2009年07月16日
税理士試験受験と実務経験
税理士事務所・会計事務所 就職情報
税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
けいすけ様からのお問合せです。
■年齢:25歳
■性別:男性
■資格:無し 簿記検定2級受験予定
■職歴:社会人経験1年(正社員※職種:社内SE)
■学歴:関東圏私立大学(偏差値:53程度)
■会計事務所経験:なし
■居住地:広島※来春関東への再上京を予定(埼玉県周辺)
Q、
今、最も悩んでいるのは、当HPにも記載されている業界未経験者に対する採用基準のハードルの高さです。簿記2級に加え税理士科目の取得も採用基準として必須なのでしょうか。
前職の経験から業務経験の重要性は痛感しており、簿記2級の取得後、すぐさま就職活動を行い(零細〜中堅規模の事務所)就職後、税理士科目を勉強していく事がキャリア形成上良いと考えています。
なお、税理士科目の受験を念頭に入れると講座料の捻出の為アルバイトを増やす必要もあります。
A、
中堅以上の税理士法人に正社員として採用されようと思うと、税理士科目合格はほぼ必須です。
零細会計事務所等なら、科目合格は求められないことも多いでしょう。
SEの場合は資格より、どんな実務をどれだけこなしたかが重要でしょう。資格はアクセサリー程度の意味しか持たないはずです。
これに対して、税理士業務は、税理士試験に合格しない限り行うことができません。
税理士試験は暗記偏重という批判もありますが
体系的に知識を習得するのに効率的な仕組みだとも言えます。
嫌になるほど理論暗記して税法を合格するころになって初めて法律の何たるかが分かり始めます。
税理士になるためには
(1)税理士試験に合格すること
(2)2年以上実務経験をしっかりつむこと
の両方が求められるのです。
両立はかなり大変です。
私は個人的には
税理士試験はスピードと記憶力が要求されて若い時期が圧倒的に有利なこと
受験は長丁場なので結果が出ていないとモチベーションが続かないこと
税法を受験して初めて、自分に税理士試験の適性があるか分かることを考えて
家庭環境が許すなら、2年くらい受験に専念して2〜3科目程度合格してからの就職を勧めます。
経済的な事情等で受験に専念できないなら
(1)零細〜中小で残業が少ない会計事務所を探して正社員になるか
(勉強が進んでいない人を正社員でとるので
業務レベルが高い事務所は多くはないでしょう)
(2)中堅会計事務所のアルバイトになる方法も考えられます。
ちなみに経理派遣には、私は大反対です。
=============
税理士法人TOTALでは、女性で仕事と家庭の両立を目指す方は簿記3級でOKですが
税理士を目指す方を正社員で採用する場合は、合格してなくてもいいですが税法の受験経験は求めています
(勤務中の大学院進学もOKなので中堅会計事務所にしては基準が少し甘いはずです)。
未受験や受験経験が浅い方用には、受験中心の「受験スタッフ」という制度も設けています。
=============
一流の税理士になるには楽なバイパスはありません。
けいすけ様がどういう道を選ぶかは置かれた環境や考え方しだいでしょう。
税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
けいすけ様からのお問合せです。
■年齢:25歳
■性別:男性
■資格:無し 簿記検定2級受験予定
■職歴:社会人経験1年(正社員※職種:社内SE)
■学歴:関東圏私立大学(偏差値:53程度)
■会計事務所経験:なし
■居住地:広島※来春関東への再上京を予定(埼玉県周辺)
Q、
今、最も悩んでいるのは、当HPにも記載されている業界未経験者に対する採用基準のハードルの高さです。簿記2級に加え税理士科目の取得も採用基準として必須なのでしょうか。
前職の経験から業務経験の重要性は痛感しており、簿記2級の取得後、すぐさま就職活動を行い(零細〜中堅規模の事務所)就職後、税理士科目を勉強していく事がキャリア形成上良いと考えています。
なお、税理士科目の受験を念頭に入れると講座料の捻出の為アルバイトを増やす必要もあります。
A、
中堅以上の税理士法人に正社員として採用されようと思うと、税理士科目合格はほぼ必須です。
零細会計事務所等なら、科目合格は求められないことも多いでしょう。
SEの場合は資格より、どんな実務をどれだけこなしたかが重要でしょう。資格はアクセサリー程度の意味しか持たないはずです。
これに対して、税理士業務は、税理士試験に合格しない限り行うことができません。
税理士試験は暗記偏重という批判もありますが
体系的に知識を習得するのに効率的な仕組みだとも言えます。
嫌になるほど理論暗記して税法を合格するころになって初めて法律の何たるかが分かり始めます。
税理士になるためには
(1)税理士試験に合格すること
(2)2年以上実務経験をしっかりつむこと
の両方が求められるのです。
両立はかなり大変です。
私は個人的には
税理士試験はスピードと記憶力が要求されて若い時期が圧倒的に有利なこと
受験は長丁場なので結果が出ていないとモチベーションが続かないこと
税法を受験して初めて、自分に税理士試験の適性があるか分かることを考えて
家庭環境が許すなら、2年くらい受験に専念して2〜3科目程度合格してからの就職を勧めます。
経済的な事情等で受験に専念できないなら
(1)零細〜中小で残業が少ない会計事務所を探して正社員になるか
(勉強が進んでいない人を正社員でとるので
業務レベルが高い事務所は多くはないでしょう)
(2)中堅会計事務所のアルバイトになる方法も考えられます。
ちなみに経理派遣には、私は大反対です。
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税理士法人TOTALでは、女性で仕事と家庭の両立を目指す方は簿記3級でOKですが
税理士を目指す方を正社員で採用する場合は、合格してなくてもいいですが税法の受験経験は求めています
(勤務中の大学院進学もOKなので中堅会計事務所にしては基準が少し甘いはずです)。
未受験や受験経験が浅い方用には、受験中心の「受験スタッフ」という制度も設けています。
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一流の税理士になるには楽なバイパスはありません。
けいすけ様がどういう道を選ぶかは置かれた環境や考え方しだいでしょう。