2014年04月05日
税理士事務所の就職事情(2014年春)
税理士事務所求人・採用情報の高橋寿克です。
本日は愚痴です。
いつもとニュアンスが違うので読み飛ばしてもらった方が良いかもしれません。
今週、ある会計事務所の職員の方の強烈なブログを拝見しました。彼は以前からよく存じ上げている優秀で熱い(熱すぎる?)男です。
税理士法人TOTALへの明らかな誹謗中傷で名誉棄損に当たることが数か月前に書かれていました。
さすがに頭に来て告訴するかかなり迷いましたが、同業者でかなり有名な事務所さんですし、熱意ゆえのことと思ってまずはお電話しました。
その場でそのブログ記事は削除してくれましたが、なぜこんなことをするのかお聞きしたら
「〇〇〇(彼の勤務する事務所)+△△△△(ネガティブな用語)」で検索すると私のサイトが出るらしいのです。
私自身は、そのネガティブな用語は一切使っていませんし、その会計事務所を直接批判することは書いていないつもりだったので意味が分かりませんでした。
googleの検索機能もお利口過ぎて困ったものです。
会計事務所名・固有名詞を全部削除することも考えましたが、あまり情報を制限すると、就職希望者への情報提供、適切なマッチングという当サイトの趣旨から外れてしまいます。
かなり悩みました。
まずは表現をよりやわらかくして、特定の会計事務所の非難と取られないように文章を手直ししました。
(普段から非難にあたらないよう表現は気にしているつもりでしたが、古いまま放っておいたページもありました)
その会計事務所さんは、ネット対策が得意でネガティブチェックを徹底して、自社をブランド化しようとしているようでした。
最近では、ホームページで就職情報を書いたり、悪い書き込みを消させたりしている会計事務所が増えています。
中には一部ですが、離職率等、明らかな嘘の数字を並べているところも見られます。
それゆえにこのサイトの存在価値があると思って書いていたのですが、一部の方にはいい迷惑・邪魔な存在なのかもしれません。
社会的に役に立つことをしようと思っているだけなのですが、本当に正しいことなのか
これでいいのかよくわからないし、まだ迷っているところです。
疲れました。
税理士受験生が減っています。会計業界に入る人も減っています。中堅・大手の会計事務所の中には必要数が採用できず、募集基準を下げるところが増えてきています。
最近では大手・準大手の会計事務所も残業を減らす努力を始めています。
多くの産業同様に無理な労働時間を減らし、適切な労働環境を実現していく過渡期なのだと思います。
実際には、確定申告の疲れで、うちのスタッフからも愚痴が出ているのが実情です。なかなか現場は大変です。
安倍首相には悪いですが、経営者はやりたくても給与水準の引き上げは簡単にはできません。
税理士業界を産業化し、より働きやすい、魅力的な業界にするのが私の夢です。
まだまだ道半ばです。
※なお、
この件に関するコメントは下記のコメント欄をご利用ください。
本日は愚痴です。
いつもとニュアンスが違うので読み飛ばしてもらった方が良いかもしれません。
今週、ある会計事務所の職員の方の強烈なブログを拝見しました。彼は以前からよく存じ上げている優秀で熱い(熱すぎる?)男です。
税理士法人TOTALへの明らかな誹謗中傷で名誉棄損に当たることが数か月前に書かれていました。
さすがに頭に来て告訴するかかなり迷いましたが、同業者でかなり有名な事務所さんですし、熱意ゆえのことと思ってまずはお電話しました。
その場でそのブログ記事は削除してくれましたが、なぜこんなことをするのかお聞きしたら
「〇〇〇(彼の勤務する事務所)+△△△△(ネガティブな用語)」で検索すると私のサイトが出るらしいのです。
私自身は、そのネガティブな用語は一切使っていませんし、その会計事務所を直接批判することは書いていないつもりだったので意味が分かりませんでした。
googleの検索機能もお利口過ぎて困ったものです。
会計事務所名・固有名詞を全部削除することも考えましたが、あまり情報を制限すると、就職希望者への情報提供、適切なマッチングという当サイトの趣旨から外れてしまいます。
かなり悩みました。
まずは表現をよりやわらかくして、特定の会計事務所の非難と取られないように文章を手直ししました。
(普段から非難にあたらないよう表現は気にしているつもりでしたが、古いまま放っておいたページもありました)
その会計事務所さんは、ネット対策が得意でネガティブチェックを徹底して、自社をブランド化しようとしているようでした。
最近では、ホームページで就職情報を書いたり、悪い書き込みを消させたりしている会計事務所が増えています。
中には一部ですが、離職率等、明らかな嘘の数字を並べているところも見られます。
それゆえにこのサイトの存在価値があると思って書いていたのですが、一部の方にはいい迷惑・邪魔な存在なのかもしれません。
社会的に役に立つことをしようと思っているだけなのですが、本当に正しいことなのか
これでいいのかよくわからないし、まだ迷っているところです。
疲れました。
税理士受験生が減っています。会計業界に入る人も減っています。中堅・大手の会計事務所の中には必要数が採用できず、募集基準を下げるところが増えてきています。
最近では大手・準大手の会計事務所も残業を減らす努力を始めています。
多くの産業同様に無理な労働時間を減らし、適切な労働環境を実現していく過渡期なのだと思います。
実際には、確定申告の疲れで、うちのスタッフからも愚痴が出ているのが実情です。なかなか現場は大変です。
安倍首相には悪いですが、経営者はやりたくても給与水準の引き上げは簡単にはできません。
税理士業界を産業化し、より働きやすい、魅力的な業界にするのが私の夢です。
まだまだ道半ばです。
※なお、
この件に関するコメントは下記のコメント欄をご利用ください。
コメント一覧
3. Posted by 税理士ひさ 2014年04月12日 18:44
>相模原太郎様、丸太様
私の思いを理解してくれる読者の方がいるというのがわかっただけでほっとしています。
ただ、反省して今まで以上に個別の税理士法人の批判ととられないように書いていかないといけないですね。
やさしいお言葉、ありがとうございました。
私の思いを理解してくれる読者の方がいるというのがわかっただけでほっとしています。
ただ、反省して今まで以上に個別の税理士法人の批判ととられないように書いていかないといけないですね。
やさしいお言葉、ありがとうございました。
2. Posted by 丸太 2014年04月06日 13:50
はじめまして。いつも興味深く読ませていただいております。
先生のお書きになる文章は思考過程が明確に示されているため、結論に同意できるか否かにかかわらずとても参考になります。私がこの業界に入る際にも、経営側の意見を知る貴重な機会となりました。今は職員の身分ですが、採用市場の動向を確認する手段のひとつとして、また将来開業した時のためのイメージトレーニングとして、欠かさずチェックしております。
現状はまさに先生が仰るとおり、2〜3年前のような意識では誰も採用できず、既存職員の労働時間に対する不満が蓄積されるばかりです。何か有効な手を打たなければ、やがて業界全体が沈んでしまうでしょう。ともすれば足の引っ張り合いになりかねない状況なのは間違いありません。
先生の文章に救われた人は確実に存在します。見知らぬ人のために常にタイムリーな情報を提供するのは並大抵のことではないかと思いますが、無理のない範囲で続けてくださればと思います。
先生のお書きになる文章は思考過程が明確に示されているため、結論に同意できるか否かにかかわらずとても参考になります。私がこの業界に入る際にも、経営側の意見を知る貴重な機会となりました。今は職員の身分ですが、採用市場の動向を確認する手段のひとつとして、また将来開業した時のためのイメージトレーニングとして、欠かさずチェックしております。
現状はまさに先生が仰るとおり、2〜3年前のような意識では誰も採用できず、既存職員の労働時間に対する不満が蓄積されるばかりです。何か有効な手を打たなければ、やがて業界全体が沈んでしまうでしょう。ともすれば足の引っ張り合いになりかねない状況なのは間違いありません。
先生の文章に救われた人は確実に存在します。見知らぬ人のために常にタイムリーな情報を提供するのは並大抵のことではないかと思いますが、無理のない範囲で続けてくださればと思います。
1. Posted by 相模原太郎 2014年04月06日 08:33
先生の作られたこのサイトはとても貴重だと思います。
私が学生の頃にもこのようなサイトがあればと思いました。
このサイトがなければ、業界の実情を知らないまま会計事務所に就職し、ミスマッチや過剰労働で業界を去る人は減らないと思います。
お辛いでしょうが、業界のため頑張ってください。
私が学生の頃にもこのようなサイトがあればと思いました。
このサイトがなければ、業界の実情を知らないまま会計事務所に就職し、ミスマッチや過剰労働で業界を去る人は減らないと思います。
お辛いでしょうが、業界のため頑張ってください。