2010年05月12日
税理士を目指すにあたって〜税理士の将来性
税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
T様よりのご質問です。
■年齢:24歳
■性別:男性
■受験歴等:簿記論受験経験あり
■職歴:なし
■学歴:大学卒業(具体的に書いていただけると助かります)
■会計事務所経験:なし
■その他:これから就職活動を始めます。
私の場合、税理士をこれから目指そうと思っているのですが、
税理士について以下の5点お聞きしたいのです。
Q.1
税理士を目指すにはこれからどのようなところに就職するべきでしょうか。
Q.2
そもそも税理士はこれから将来性はあるのでしょうか。
税理士の数がこれからとても増え、大変だと聞いたのですが、
これから税理士になったとしても食べていくことは難しいのでしょうか?
会計ソフトの導入で仕事が減ったなどの意見も気になります。
Q.3
大学院免除(税法2科目免除)で税理士になった場合、
やはり税理士として仕事をしていくことは不可能でしょうか?
Q.4
税理士として成功するにはこれからどのようなことに気をつけるべきでしょうか。
Q.5
会計系の資格として米国公認会計士にも興味を持ちつつあるのですが、
税理士になるのと米国公認会計士になるのとではどちらが将来性あるでしょうか。
また、これら以外で将来有望な資格などあれば教えてください。
A.1
新卒なら一般企業に入社することも薦めますが(「会計事務所は新卒ではいるべきか、中途入社が良いか」)
T様の場合、新卒ではないので
「就職しながら勉強するなら税理士事務所は適当ですか?」
「会計事務所への就職〜社会人経験なし、科目合格なしの場合」
税理士を目指す、既卒の方は、どこかで税理士事務所にはいるべきです。
「はじめての就職 税理士事務所編」
A.2
税理士業界が飽和だ、会計ソフトの導入で仕事が減るというのは、20年も前から言われていることです。
バブル期までのように、仕事がいくらでもあるという状態ではありませんが、大事なお金・税金に関する仕事がなくなるわけはありません。
中小・ベンチャー企業の相談相手は、今後も税理士が一番です。
資格があれば楽して儲けられると考える方が異常で、安泰という資格はなくなったというべきでしょう。
それでも、税理士の登録者で若くして廃業する方はほぼいません。
廃業率を見る限り、普通の起業よりははるかに楽ですし、士業の中でも、顧問制度に守られて比較的安定しているというべきでしょう。
本気でがんばれれば独立も難しくありません。
また、勤務でも評価されますので、
税理士が食べていくことは全く問題ないでしょう。
A.3
大学院免除でも、もちろん可能です。
ただ、税理士試験組がしてきた努力を、一部していないのも事実なので、実務をする上で、勉強しないといけないこともあります。
「大学院免除と税理士資格について」 参照
税理士法人TOTALでは、大学院免除者を何名も採用していますし、現在大学院に通学中のものも複数名います。
A.4
・専門家としての技術を磨くこと
・コミュニケーション能力を磨くこと
端的にいうとこの2点です。
A.5
税理士は、独立することが可能な、全国どこでも需要がある、実務経験が無くてもある程度評価される資格です。
これに対して、米国公認会計士は、日本国内では、経理実務経験者が外資系企業を渡り歩くためか、日本の公認会計士保有者が海外関連業務をやる際に箔付けするための資格です。
日本の公認会計士が不足していた一時期、かなり評価されましたが、現在では公認会計士の過剰に伴い、実務「未」経験者が取ってもあまり評価されないかもしれませんし、適用範囲はかなり狭いです。日本では、勤務のための資格で独立とは関係ありません。
本来、アメリカの資格ですので、アメリカで監査等を行う場合には必須ですし、英語が得意でアメリカで仕事をしたいというなら良い資格でしょう。
将来有望な資格は、特にありません。取得するのが簡単な資格は一般に評価も低くなります。情報化社会では、簡単なのに将来有望だと皆が思ったとたん、大量の新規参入があり、資格の価値は暴落します。その結果が最近の弁護士や、公認会計士の就職難になっています。
自分がやりたい仕事で、自分の能力にあった資格があれば、それを取るか検討するということになります。
しいて言えば、医師ですが、もちろん難関ですし、開業医の高待遇がいつまでも続くかは分かりません。
=============
繰り返しになりますが
「大きく儲けたい」
という方は金融や国際業務・不動産関係、IT起業等をお勧めします。
それでも税理士は
地域のベンチャー起業家、経営者、資産家といった
お客様に感謝され、
お客様の成長を一緒に喜べる
やりがいのある仕事です。
自分の心に嘘をついて仕事をしたり
無理にセールスする必要もない。
社会的にも「先生」として
一定の評価をしてもらえる。
正しいことを正しくすすめて
お客様に、
「ありがとう」
と感謝される。
私はこの仕事が大好きです
一人でも多くの方に
素晴らしい会計人になってもらいたいものです。
=============
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
T様よりのご質問です。
■年齢:24歳
■性別:男性
■受験歴等:簿記論受験経験あり
■職歴:なし
■学歴:大学卒業(具体的に書いていただけると助かります)
■会計事務所経験:なし
■その他:これから就職活動を始めます。
私の場合、税理士をこれから目指そうと思っているのですが、
税理士について以下の5点お聞きしたいのです。
Q.1
税理士を目指すにはこれからどのようなところに就職するべきでしょうか。
Q.2
そもそも税理士はこれから将来性はあるのでしょうか。
税理士の数がこれからとても増え、大変だと聞いたのですが、
これから税理士になったとしても食べていくことは難しいのでしょうか?
会計ソフトの導入で仕事が減ったなどの意見も気になります。
Q.3
大学院免除(税法2科目免除)で税理士になった場合、
やはり税理士として仕事をしていくことは不可能でしょうか?
Q.4
税理士として成功するにはこれからどのようなことに気をつけるべきでしょうか。
Q.5
会計系の資格として米国公認会計士にも興味を持ちつつあるのですが、
税理士になるのと米国公認会計士になるのとではどちらが将来性あるでしょうか。
また、これら以外で将来有望な資格などあれば教えてください。
A.1
新卒なら一般企業に入社することも薦めますが(「会計事務所は新卒ではいるべきか、中途入社が良いか」)
T様の場合、新卒ではないので
「就職しながら勉強するなら税理士事務所は適当ですか?」
「会計事務所への就職〜社会人経験なし、科目合格なしの場合」
税理士を目指す、既卒の方は、どこかで税理士事務所にはいるべきです。
「はじめての就職 税理士事務所編」
A.2
税理士業界が飽和だ、会計ソフトの導入で仕事が減るというのは、20年も前から言われていることです。
バブル期までのように、仕事がいくらでもあるという状態ではありませんが、大事なお金・税金に関する仕事がなくなるわけはありません。
中小・ベンチャー企業の相談相手は、今後も税理士が一番です。
資格があれば楽して儲けられると考える方が異常で、安泰という資格はなくなったというべきでしょう。
それでも、税理士の登録者で若くして廃業する方はほぼいません。
廃業率を見る限り、普通の起業よりははるかに楽ですし、士業の中でも、顧問制度に守られて比較的安定しているというべきでしょう。
本気でがんばれれば独立も難しくありません。
また、勤務でも評価されますので、
税理士が食べていくことは全く問題ないでしょう。
A.3
大学院免除でも、もちろん可能です。
ただ、税理士試験組がしてきた努力を、一部していないのも事実なので、実務をする上で、勉強しないといけないこともあります。
「大学院免除と税理士資格について」 参照
税理士法人TOTALでは、大学院免除者を何名も採用していますし、現在大学院に通学中のものも複数名います。
A.4
・専門家としての技術を磨くこと
・コミュニケーション能力を磨くこと
端的にいうとこの2点です。
A.5
税理士は、独立することが可能な、全国どこでも需要がある、実務経験が無くてもある程度評価される資格です。
これに対して、米国公認会計士は、日本国内では、経理実務経験者が外資系企業を渡り歩くためか、日本の公認会計士保有者が海外関連業務をやる際に箔付けするための資格です。
日本の公認会計士が不足していた一時期、かなり評価されましたが、現在では公認会計士の過剰に伴い、実務「未」経験者が取ってもあまり評価されないかもしれませんし、適用範囲はかなり狭いです。日本では、勤務のための資格で独立とは関係ありません。
本来、アメリカの資格ですので、アメリカで監査等を行う場合には必須ですし、英語が得意でアメリカで仕事をしたいというなら良い資格でしょう。
将来有望な資格は、特にありません。取得するのが簡単な資格は一般に評価も低くなります。情報化社会では、簡単なのに将来有望だと皆が思ったとたん、大量の新規参入があり、資格の価値は暴落します。その結果が最近の弁護士や、公認会計士の就職難になっています。
自分がやりたい仕事で、自分の能力にあった資格があれば、それを取るか検討するということになります。
しいて言えば、医師ですが、もちろん難関ですし、開業医の高待遇がいつまでも続くかは分かりません。
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繰り返しになりますが
「大きく儲けたい」
という方は金融や国際業務・不動産関係、IT起業等をお勧めします。
それでも税理士は
地域のベンチャー起業家、経営者、資産家といった
お客様に感謝され、
お客様の成長を一緒に喜べる
やりがいのある仕事です。
自分の心に嘘をついて仕事をしたり
無理にセールスする必要もない。
社会的にも「先生」として
一定の評価をしてもらえる。
正しいことを正しくすすめて
お客様に、
「ありがとう」
と感謝される。
私はこの仕事が大好きです
一人でも多くの方に
素晴らしい会計人になってもらいたいものです。
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