2010年01月10日
地方経済の疲弊と会計事務所への就職
税理士事務所・会計事務所 就職情報の
税理士 高橋寿克です。
田舎者様よりのご質問です。
■年齢 26(来月27)
■性別 男性
■資格 去年11月の簿記1級合格
■職歴 正社員としての職歴はなし
■学歴 高卒(大学中退)
■会計事務所経験&経理経験 なし
■居住地 北海道の24時間コンビニもないような場所
大学を経済的理由で中退し、不本意ながらまったく別の分野のアルバイトをしながら契約社員になり働いてきました。
しかし、2年前に東京でリストラにあい、現在北海道の実家で、パートをしています。
(パートをしているというよりは1日4時間程度のパート求人しかありません)
このリストラを機に原点に戻り、簿記レベルからやり直し、独学で昨年11月の簿記1級に合格し、税理士の受験資格を得ました。
しかし、現在の年収が60万程度でとても税理士講座を受ける余裕はありません
(簿記論は独学で頑張ってみようとは思っていますが、税法科目での独学は無謀だと思ってます。)
※リストラ直後に簿記2級を取得しましたが、職歴がバイトばっかりで社員の実績があまりないこともあり、書類選考は1つも通らず、1件だけ面接をしていただけたところでは、「正直あなたじゃどこ受けてもだめだと思うよ、それ伝えたくて来て貰っただけだから」と面接ではなく一方的に説教されて返されました。
私としては卒業後ずっと住んでいた東京近辺に戻り、税理士を目指したいとは思ってますが、職歴の面や科目合格もないこと、北海道という遠方からであること等、書類を送っても目を通していただけるとは到底思えません・・・・正直八方ふさがりです。
Q.ご意見よろしくお願いいたします。
A.
田舎者様(すごいネーミングですが思いはわかります)、苦しい状況で、簿記1級を合格なさったの大変だったことと思います。
昨年、観光以外である地方都市に行きました。
県庁所在地でしたが、私が思ったのは、
地方はもう、やりようが無いな
ということです。
田中角栄以来の国家主導の「国土の均衡ある発展」は
人口減少・少子高齢化社会では無理なのかもしれません。
今後は、東京近郊など、かなり限られた大都市圏しか生き残れない、
それ以外の地域は外国のように、そして明治以前の日本のように大いなる田舎が広がるであろう
と、かなり痛切に感じました。
(実際には10〜20年かけてゆるやかに地方は疲弊していくのでしょう)
北海道は札幌以外、商業で生きていくのはかなり大変だと思います。
田舎者様が、会計人として生きていくなら、
正直、東京(住所地は千葉県・埼玉県・神奈川県を含む)に出てくるのが一番だと思います。
それも、履歴書を送って採用されたらではなく
親戚や友人・知人を頼って、居候させてもらってでも
まずは、東京に住所を持ち、アルバイトしてでもやっていく覚悟がないと難しいと思います。
実は、税理士法人TOTALでも、北国出身の男性で一人暮らしの受験スタッフがいます。
(彼の場合、責任感や向上心もあり、正社員に昇格させてもいいのですが、受験を優先したいという本人の意志を尊重しています)
正直、生活も大変だし、受験との両立は楽ではないと思います。
(心苦しさを感じながらも彼のためにも甘く評価をしないようにしています)
税理士になろうという強い思いが彼を突き動かしていることでしょう。
会計人として生きていこうという思いが強ければ方法が無いとは思いません。
税理士になるのが目標であれば、道のりは長いですが、歯を食いしばってもがんばるしかありません。
一般企業がよければ、2〜3年程度会計事務所で働いて(アルバイトでも良い)、簿記1級と合わせて転職を狙っても良いでしょう。
いずれにせよ、東京に出てくる具体的な方法を詰めるのが第一歩だと思います。
税理士 高橋寿克です。
田舎者様よりのご質問です。
■年齢 26(来月27)
■性別 男性
■資格 去年11月の簿記1級合格
■職歴 正社員としての職歴はなし
■学歴 高卒(大学中退)
■会計事務所経験&経理経験 なし
■居住地 北海道の24時間コンビニもないような場所
大学を経済的理由で中退し、不本意ながらまったく別の分野のアルバイトをしながら契約社員になり働いてきました。
しかし、2年前に東京でリストラにあい、現在北海道の実家で、パートをしています。
(パートをしているというよりは1日4時間程度のパート求人しかありません)
このリストラを機に原点に戻り、簿記レベルからやり直し、独学で昨年11月の簿記1級に合格し、税理士の受験資格を得ました。
しかし、現在の年収が60万程度でとても税理士講座を受ける余裕はありません
(簿記論は独学で頑張ってみようとは思っていますが、税法科目での独学は無謀だと思ってます。)
※リストラ直後に簿記2級を取得しましたが、職歴がバイトばっかりで社員の実績があまりないこともあり、書類選考は1つも通らず、1件だけ面接をしていただけたところでは、「正直あなたじゃどこ受けてもだめだと思うよ、それ伝えたくて来て貰っただけだから」と面接ではなく一方的に説教されて返されました。
私としては卒業後ずっと住んでいた東京近辺に戻り、税理士を目指したいとは思ってますが、職歴の面や科目合格もないこと、北海道という遠方からであること等、書類を送っても目を通していただけるとは到底思えません・・・・正直八方ふさがりです。
Q.ご意見よろしくお願いいたします。
A.
田舎者様(すごいネーミングですが思いはわかります)、苦しい状況で、簿記1級を合格なさったの大変だったことと思います。
昨年、観光以外である地方都市に行きました。
県庁所在地でしたが、私が思ったのは、
地方はもう、やりようが無いな
ということです。
田中角栄以来の国家主導の「国土の均衡ある発展」は
人口減少・少子高齢化社会では無理なのかもしれません。
今後は、東京近郊など、かなり限られた大都市圏しか生き残れない、
それ以外の地域は外国のように、そして明治以前の日本のように大いなる田舎が広がるであろう
と、かなり痛切に感じました。
(実際には10〜20年かけてゆるやかに地方は疲弊していくのでしょう)
北海道は札幌以外、商業で生きていくのはかなり大変だと思います。
田舎者様が、会計人として生きていくなら、
正直、東京(住所地は千葉県・埼玉県・神奈川県を含む)に出てくるのが一番だと思います。
それも、履歴書を送って採用されたらではなく
親戚や友人・知人を頼って、居候させてもらってでも
まずは、東京に住所を持ち、アルバイトしてでもやっていく覚悟がないと難しいと思います。
実は、税理士法人TOTALでも、北国出身の男性で一人暮らしの受験スタッフがいます。
(彼の場合、責任感や向上心もあり、正社員に昇格させてもいいのですが、受験を優先したいという本人の意志を尊重しています)
正直、生活も大変だし、受験との両立は楽ではないと思います。
(心苦しさを感じながらも彼のためにも甘く評価をしないようにしています)
税理士になろうという強い思いが彼を突き動かしていることでしょう。
会計人として生きていこうという思いが強ければ方法が無いとは思いません。
税理士になるのが目標であれば、道のりは長いですが、歯を食いしばってもがんばるしかありません。
一般企業がよければ、2〜3年程度会計事務所で働いて(アルバイトでも良い)、簿記1級と合わせて転職を狙っても良いでしょう。
いずれにせよ、東京に出てくる具体的な方法を詰めるのが第一歩だと思います。