2010年03月11日
新卒・勉強が進んでいない方の会計事務所への就職
税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
※ご質問はここをクリック
F.M様よりのご質問です。
■年齢:22歳
■性別:男性
■資格:特になし
■学歴:国立理系卒業見込み
■会計事務所経験:なし
■居住地:茨城
今年卒業して就職しようとしているものです。
しかし内定がなく、現在就職活動中です。
最近会計事務所で働くことに興味を持ち始め、会計事務所での就職を考えはじめています。
Q.資格なし未経験の人が会計事務所などに就職するのは難しいのでしょうか。
また就職するのであればどのような方法をとればよろしいでしょうか。
A.
リーマンショックは、直接は金融のダメージが少ないはずの日本が、ギリシャに次いで影響を受けているように感じます。
このため、新卒の方の就職は内定率が過去最低レベルと大変ですね。
残念ながらこの影響は向こう数年は続くように思います。
新卒カードは、生涯に一度しか使えないプラチナペーパーで
日本の雇用慣行では非常に価値が高く、
私は、将来会計人になる方でも、最初の就職先は一般企業で良いのではないかと思っています。
会計事務所は、新卒教育できるところが多くはありません。
=============
税理士法人TOTALでは、会計業界しか知らないというのは私を含めて3分の1くらいです。
税理士法人TOTALの新卒採用は、(そもそも応募も少ないですが)少数派です。
今後は新卒採用を増やしていきたいと思います。
=============
そんなことは承知の上で新卒で会計事務所に就職しようというなら
1、新卒・未経験者を好む事務所を狙う。
他の事務所から流入してくる人材は、前の事務所で変なクセがついていて使いにくいというケースがあります。
若くて色がついていない方のほうが、のびしろがあるので、未経験者しかとらないという事務所もあります。
そういう事務所は新卒にも比較的寛容ですし、教育もある程度はしてくれます。
過去に経験者優先で痛い目にあったことがある、
40代後半〜60代前半の先生で、スタッフ数が7人以上のところがのぞましいと思います。
このくらいの規模・経験がないと新卒を育てる技術が身につかないのです。
=============
税理士法人TOTALは過去に新卒を一度に4人採用して、現在3年経過して、半分しか残ってもらえなかった苦い経験があります。
新卒教育に必要な技術・仕組みが不足していたのです。
こういった経験を通じて仕組みや技術を磨いて
新卒を安定して育てられるようになるのでしょう。
=============
こういう事務所は、教育方針等をホームページを良く見るとわかりますし、面接でも教えてくれるはずです。
このタイプの事務所をさがすことからはじめましょう。
新卒の方は、30代の経営者の経験者優遇の事務所で
教育に熱心でないところには、よほど自分に自信がなければ入らないほうがいいでしょう。
特にF.M様は勉強も進んでいないので危険です。
2、補助作業者・パート・アルバイト
1のタイプは数が少ないし、おだやかで組織になじむ人以外採用しません。
1が難しい場合、普通の事務所に補助作業者・パート的に入るという手が考えられます。
早くから担当を持たせるような事務所では採用されないことが多いでしょうし、仮に採用されたらかえって技術・経験不足でつぶれかねません。
ただ、会計事務所の仕事は、作業の積み重ねの部分が多く、8割ぐらいの仕事は経験を積むうちにこなせるようになるものです。
入社後1〜2年は担当を持たせないような事務所に入ってじっくり成長を目指すか、より採用に関する間口が広い(入社しやすい)、パート・アルバイトで入社し、責任が比較的軽い補助的作業を中心に経験を積みながら、勉強も同時に進めるなどの選択が考えられます。
なお、会計事務所の場合、コース別採用になっていても、大手の一部以外は、実力に応じてフレキシブルに対応してくれます。
パート採用から正社員になることは決して珍しいことではありません。
=============
少なくとも税理士法人TOTALは入り口で差別することは一切ありません。ただし、某大手税理士法人はアルバイト採用者は正社員にはしないとお聞きしたことがありますので、面接の際にでも個別に確認してみてください。
=============
また、補助的な仕事やパートでも経験者扱いにする会計事務所も多いので、転職の際には有利になります。
会計事務所の採用は、未経験者に厳しく、経験者には緩やかだと言っていいと思います。
<参考>あきらめずに会計事務所に就職する方法
※なお、ご質問はここをクリック
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
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F.M様よりのご質問です。
■年齢:22歳
■性別:男性
■資格:特になし
■学歴:国立理系卒業見込み
■会計事務所経験:なし
■居住地:茨城
今年卒業して就職しようとしているものです。
しかし内定がなく、現在就職活動中です。
最近会計事務所で働くことに興味を持ち始め、会計事務所での就職を考えはじめています。
Q.資格なし未経験の人が会計事務所などに就職するのは難しいのでしょうか。
また就職するのであればどのような方法をとればよろしいでしょうか。
A.
リーマンショックは、直接は金融のダメージが少ないはずの日本が、ギリシャに次いで影響を受けているように感じます。
このため、新卒の方の就職は内定率が過去最低レベルと大変ですね。
残念ながらこの影響は向こう数年は続くように思います。
新卒カードは、生涯に一度しか使えないプラチナペーパーで
日本の雇用慣行では非常に価値が高く、
私は、将来会計人になる方でも、最初の就職先は一般企業で良いのではないかと思っています。
会計事務所は、新卒教育できるところが多くはありません。
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税理士法人TOTALでは、会計業界しか知らないというのは私を含めて3分の1くらいです。
税理士法人TOTALの新卒採用は、(そもそも応募も少ないですが)少数派です。
今後は新卒採用を増やしていきたいと思います。
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そんなことは承知の上で新卒で会計事務所に就職しようというなら
1、新卒・未経験者を好む事務所を狙う。
他の事務所から流入してくる人材は、前の事務所で変なクセがついていて使いにくいというケースがあります。
若くて色がついていない方のほうが、のびしろがあるので、未経験者しかとらないという事務所もあります。
そういう事務所は新卒にも比較的寛容ですし、教育もある程度はしてくれます。
過去に経験者優先で痛い目にあったことがある、
40代後半〜60代前半の先生で、スタッフ数が7人以上のところがのぞましいと思います。
このくらいの規模・経験がないと新卒を育てる技術が身につかないのです。
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税理士法人TOTALは過去に新卒を一度に4人採用して、現在3年経過して、半分しか残ってもらえなかった苦い経験があります。
新卒教育に必要な技術・仕組みが不足していたのです。
こういった経験を通じて仕組みや技術を磨いて
新卒を安定して育てられるようになるのでしょう。
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こういう事務所は、教育方針等をホームページを良く見るとわかりますし、面接でも教えてくれるはずです。
このタイプの事務所をさがすことからはじめましょう。
新卒の方は、30代の経営者の経験者優遇の事務所で
教育に熱心でないところには、よほど自分に自信がなければ入らないほうがいいでしょう。
特にF.M様は勉強も進んでいないので危険です。
2、補助作業者・パート・アルバイト
1のタイプは数が少ないし、おだやかで組織になじむ人以外採用しません。
1が難しい場合、普通の事務所に補助作業者・パート的に入るという手が考えられます。
早くから担当を持たせるような事務所では採用されないことが多いでしょうし、仮に採用されたらかえって技術・経験不足でつぶれかねません。
ただ、会計事務所の仕事は、作業の積み重ねの部分が多く、8割ぐらいの仕事は経験を積むうちにこなせるようになるものです。
入社後1〜2年は担当を持たせないような事務所に入ってじっくり成長を目指すか、より採用に関する間口が広い(入社しやすい)、パート・アルバイトで入社し、責任が比較的軽い補助的作業を中心に経験を積みながら、勉強も同時に進めるなどの選択が考えられます。
なお、会計事務所の場合、コース別採用になっていても、大手の一部以外は、実力に応じてフレキシブルに対応してくれます。
パート採用から正社員になることは決して珍しいことではありません。
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少なくとも税理士法人TOTALは入り口で差別することは一切ありません。ただし、某大手税理士法人はアルバイト採用者は正社員にはしないとお聞きしたことがありますので、面接の際にでも個別に確認してみてください。
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また、補助的な仕事やパートでも経験者扱いにする会計事務所も多いので、転職の際には有利になります。
会計事務所の採用は、未経験者に厳しく、経験者には緩やかだと言っていいと思います。
<参考>あきらめずに会計事務所に就職する方法
※なお、ご質問はここをクリック
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら