2013年06月01日
税理士事務所とハローワークの求人票
東京都千代田区・新宿区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
税理士法人TOTALでは現在、相続税関係や医療のお客様も増え、会計事務所経験者が各本部とも不足しています。たくさんの経験者の方のご応募、お待ちしています。また、未経験者(2科目以上合格者か、庶務・総務要員の方)も歓迎しています。
それでは
A様よりのご質問です。
内容:
■年齢 28歳
■性別 男性
■資格 簿記1級 全経上級
■職歴 不明
■学 歴 不明
■会計事務所経験 なし
■居住地 地方
■その他
(ネットの匿名性、質問をしてくれた方の状況が不明なことから
出来るだけ具体的な状況を省略せずに書いていただいた方が回答をしやすいです。)
Q.
将来税理士を目指している者です。税理士受験資格を取得して、そろそろ実務経験を積みたいと思い、就職活動を始めた者です。
このブログでも書かれてますように、経験者を対象にした求人しかなく、そういったところに履歴書を送りましたが、残念な返事でした。地方は求人そのものも少ないのが現状です。
そんななか、経験不問の求人がありました。応募しようかと思ったのですが、求人履歴を辿ると短期間に何回も掲載されているところでした。これは離職率が高いことを示しているのか、勤務期間が続かない要因が何かあるのか心配です。そもそも未経験者なんだから細かく選べる立場にないとは重々承知しております。もしよろしければ、何かアドバイスいただければうれしいです。
A.
「未経験者はつらいよ〜経験者限定・優遇」でも書いたように、
未経験者の採用は、会計事務所にとってリスクが大きすぎて儲からないことが多く、
手間ヒマかけて、社会人経験・会計事務所経験のない人を育てることをする&出来る事務所はほとんどありません。
そのため、経験者限定・経験者優遇の税理士事務所が多くなります。
ハローワークの求人は、費用が掛からないのが特徴です。
無料なので、良い人がいれば採用したいというスタンスの事務所はかなりの期間出しっぱなしにしています。
そうすると求人履歴が多くなることになります。
ハローワークの求人履歴が多い事務所は
(1)良い人がいたら採用しようとしているだけ
(2)応募する人がそもそも少ない
(3)規模が大きかったり、成長率が高くてたくさんの人を必要としている
が考えられます。
(1)良い人がいたら採用しようとしているだけ
応募する側からすると、採用される確率は下がりますが、
経験不問としているのは、未経験者を歓迎しているからでもあります。
その会計事務所の求めるものと合えば採用されるでしょう。
(2)応募する人がそもそも少ない
零細事務所で 給与水準等の応募条件が落ちるケースです。
それでも派遣業務よりは、はるかに良いと思いますし、
給与条件等ががまんできるなら、経験を積むという選択もあり得ます。
(3)規模が大きかったり、成長率が高くてたくさんの人を必要としている
この規模なら、事務所の人数や、その推移を見れば、どれくらい退職しているかもわかります。
もちろん、求人履歴が多い税理士事務所の中に、離職率が高い事務所も含まれているとは思いますが、
ハローワークの求人履歴回数と 離職率が高いかはあまり強い相関関係はないと思います。
何人採用して何人離職したかが問題なのです。
「会計事務所・税理士事務所の離職率」参照
税理士法人TOTALも、(3)から、ほとんどいつもハローワークで求人をしていますし、職種や場所別に細かく募集しますから、求人履歴は多いと思いますが、離職率は会計業界ではかなり低い方に属します。
会計事務所の求人も、ある種、広告ですから、事実の通りとは限りません。
ホームページも、ビデオも、求人広告も必ずしもあてになりません。
離職率の情報も税理士事務所・税理士法人発表はいい加減なところもあります。
残念ながら、成長率が高く若い・ベンチャー色が強いところや準大手の税理士法人・会計事務所の中には広告が上手で
(○○%など具体的にかなり低い虚偽の数字で)離職率が低いと表示しているところをがあることも知っています。1シーズンで50人〜200人くらい採用して、増えるのが10人〜30人だと、1年以内離職率70%以上なのでは?
極端な例だと離職率が低いと表示している経営者本人から大量解雇の話をお聞きしたこともあります。
税理士法人TOTALのように悪いことも公開するスタイルは一般的ではありません。
うちは合わない人の採用はお互いに損だし、疲れると思っているので事実の通り公開していますが
悪いことを書くと募集が減るので嫌がる税理士も多いのです。
(明らかな嘘を繰り返すのは経営者の姿勢としていかがなものかとは思います)
短期間に離職が多いかは、
ハローワークなら、相談すれば、本当にどのくらい辞めているかもわかるはずですので、
(明らかな問題がある会計事務所かどうかはハローワークならわかります)
心配なら、個別にハローワークの相談員の方に相談した方が良いでしょう。
ネットの広告をあてにせず、ハローワークでの相談や
ごまかせない数字の分析をした方が効率が良いと思います。
「危険な会計事務所の見分け方」も参考にしてみてください。
また、地方は場所によっては本当に求人が少ないはずですから、迷うよりは、実際に行動してたくさん面接を受ければ、より直感が働き、良い就職活動ができるのではないでしょうか。
就職活動頑張ってください。
税理士法人TOTALでは現在、相続税関係や医療のお客様も増え、会計事務所経験者が各本部とも不足しています。たくさんの経験者の方のご応募、お待ちしています。また、未経験者(2科目以上合格者か、庶務・総務要員の方)も歓迎しています。
それでは
A様よりのご質問です。
内容:
■年齢 28歳
■性別 男性
■資格 簿記1級 全経上級
■職歴 不明
■学 歴 不明
■会計事務所経験 なし
■居住地 地方
■その他
(ネットの匿名性、質問をしてくれた方の状況が不明なことから
出来るだけ具体的な状況を省略せずに書いていただいた方が回答をしやすいです。)
Q.
将来税理士を目指している者です。税理士受験資格を取得して、そろそろ実務経験を積みたいと思い、就職活動を始めた者です。
このブログでも書かれてますように、経験者を対象にした求人しかなく、そういったところに履歴書を送りましたが、残念な返事でした。地方は求人そのものも少ないのが現状です。
そんななか、経験不問の求人がありました。応募しようかと思ったのですが、求人履歴を辿ると短期間に何回も掲載されているところでした。これは離職率が高いことを示しているのか、勤務期間が続かない要因が何かあるのか心配です。そもそも未経験者なんだから細かく選べる立場にないとは重々承知しております。もしよろしければ、何かアドバイスいただければうれしいです。
A.
「未経験者はつらいよ〜経験者限定・優遇」でも書いたように、
未経験者の採用は、会計事務所にとってリスクが大きすぎて儲からないことが多く、
手間ヒマかけて、社会人経験・会計事務所経験のない人を育てることをする&出来る事務所はほとんどありません。
そのため、経験者限定・経験者優遇の税理士事務所が多くなります。
ハローワークの求人は、費用が掛からないのが特徴です。
無料なので、良い人がいれば採用したいというスタンスの事務所はかなりの期間出しっぱなしにしています。
そうすると求人履歴が多くなることになります。
ハローワークの求人履歴が多い事務所は
(1)良い人がいたら採用しようとしているだけ
(2)応募する人がそもそも少ない
(3)規模が大きかったり、成長率が高くてたくさんの人を必要としている
が考えられます。
(1)良い人がいたら採用しようとしているだけ
応募する側からすると、採用される確率は下がりますが、
経験不問としているのは、未経験者を歓迎しているからでもあります。
その会計事務所の求めるものと合えば採用されるでしょう。
(2)応募する人がそもそも少ない
零細事務所で 給与水準等の応募条件が落ちるケースです。
それでも派遣業務よりは、はるかに良いと思いますし、
給与条件等ががまんできるなら、経験を積むという選択もあり得ます。
(3)規模が大きかったり、成長率が高くてたくさんの人を必要としている
この規模なら、事務所の人数や、その推移を見れば、どれくらい退職しているかもわかります。
もちろん、求人履歴が多い税理士事務所の中に、離職率が高い事務所も含まれているとは思いますが、
ハローワークの求人履歴回数と 離職率が高いかはあまり強い相関関係はないと思います。
何人採用して何人離職したかが問題なのです。
「会計事務所・税理士事務所の離職率」参照
税理士法人TOTALも、(3)から、ほとんどいつもハローワークで求人をしていますし、職種や場所別に細かく募集しますから、求人履歴は多いと思いますが、離職率は会計業界ではかなり低い方に属します。
会計事務所の求人も、ある種、広告ですから、事実の通りとは限りません。
ホームページも、ビデオも、求人広告も必ずしもあてになりません。
離職率の情報も税理士事務所・税理士法人発表はいい加減なところもあります。
残念ながら、成長率が高く若い・ベンチャー色が強いところや準大手の税理士法人・会計事務所の中には広告が上手で
(○○%など具体的にかなり低い虚偽の数字で)離職率が低いと表示しているところをがあることも知っています。1シーズンで50人〜200人くらい採用して、増えるのが10人〜30人だと、1年以内離職率70%以上なのでは?
極端な例だと離職率が低いと表示している経営者本人から大量解雇の話をお聞きしたこともあります。
税理士法人TOTALのように悪いことも公開するスタイルは一般的ではありません。
うちは合わない人の採用はお互いに損だし、疲れると思っているので事実の通り公開していますが
悪いことを書くと募集が減るので嫌がる税理士も多いのです。
(明らかな嘘を繰り返すのは経営者の姿勢としていかがなものかとは思います)
短期間に離職が多いかは、
ハローワークなら、相談すれば、本当にどのくらい辞めているかもわかるはずですので、
(明らかな問題がある会計事務所かどうかはハローワークならわかります)
心配なら、個別にハローワークの相談員の方に相談した方が良いでしょう。
ネットの広告をあてにせず、ハローワークでの相談や
ごまかせない数字の分析をした方が効率が良いと思います。
「危険な会計事務所の見分け方」も参考にしてみてください。
また、地方は場所によっては本当に求人が少ないはずですから、迷うよりは、実際に行動してたくさん面接を受ければ、より直感が働き、良い就職活動ができるのではないでしょうか。
就職活動頑張ってください。