2014年03月23日
夫婦で会計事務所勤務
税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
確定申告お疲れ様でした。今年もスタッフの力に助けられました。
ただいま、税理士法人TOTALではスタッフを大募集中です。ご応募お待ちしています。
※ご質問はここをクリック
K様よりご質問です。
■年齢 29
■性別 女性
■資格 日商簿記2級
■職歴 一般企業(営業事務)1年半
会計事務所(税理士補助)約7年
出産を期に退職、専業主婦2年
■学歴 商業高校卒
■会計事務所経験 小規模な個人事務所(税理士1名、社員5名程度)にて事務員として正社員勤務。
■居住地 東京
■その他、特殊事情
既婚、配偶者とは職場結婚で夫は現在も前職場に勤務中。私の退職後まもなくして税理士法人化しました。
配偶者が税理士を目指している。
はじめまして。
子育てをしながらの就職、また場合についてアドバイス頂きたく、ご質問致します。
Q.1
子供の保育園入園に伴い、私もまた仕事をはじめようと思うのですが
(1)前職である会計事務所へ復職する
(2)別の会計事務所へ就職する
どちらが良いか悩んでいます。
子育てとの両立を考え、正社員なら時短勤務、またはパートや派遣での勤務を考えています。
(1)の場合はすぐに仕事に慣れると思いますし、子育てに対してもそれなりに理解して貰えると思うのですが
配偶者と職場が同じとなりますのでデメリットもあると思います(公私が区別し難い、配偶者が転職を望んだ時に動き難い、業績悪化等の場合は夫婦共に収入減など)
(2)の場合で、配偶者が別の会計事務所に勤務していると、就職の際に不利になる事はあるでしょうか?
Q.2
先生の奥様は司法書士の資格を取得されておられるとのことですが
税理士の伴侶が持っていると役立つ資格や資質等についてもお話し頂けると幸いです。
確定申告時期でお忙しいとは存じますが、よろしくお願いします。
A.1
ご自身で分析している通りでしょう。
まずは、ご主人の勤務している税理士法人(K様の勤務していた税理士事務所)が、この後どんな業績をたどるか、代表者が独立に対してどんな姿勢かによるので、事情がわからない私がコメントしても不正確になります。
割り引いてお読みください。
税理士法人TOTALでも、社内結婚が3組あったので、夫婦で同じ事務所ということがありました。そういえば、私も夫婦でTOTALグループです。
夫婦で働いて、独立に伴って旦那さんが先に辞めるというのは2組ありましたが、(一部の人は独立するものと思っているので)私の場合は特別な思いはありません。情報漏えいについては一定のケアをするのは当然ですが。
また、税理士法人TOTALには、現在配偶者が他の会計事務所勤務という方が4名、税理士の子息(いわゆる税理士2世)が4名おられます。私は、素直さや結果で処遇し、能力をきちんと評価するので、差別はありません。
個人的な感想としては、
(1)ご主人が近い将来、独立(して成功)する可能性が高い場合
今の事務所に戻るのが楽かなあ。
うちでも最近独立した税理士も妻が社内に残ってくれています。
(2)すぐではなくいずれいつかは独立・同業へ転職すると思っている場合。
家から近い(子育てとの両立には通勤時間の短さは重要です)別の会計事務所に就職する。
元の会計事務所が、発展性・安定性があれば復職もいいのですが、規模的にも、また業績悪化を疑うようでは盤石ではないのでしょう。
一般論としても、歴史が長く従業員数が10名弱の事務所は、最初に勤務する事務所としては今が成熟期なので安定していていいのですが、長くいると衰退期に入るので後継者が優秀でない限り危険になることが多いでしょう。
ご主人が後継者候補だというのでなければ辞める可能性が高そうですね。
会計事務所の就職の特徴は、経験者が有利で、入力者の女性は時短勤務が認められやすいという面もあります。
そういえば、最近、税理士法人TOTALでも、週10時間勤務の女性(会計事務所経験者)に内定を出しました(かなり特殊です)。
元の事務所よりも安定していて、技術レベルの高い事務所に採用されれば、将来のためにも、仕事と家庭の両立のためにもいいでしょう。
配偶者が別の事務所に入っていると就職しにくいかは、私は気にしませんが、一般的には事務所によるとしか言えません。
選んでくれる事務所に入ればいいだけです。
(3)独立しなそうな場合
会計事務所ではなく、一般企業の事務(経理・総務等)に転職する。
同じ会計業界ではあまりリスクヘッジになりません。
A.2
(1)税理士の配偶者が持っていると便利な資格は、
一般論なら
・弁護士、医師、
この辺は明らかに有利ですね。難易度の高さは言うまでもありません。うちにも奥さんが弁護士というスタッフがおられますが、仕事上のやり取りも多いです。
以前、旦那さんが医者という方もおられましたね。親兄弟が医者というスタッフは結構おられます。
・税理士・公認会計士、司法書士、不動産鑑定士
お得で実用的。ただし、難易度はそれなりに高い。
何と言っても税理士・公認会計士は便利。二人いれば、税理士法人が簡単に作れます。
うちの奥さんは、法学部卒ではないのに畑違いの損保のOLから、30代の半ば過ぎから子育て中に司法書士を取ってくれました。正直(のろけて悪いですが)相当優秀だと思っていますし、助かっています。
・行政書士・社会保険労務士
取得は比較的容易で、実用性もある。単体ではあまり女性には向かない資格ですが夫が税理士で独立するならそれなりに使えるかも。
K様が目指すなら、商業高校出身ですし、会計事務所への再就職も視野に入れているので税理士試験が良いのでは。最終合格できなくても科目合格でいいと思いますよ。
(2)独立税理士の奥さんが持っていると良い資質は、
人前では夫を立てて事務所経営に口を出し過ぎないことかなあ。
経営者ですから浮き沈みはありますし、心配でしょうが。
夫婦間ではともかく、事務所内では所長は夫ですから、
経営者でもない妻が口うるさいと職員はうんざりするでしょう。
奥さんが強すぎる場合、同じ事務所にはいない方が良いかもしれません。
(うちの奥さんは、会計にはタッチしない人ですし、
人前では私を立ててくれるのでそれほど、スタッフには迷惑はかけていないと思うのですが)
私の恩師のM先生の奥様は大変出来たお方で、意図的に夫を立てて必要なだけしか事務所に来ないようにしておられました。
資質とは違うかもしれませんが、子育て・家事はどうしても奥さん中心になるので、仕事の助け以上にこちらを上手にこなしてくれた方がありがたいかもしれません。
税理士も独立すると激務なので、仕事が順調で、夫婦仲が良くて、子供もきちんと育っていて親子関係も良好な家は多くはないのが現状ですから。
この辺は、普通の会社経営者の妻と変わらないかもしれません。
==================
昔、税理士の若手の飲み会で、自分の結婚相談をしたら、十人近くの全員に反対されたことを思い出しました。
相談の仕方も悪かったのかもしれませんが、独身、離婚組が多く、仲良く子育てしている人が少なかった記憶があります。
うちの奥さんは、経営者の妻、母に加えて、自分自身も部下を持つ経営者でもあり大変そうですが、睡眠時間を削ってよく頑張っています。ありがたいことですが、無理させすぎかな。
==================
※なお、
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税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
確定申告お疲れ様でした。今年もスタッフの力に助けられました。
ただいま、税理士法人TOTALではスタッフを大募集中です。ご応募お待ちしています。
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K様よりご質問です。
■年齢 29
■性別 女性
■資格 日商簿記2級
■職歴 一般企業(営業事務)1年半
会計事務所(税理士補助)約7年
出産を期に退職、専業主婦2年
■学歴 商業高校卒
■会計事務所経験 小規模な個人事務所(税理士1名、社員5名程度)にて事務員として正社員勤務。
■居住地 東京
■その他、特殊事情
既婚、配偶者とは職場結婚で夫は現在も前職場に勤務中。私の退職後まもなくして税理士法人化しました。
配偶者が税理士を目指している。
はじめまして。
子育てをしながらの就職、また場合についてアドバイス頂きたく、ご質問致します。
Q.1
子供の保育園入園に伴い、私もまた仕事をはじめようと思うのですが
(1)前職である会計事務所へ復職する
(2)別の会計事務所へ就職する
どちらが良いか悩んでいます。
子育てとの両立を考え、正社員なら時短勤務、またはパートや派遣での勤務を考えています。
(1)の場合はすぐに仕事に慣れると思いますし、子育てに対してもそれなりに理解して貰えると思うのですが
配偶者と職場が同じとなりますのでデメリットもあると思います(公私が区別し難い、配偶者が転職を望んだ時に動き難い、業績悪化等の場合は夫婦共に収入減など)
(2)の場合で、配偶者が別の会計事務所に勤務していると、就職の際に不利になる事はあるでしょうか?
Q.2
先生の奥様は司法書士の資格を取得されておられるとのことですが
税理士の伴侶が持っていると役立つ資格や資質等についてもお話し頂けると幸いです。
確定申告時期でお忙しいとは存じますが、よろしくお願いします。
A.1
ご自身で分析している通りでしょう。
まずは、ご主人の勤務している税理士法人(K様の勤務していた税理士事務所)が、この後どんな業績をたどるか、代表者が独立に対してどんな姿勢かによるので、事情がわからない私がコメントしても不正確になります。
割り引いてお読みください。
税理士法人TOTALでも、社内結婚が3組あったので、夫婦で同じ事務所ということがありました。そういえば、私も夫婦でTOTALグループです。
夫婦で働いて、独立に伴って旦那さんが先に辞めるというのは2組ありましたが、(一部の人は独立するものと思っているので)私の場合は特別な思いはありません。情報漏えいについては一定のケアをするのは当然ですが。
また、税理士法人TOTALには、現在配偶者が他の会計事務所勤務という方が4名、税理士の子息(いわゆる税理士2世)が4名おられます。私は、素直さや結果で処遇し、能力をきちんと評価するので、差別はありません。
個人的な感想としては、
(1)ご主人が近い将来、独立(して成功)する可能性が高い場合
今の事務所に戻るのが楽かなあ。
うちでも最近独立した税理士も妻が社内に残ってくれています。
(2)すぐではなくいずれいつかは独立・同業へ転職すると思っている場合。
家から近い(子育てとの両立には通勤時間の短さは重要です)別の会計事務所に就職する。
元の会計事務所が、発展性・安定性があれば復職もいいのですが、規模的にも、また業績悪化を疑うようでは盤石ではないのでしょう。
一般論としても、歴史が長く従業員数が10名弱の事務所は、最初に勤務する事務所としては今が成熟期なので安定していていいのですが、長くいると衰退期に入るので後継者が優秀でない限り危険になることが多いでしょう。
ご主人が後継者候補だというのでなければ辞める可能性が高そうですね。
会計事務所の就職の特徴は、経験者が有利で、入力者の女性は時短勤務が認められやすいという面もあります。
そういえば、最近、税理士法人TOTALでも、週10時間勤務の女性(会計事務所経験者)に内定を出しました(かなり特殊です)。
元の事務所よりも安定していて、技術レベルの高い事務所に採用されれば、将来のためにも、仕事と家庭の両立のためにもいいでしょう。
配偶者が別の事務所に入っていると就職しにくいかは、私は気にしませんが、一般的には事務所によるとしか言えません。
選んでくれる事務所に入ればいいだけです。
(3)独立しなそうな場合
会計事務所ではなく、一般企業の事務(経理・総務等)に転職する。
同じ会計業界ではあまりリスクヘッジになりません。
A.2
(1)税理士の配偶者が持っていると便利な資格は、
一般論なら
・弁護士、医師、
この辺は明らかに有利ですね。難易度の高さは言うまでもありません。うちにも奥さんが弁護士というスタッフがおられますが、仕事上のやり取りも多いです。
以前、旦那さんが医者という方もおられましたね。親兄弟が医者というスタッフは結構おられます。
・税理士・公認会計士、司法書士、不動産鑑定士
お得で実用的。ただし、難易度はそれなりに高い。
何と言っても税理士・公認会計士は便利。二人いれば、税理士法人が簡単に作れます。
うちの奥さんは、法学部卒ではないのに畑違いの損保のOLから、30代の半ば過ぎから子育て中に司法書士を取ってくれました。正直(のろけて悪いですが)相当優秀だと思っていますし、助かっています。
・行政書士・社会保険労務士
取得は比較的容易で、実用性もある。単体ではあまり女性には向かない資格ですが夫が税理士で独立するならそれなりに使えるかも。
K様が目指すなら、商業高校出身ですし、会計事務所への再就職も視野に入れているので税理士試験が良いのでは。最終合格できなくても科目合格でいいと思いますよ。
(2)独立税理士の奥さんが持っていると良い資質は、
人前では夫を立てて事務所経営に口を出し過ぎないことかなあ。
経営者ですから浮き沈みはありますし、心配でしょうが。
夫婦間ではともかく、事務所内では所長は夫ですから、
経営者でもない妻が口うるさいと職員はうんざりするでしょう。
奥さんが強すぎる場合、同じ事務所にはいない方が良いかもしれません。
(うちの奥さんは、会計にはタッチしない人ですし、
人前では私を立ててくれるのでそれほど、スタッフには迷惑はかけていないと思うのですが)
私の恩師のM先生の奥様は大変出来たお方で、意図的に夫を立てて必要なだけしか事務所に来ないようにしておられました。
資質とは違うかもしれませんが、子育て・家事はどうしても奥さん中心になるので、仕事の助け以上にこちらを上手にこなしてくれた方がありがたいかもしれません。
税理士も独立すると激務なので、仕事が順調で、夫婦仲が良くて、子供もきちんと育っていて親子関係も良好な家は多くはないのが現状ですから。
この辺は、普通の会社経営者の妻と変わらないかもしれません。
==================
昔、税理士の若手の飲み会で、自分の結婚相談をしたら、十人近くの全員に反対されたことを思い出しました。
相談の仕方も悪かったのかもしれませんが、独身、離婚組が多く、仲良く子育てしている人が少なかった記憶があります。
うちの奥さんは、経営者の妻、母に加えて、自分自身も部下を持つ経営者でもあり大変そうですが、睡眠時間を削ってよく頑張っています。ありがたいことですが、無理させすぎかな。
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