2010年10月11日
勉強が進んでいない方の会計事務所への就職 (2)
税理士事務所採用・求人情報
税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
きりきり様よりご質問です。
■年齢 24歳
■性別 男性
■資格 なし
■職歴 なし
■学歴 関関同立 経済学部卒(2010年3月卒)
■会計事務所経験 なし
■居住地 兵庫
■その他 大学を卒業してから公務員試験を受験しておりましたが、不合格となり自分なりにこれからのことを考えた結果、会計事務所に勤めながら税理士を目指そうと決めました。
Q.1
私は、会計事務所への就職を考えていて、将来的には税理士を目指そうと思っています。
求人を探しにハローワークへ行くつもりなのですが、インターネットで検索をかけたらほとんどの企業が税理士補助業務・簿記2級以上とありますが、
私は簿記の資格は持ってません。
やはり、今の状態で求人を探しにいっても無意味でしょうか?
簿記2級を取得してから探しにいったほうがいいのでしょうか?
どのくらい勉強が進んでから入所すべきですか?
Q.2
もし採用していただける事務所が見つからなかったどうすればいいでしょうか?
よく、既卒になってからは空白期間が少ないほうがいいと言われてますよね?
とりあえずは、どんな職種でもいいから働きながら税理士の勉強して科目合格してから会計事務所に転職するのがいいでしょうか?
例えば、アルバイトをしながら税理士の勉強をする方法は、アルバイトは職歴にならないから自分が不利な状況になっていくような気がすると思うんですが...
最終的には自分が判断することなんですが、参考としてご意見を聞かせていただけないでしょうか?
A.1
簿記の勉強をしていない時点で社会人未経験の男性が会計事務所に採用されることはほぼありません。
万が一あったとしても、税理士になるのは難しいと言っていいと思います。
リーマン・ショック以前、人材不足の際は、勉強をしていない地頭の良い方・若い方は、中堅の会計事務所に将来への投資として採用されることも多くありました。
ただ、最近の就職難は、一般企業にとどまりません。
会計事務所もかなり採用をしぼっています。税理士試験受験生に加えて、公認会計士試験からの転向組も目立って増え始めており、あえて簿記すら勉強していない者を採用するところはまれでしょう。
(小さな会計事務所でも、倍率はおおむね数十倍です。一般就職と同じように、めげずに履歴書を送り続けるしかありません。)
会計事務所は専門職です。簿記は外回り要員にとって必須です。
できれば、将来税理士になりたいのであれば、簿記2級を省略して税理士試験の勉強を始めることをお勧めします。
========================
税理士法人TOTALでも、簿記未学習者に、簿記3級のテキストを勉強するように指示したケースも結構ありました。
税理士法人TOTALでも、現状では税理士受験スタッフや、入力補助者は簿記3級でも採用します。
詳しくは 当社HPの採用情報で
========================
公務員試験の勉強で受験勉強に対する飽きもあると思いますが税理士になるには避けて通れません。努力をしないと税理士にはなれません。
それでも、公務員試験のように、入庁時の採用試験の結果が一生付きまとうわけではないし、大企業のように新卒至上主義でもありません。
挫折経験は必ず生きますし、30代で試験に受かり、仕事ができる税理士になりさえすれば、あとはいくらでも逆転可能です。もっともその分、一生勉強・努力しなくてはならないですが。
努力するから成長する。それが楽しい。
税理士はそんな資格です。
なお、この件について詳しくは、右上の目次から
「はじめての就職 税理士事務所編」をご覧ください。
その中でも
「どのくらい勉強が進んでから入所すべきですか?」
「新卒・勉強が進んでいない方の会計事務所への就職」
(きりきり様は既卒ですが会計業界的には社会人未経験なので新卒とほぼ同じ評価だと思います。)
あたりが直接関係します。
A.2
税理士は専門職で、一般職・総合職ではありません。試験に合格しなければスタート台に立てません。
司法試験や、公認会計士試験を勉強し、一定の成績をおさめないと法律事務所や監査法人には(庶務・総務を除くと)入れないでしょう。これに順ずると思います。
理想は1〜2年受験に専念することです。試験受験のためのブランクは会計事務所では2〜3年までなら問題になりません(それ以上の専念はさすがに危険です)。
もちろん、アルバイトをしながらの受験もありますが効率は悪くなります。
次善の策としては、会計事務所でのアルバイトが考えられます(税理士法人TOTALでは「受験スタッフ」制度があります)。
一般企業ではほとんど評価されないアルバイト経験も会計事務所でのアルバイトなら職歴(会計事務所経験)として会計業界では評価されます。
(簿記の知識がない段階ではアルバイトでも採用されにくいでしょうが)
なお、比較的頭を使わないコンビ二、飲食業界等でアルバイトをして受験される方もいますが、お勧めはしかねます。
他の国家試験と同様(というか長丁場なのでより以上に)、
いかに勉強できる環境を整えられるか、努力を続けられるかが
税理士になれるかどうかの分かれ目になります。
税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
きりきり様よりご質問です。
■年齢 24歳
■性別 男性
■資格 なし
■職歴 なし
■学歴 関関同立 経済学部卒(2010年3月卒)
■会計事務所経験 なし
■居住地 兵庫
■その他 大学を卒業してから公務員試験を受験しておりましたが、不合格となり自分なりにこれからのことを考えた結果、会計事務所に勤めながら税理士を目指そうと決めました。
Q.1
私は、会計事務所への就職を考えていて、将来的には税理士を目指そうと思っています。
求人を探しにハローワークへ行くつもりなのですが、インターネットで検索をかけたらほとんどの企業が税理士補助業務・簿記2級以上とありますが、
私は簿記の資格は持ってません。
やはり、今の状態で求人を探しにいっても無意味でしょうか?
簿記2級を取得してから探しにいったほうがいいのでしょうか?
どのくらい勉強が進んでから入所すべきですか?
Q.2
もし採用していただける事務所が見つからなかったどうすればいいでしょうか?
よく、既卒になってからは空白期間が少ないほうがいいと言われてますよね?
とりあえずは、どんな職種でもいいから働きながら税理士の勉強して科目合格してから会計事務所に転職するのがいいでしょうか?
例えば、アルバイトをしながら税理士の勉強をする方法は、アルバイトは職歴にならないから自分が不利な状況になっていくような気がすると思うんですが...
最終的には自分が判断することなんですが、参考としてご意見を聞かせていただけないでしょうか?
A.1
簿記の勉強をしていない時点で社会人未経験の男性が会計事務所に採用されることはほぼありません。
万が一あったとしても、税理士になるのは難しいと言っていいと思います。
リーマン・ショック以前、人材不足の際は、勉強をしていない地頭の良い方・若い方は、中堅の会計事務所に将来への投資として採用されることも多くありました。
ただ、最近の就職難は、一般企業にとどまりません。
会計事務所もかなり採用をしぼっています。税理士試験受験生に加えて、公認会計士試験からの転向組も目立って増え始めており、あえて簿記すら勉強していない者を採用するところはまれでしょう。
(小さな会計事務所でも、倍率はおおむね数十倍です。一般就職と同じように、めげずに履歴書を送り続けるしかありません。)
会計事務所は専門職です。簿記は外回り要員にとって必須です。
できれば、将来税理士になりたいのであれば、簿記2級を省略して税理士試験の勉強を始めることをお勧めします。
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税理士法人TOTALでも、簿記未学習者に、簿記3級のテキストを勉強するように指示したケースも結構ありました。
税理士法人TOTALでも、現状では税理士受験スタッフや、入力補助者は簿記3級でも採用します。
詳しくは 当社HPの採用情報で
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公務員試験の勉強で受験勉強に対する飽きもあると思いますが税理士になるには避けて通れません。努力をしないと税理士にはなれません。
それでも、公務員試験のように、入庁時の採用試験の結果が一生付きまとうわけではないし、大企業のように新卒至上主義でもありません。
挫折経験は必ず生きますし、30代で試験に受かり、仕事ができる税理士になりさえすれば、あとはいくらでも逆転可能です。もっともその分、一生勉強・努力しなくてはならないですが。
努力するから成長する。それが楽しい。
税理士はそんな資格です。
なお、この件について詳しくは、右上の目次から
「はじめての就職 税理士事務所編」をご覧ください。
その中でも
「どのくらい勉強が進んでから入所すべきですか?」
「新卒・勉強が進んでいない方の会計事務所への就職」
(きりきり様は既卒ですが会計業界的には社会人未経験なので新卒とほぼ同じ評価だと思います。)
あたりが直接関係します。
A.2
税理士は専門職で、一般職・総合職ではありません。試験に合格しなければスタート台に立てません。
司法試験や、公認会計士試験を勉強し、一定の成績をおさめないと法律事務所や監査法人には(庶務・総務を除くと)入れないでしょう。これに順ずると思います。
理想は1〜2年受験に専念することです。試験受験のためのブランクは会計事務所では2〜3年までなら問題になりません(それ以上の専念はさすがに危険です)。
もちろん、アルバイトをしながらの受験もありますが効率は悪くなります。
次善の策としては、会計事務所でのアルバイトが考えられます(税理士法人TOTALでは「受験スタッフ」制度があります)。
一般企業ではほとんど評価されないアルバイト経験も会計事務所でのアルバイトなら職歴(会計事務所経験)として会計業界では評価されます。
(簿記の知識がない段階ではアルバイトでも採用されにくいでしょうが)
なお、比較的頭を使わないコンビ二、飲食業界等でアルバイトをして受験される方もいますが、お勧めはしかねます。
他の国家試験と同様(というか長丁場なのでより以上に)、
いかに勉強できる環境を整えられるか、努力を続けられるかが
税理士になれるかどうかの分かれ目になります。