2011年11月13日
私の税理士試験受験時代 5科目一発合格を目指して
税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
※ご質問はここをクリック
みき様よりご質問です。
Q.
進路相談というよりは高橋寿克さんが税理士受験時代にどのように勉強されていたのかを詳しく聞かせて頂きたいと思っています。
A.
うーん、 うなりますねえ。
ちょっと(かなり?)恥ずかしいですが、
最近では情報化が進み、5科目一発合格を目指す人自体が珍しいので話のネタ程度に聞いてください。
(1)5科目同時受験
私が5科目受験したのは平成4年頃だと思います。
勉強は水道橋駅に朝7時に着いていました(駅で毎朝音楽が鳴っていたのを覚えています)。
大原簿記専門学校の自習室がちょうど開くころです。
5科目一発合格を目指して
週に8コマ入れていました(簿財法と週一科目2つ)。
復習・宿題をこなすだけでそれなりに時間がかかりましたので
極力、授業で正確に理解する努力をしました。
夕方7時頃まで、一日11時間ちょっと、ほぼ毎日勉強しました。
受験前には理サブを電車の中で回していました。
授業は最後までついていき、どの科目も合格レベル近辺でしたが
(簿財は余裕がありました)
結果は3科目合格、さすがに初年度は法人税が手が回りませんでした。
週一科目は一つ、なめて合格できませんでした。
この年、5科目合格が一名出ました。
大原の担任の先生に「お前かと思った」と言われましたが、残念ながら私ではありませんでした。
当時は数年に一人、5科目一発合格者が出ていました。
その2年後くらいに5科目一発合格が出て、それ以来、今日にいたるまで5科目一発はいないようです。
(追記:平成23年度に17年ぶりに5科目一発合格者が出ました。20歳の方だそうです。おめでとうございます)
なお、この当時の5科目一発も、初年度に5科目合格したわけではありません。
大学進学率が今ほど高くなかったので専門学校直行組にそれなりに真面目な人がいました。
10代で専門学校に入学して簿記1級で受験資格取得
初年度にそれなりの科目数を受験し1科目も合格せず、
2年目に全科目を合格するというパターンです。
実質3年かかっていますが20〜21歳で合格します。
税理士試験は、記憶力とスピードがものをいう試験です。
このため、高校から専門学校に入った組が有利なのです。
(ここ数年、10代の公認会計士論文式試験合格者が出たのと同じ理屈です)
なお、5科目一発合格者の授業を受けましたが、良い人ですが授業は普通でした。
また、5科目一発合格者が実務が特別できるという話は聞きません。
税理士の場合、早く合格することと仕事の能力には相関関係はないかもしれません。
(2)翌年
法人税法を上級で、年内は、所得税と相続税を勉強しました。
結果を見て法人税と週一科目にしましたが、2年目で暇なので勉強しませんでした。
友人(今は彼も所長税理士です)とひたすら遊んで(まあ、ここには書きにくい悪い遊びです)、年明けから5月までは授業は出ていましたがほとんど勉強しませんでした。
結果は法人税のみ合格、遊び過ぎと週一科目をなめすぎたのが敗因です。
(3)その後
働きながら税理士試験の受験を続けました。
仕事は楽しかったですね。このため、どうしても仕事にのめり込んで受験に意識が切り替わりませんでした。なかなか週一科目一つを合格できす、7度目にして合格した時はほっとしました。
最後の年は、細かいところまで詰めてやっと合格しました。
「たら」、「れば」はたくさんありますが、税理士試験は大変だというのが私の持論です。
だから、スタッフの受験に協力したいと思いますし、働いた後に大学院に行くことも賛成です。
(大学卒業後にそのまま大学院直行は、2世以外おすすめしません)
自分の経験から5科目同時はお勧めしません。可能なのは20歳前後までの専門学校生でしょう。
先手必勝、若さが有利、でもまじめにあきらめずにコツコツと勉強すれば、誰にでも合格のチャンスがある。それが税理士試験だと思っています。
遅くなってすみませんでした。よろしくお願いします。
※なお、
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また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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A.
うーん、 うなりますねえ。
ちょっと(かなり?)恥ずかしいですが、
最近では情報化が進み、5科目一発合格を目指す人自体が珍しいので話のネタ程度に聞いてください。
(1)5科目同時受験
私が5科目受験したのは平成4年頃だと思います。
勉強は水道橋駅に朝7時に着いていました(駅で毎朝音楽が鳴っていたのを覚えています)。
大原簿記専門学校の自習室がちょうど開くころです。
5科目一発合格を目指して
週に8コマ入れていました(簿財法と週一科目2つ)。
復習・宿題をこなすだけでそれなりに時間がかかりましたので
極力、授業で正確に理解する努力をしました。
夕方7時頃まで、一日11時間ちょっと、ほぼ毎日勉強しました。
受験前には理サブを電車の中で回していました。
授業は最後までついていき、どの科目も合格レベル近辺でしたが
(簿財は余裕がありました)
結果は3科目合格、さすがに初年度は法人税が手が回りませんでした。
週一科目は一つ、なめて合格できませんでした。
この年、5科目合格が一名出ました。
大原の担任の先生に「お前かと思った」と言われましたが、残念ながら私ではありませんでした。
当時は数年に一人、5科目一発合格者が出ていました。
その2年後くらいに5科目一発合格が出て、それ以来、今日にいたるまで5科目一発はいないようです。
(追記:平成23年度に17年ぶりに5科目一発合格者が出ました。20歳の方だそうです。おめでとうございます)
なお、この当時の5科目一発も、初年度に5科目合格したわけではありません。
大学進学率が今ほど高くなかったので専門学校直行組にそれなりに真面目な人がいました。
10代で専門学校に入学して簿記1級で受験資格取得
初年度にそれなりの科目数を受験し1科目も合格せず、
2年目に全科目を合格するというパターンです。
実質3年かかっていますが20〜21歳で合格します。
税理士試験は、記憶力とスピードがものをいう試験です。
このため、高校から専門学校に入った組が有利なのです。
(ここ数年、10代の公認会計士論文式試験合格者が出たのと同じ理屈です)
なお、5科目一発合格者の授業を受けましたが、良い人ですが授業は普通でした。
また、5科目一発合格者が実務が特別できるという話は聞きません。
税理士の場合、早く合格することと仕事の能力には相関関係はないかもしれません。
(2)翌年
法人税法を上級で、年内は、所得税と相続税を勉強しました。
結果を見て法人税と週一科目にしましたが、2年目で暇なので勉強しませんでした。
友人(今は彼も所長税理士です)とひたすら遊んで(まあ、ここには書きにくい悪い遊びです)、年明けから5月までは授業は出ていましたがほとんど勉強しませんでした。
結果は法人税のみ合格、遊び過ぎと週一科目をなめすぎたのが敗因です。
(3)その後
働きながら税理士試験の受験を続けました。
仕事は楽しかったですね。このため、どうしても仕事にのめり込んで受験に意識が切り替わりませんでした。なかなか週一科目一つを合格できす、7度目にして合格した時はほっとしました。
最後の年は、細かいところまで詰めてやっと合格しました。
「たら」、「れば」はたくさんありますが、税理士試験は大変だというのが私の持論です。
だから、スタッフの受験に協力したいと思いますし、働いた後に大学院に行くことも賛成です。
(大学卒業後にそのまま大学院直行は、2世以外おすすめしません)
自分の経験から5科目同時はお勧めしません。可能なのは20歳前後までの専門学校生でしょう。
先手必勝、若さが有利、でもまじめにあきらめずにコツコツと勉強すれば、誰にでも合格のチャンスがある。それが税理士試験だと思っています。
遅くなってすみませんでした。よろしくお願いします。
※なお、
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