメント一覧

1. Posted by 香代子   2014年09月02日 19:03
高橋先生

大変お忙しい中、ご丁寧に回答いただきまして、誠にありがとうございました。 幸甚の至りです。
確かに銀行は、遅くとも21時には退社という環境でした。今の事務所も、他の事務所と比較して特別残業が多いわけではなさそうです。
しかし、自分の場合は短期集中した方が成果が出やすいように思うので、次の試験までは残りの科目を一気に勉強した方が後悔が少ないように思います。
税理士試験を受験するにあたって、人に迷惑や心配をかけてばかりです。その分、今後の人生できちんとお返しできるよう頑張ろうと思います。
お忙しいところ、ありがとうございました。

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