2009年08月07日
30代前半、異業種からの転職
税理士事務所の採用・就職情報の
税理士 高橋寿克です。
就職シーズンでたくさん質問をいただいていますが、いわゆる面接や履歴書のテクニックに関する質問等、本サイトの趣旨に反する質問にはお答えしていません。
3件連続での回答になります。
・「受験希望者」様は
「元公認会計士受験生(20代後半男性)の税理士受験」
・ひでまさ様は 「30代前半、異業種からの転職」
・kyon様は 「高齢税理士の会計事務所職員の受験」
ひでまさ様よりのご質問です。
■年齢 33歳
■性別 男
■資格 簿記3級 税理士試験未経験
■職歴 卸メーカー勤務(販売)
■学歴 専門学校卒業 兼 地方大学 通信教育部卒業
■会計事務所経験 なし
■居住地 大阪
キャリアアップの為に簿記の勉強をしたところ面白く、会計・財務に興味を持ち税理士になりたいと考えています。現状なら1日3〜5時間程の勉強時間を確保出来ます。現在、簿記論に受験科目を絞り通学、簿記2級も受験予定です。
年齢的に転職が難しくなってくるので、
Q、
簿記2級取得後に税理士事務所に転職しようか、
簿記論合格後に転職した方がよいのか迷っています。
A、
会計事務所は専門職です。勉強が進んでいないと業務についていくのがきついはずです。また、会計事務所自体が中小企業なため、生産性に応じてしか給与は払えないので、転職直後は給料が下がることも多いでしょう。
普通の会計事務所で簿記2、3級のみで採用をするのは、総務・庶務の方や、記帳代行からじっくり育てる若手・やめなそうで最初は給与が低くても問題ない女性です。
うちの場合は、「男性」は、最低、簿記論・財務諸表論の受験経験後に入社してもらっています(女性は受験最優先でなければ、簿記3級でも人物的魅力や実務経験で採用します)。
ひでまさ様の経歴で、33歳男性元営業マンが簿記論受験経験なしで採用されるとしたら、よほど人が採用できない欠陥がある会計事務所か、使い捨ての派遣要員としてでしょう。
私見は、ひでまさ様の経歴からすると今の会社での状況次第というところです。
(30代になると転職時の給料は、会計事務所でもそれまでの経歴等が多少影響します)
・今の会社で、給与が年収500万円以上で将来も安泰なら、働きながら3年くらいで簿記論・財務諸表論に合格し、法人税法又は消費税法の受験を経験しないかぎり、転職をあきらめた方が良いと思います(結構大変です)。転職がステップアップにならない可能性が高いからです。
===================
税理士法人TOTALでは、簿記論・財務諸表論合格、今夏に法人税法初受験、会計事務所未経験の36歳男性を採用しました。
===================
・今の会社で給与が300万円台前半までで将来性も感じられないなら、簿記論を「受験」したら転職しても良いと思います。この場合は、まだ実力が不足しているので、あまり激しい、レベルの高い税理士事務所よりは穏やかで人柄の良い50歳前後の先生の税理士事務所の方が安全でしょう。
===================
30代前半の異業種からの転職はその人の頭脳、経歴、職歴、現職の状況等、かなり個人差がありますのでご注意ください。
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税理士 高橋寿克です。
就職シーズンでたくさん質問をいただいていますが、いわゆる面接や履歴書のテクニックに関する質問等、本サイトの趣旨に反する質問にはお答えしていません。
3件連続での回答になります。
・「受験希望者」様は
「元公認会計士受験生(20代後半男性)の税理士受験」
・ひでまさ様は 「30代前半、異業種からの転職」
・kyon様は 「高齢税理士の会計事務所職員の受験」
ひでまさ様よりのご質問です。
■年齢 33歳
■性別 男
■資格 簿記3級 税理士試験未経験
■職歴 卸メーカー勤務(販売)
■学歴 専門学校卒業 兼 地方大学 通信教育部卒業
■会計事務所経験 なし
■居住地 大阪
キャリアアップの為に簿記の勉強をしたところ面白く、会計・財務に興味を持ち税理士になりたいと考えています。現状なら1日3〜5時間程の勉強時間を確保出来ます。現在、簿記論に受験科目を絞り通学、簿記2級も受験予定です。
年齢的に転職が難しくなってくるので、
Q、
簿記2級取得後に税理士事務所に転職しようか、
簿記論合格後に転職した方がよいのか迷っています。
A、
会計事務所は専門職です。勉強が進んでいないと業務についていくのがきついはずです。また、会計事務所自体が中小企業なため、生産性に応じてしか給与は払えないので、転職直後は給料が下がることも多いでしょう。
普通の会計事務所で簿記2、3級のみで採用をするのは、総務・庶務の方や、記帳代行からじっくり育てる若手・やめなそうで最初は給与が低くても問題ない女性です。
うちの場合は、「男性」は、最低、簿記論・財務諸表論の受験経験後に入社してもらっています(女性は受験最優先でなければ、簿記3級でも人物的魅力や実務経験で採用します)。
ひでまさ様の経歴で、33歳男性元営業マンが簿記論受験経験なしで採用されるとしたら、よほど人が採用できない欠陥がある会計事務所か、使い捨ての派遣要員としてでしょう。
私見は、ひでまさ様の経歴からすると今の会社での状況次第というところです。
(30代になると転職時の給料は、会計事務所でもそれまでの経歴等が多少影響します)
・今の会社で、給与が年収500万円以上で将来も安泰なら、働きながら3年くらいで簿記論・財務諸表論に合格し、法人税法又は消費税法の受験を経験しないかぎり、転職をあきらめた方が良いと思います(結構大変です)。転職がステップアップにならない可能性が高いからです。
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税理士法人TOTALでは、簿記論・財務諸表論合格、今夏に法人税法初受験、会計事務所未経験の36歳男性を採用しました。
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・今の会社で給与が300万円台前半までで将来性も感じられないなら、簿記論を「受験」したら転職しても良いと思います。この場合は、まだ実力が不足しているので、あまり激しい、レベルの高い税理士事務所よりは穏やかで人柄の良い50歳前後の先生の税理士事務所の方が安全でしょう。
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30代前半の異業種からの転職はその人の頭脳、経歴、職歴、現職の状況等、かなり個人差がありますのでご注意ください。
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コメント一覧
3. Posted by ひでまさ 2009年08月09日 18:01
迅速な返答ありがとうございます。
今は来年の試験まで頑張ります!!
今は来年の試験まで頑張ります!!
2. Posted by 税理士ひさ 2009年08月08日 21:02
ひでまさ様
『受験経験』は受験レベルまでの学習がすんでいることの証明です。
受験直後の8月なら採用にもっとも適した時期ですし12月以降なら成績も出ますのでどれくらいの実力かもはっきりします。
『受験予定』はまだ、勉強も進んでいないし、技術がないという判断になります。
20代なら素材や将来性を評価しますが
30代なので経歴や技術を評価するので、
普通は試験後になるという意味で
〜簿記論を「受験」したら〜
という表現になりました。
『受験経験』は受験レベルまでの学習がすんでいることの証明です。
受験直後の8月なら採用にもっとも適した時期ですし12月以降なら成績も出ますのでどれくらいの実力かもはっきりします。
『受験予定』はまだ、勉強も進んでいないし、技術がないという判断になります。
20代なら素材や将来性を評価しますが
30代なので経歴や技術を評価するので、
普通は試験後になるという意味で
〜簿記論を「受験」したら〜
という表現になりました。
1. Posted by ひでまさ 2009年08月08日 18:27
お忙しい中、ご返答ありがとうございます。
やはり簿記論を受験してからの方がいいようですね。
現状としては、年収が記載されている額よりも低く、会社も将来性がないので転職してから税理士になろうかと考えています。
追加で、質問なのですが『受験予定』と『受験経験』とでは、採用する側としたら意味合いが違ってくるのでしょうか?御教授お願い致します。
やはり簿記論を受験してからの方がいいようですね。
現状としては、年収が記載されている額よりも低く、会社も将来性がないので転職してから税理士になろうかと考えています。
追加で、質問なのですが『受験予定』と『受験経験』とでは、採用する側としたら意味合いが違ってくるのでしょうか?御教授お願い致します。