2016年11月29日
あなたに合う税理士事務所を見分ける方法
東京都千代田区・新宿区と千葉県船橋市の
税理士法人、司法書士・行政書士事務所TOTALの
高橋寿克です。
あななに合う税理士事務所を見分ける方法
というと大袈裟ですが、ごくごく当たり前のこと。
(私の文章にはひねりはありません。基本が大切!)
1、ホームページを見る
2、履歴書を送る
3、面接を受ける
4、内定をもらったら
5、働き始めたら
1、ホームページを見る
会計事務所は中小規模が多く、BIG4等の大手以外、会社案内・説明会等はあまり行われていません。
インターネットの求人広告や専門学校の求人誌は必ずしも未経験者向きではありません
「税理士事務所にはじめて転職・就職する方へ」参照
最近では多くの事務所ではホームページを持っています。じっくりとホームページをご覧になり、きちんと比較検討しましょう。
(今時、ホームページすら持たない税理士事務所に入るのはリスクがあります)
ただし、ホームページは会計事務所からの広告に過ぎません。
必ず実態とあっているというわけではありません。
採用ページは特に良いことを書く傾向が強くなります。
税理士事務所は基本的には所長の個人商店です。
このため、所長ブログやTWITTER、FACEBOOKがあればあわせてチェックしましょう。
=============
うちのホームページは、
悪いこと?も大分書いているので
応募の際に驚かれる方が多いようです。
入社後、スタッフに確認しても
イメージどおりだといわれることが多いですよ(笑)
=============
大手会計事務所クラスだと、広告慣れしているため
一部に悪質な誇大広告も見られます。
残業過多・受験しにくい会計事務所 NGワード集
「熱意のある、熱い方 募集中」
「明るく、楽しく、若いスタッフ」
「平均年齢30歳」
「資格の取得をまったく評価しません。」
「あなたが資格をとってもお客様には関係ありません」
(一般就職の「ブラック企業の見分け方」とあまり大きな違いはありません)
「熱血」「体育会系」「宗教」「不夜城」とか色々言われています。
これ以上具体的な話は、特定の税理士事務所を批判になりかねません。それではこのサイトの趣旨に反するので
2ちゃんねる等、匿名有名サイトで悪質な会計事務所・税理士法人は確認しましょう。
大きな税理士事務所は多少の批判は有名税でやむを得ません。誹謗中傷もありえます。
ただ、火のないところに煙は立たないという言葉もあります。極端に評判が悪い場合は慎重な判断が必要です。
感情や意見表明を省いて、どこがどう批判されているのか
事実が何なのかじっくり読んで考えてみましょう。
なお、税理士事務所別の登録税理士は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)
税理士有資格者一人で10人見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が社員数の10分の1以上が望ましいです。
営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。
税理士の登録年月日も出ていますので、キャリアの想像はしやすいでしょう。
(アルファベットは2パターンあり、「TOTAL」はF9で入力してください)
2、履歴書を送る
いいなと思った会計事務所に履歴書を送りましょう。この際、未経験者は採用される確率が低いので(うちは未経験者も歓迎しますが、そうでないところが中堅会計事務所以上だと多いです)、ややハードルを下げて、たくさん出しましょう。
未経験者で2割(職歴や合格科目無しなら1割以下も)、経験者なら半分近く面接に進めるでしょう。
書類でのお断りが続くこともあるかもしれません。
新卒の事業会社への就職活動なら、数十社にエントリーするのは普通ですよね。
会計事務所への就職もその熱意でやってみましょう。
3、面接を受ける。
(1)相手を観察する
会計事務所は中小企業ですから、TOPである税理士に直接、面接でお会いするのが一番です。長く話せれば、感じるものがあるはずです。
営業色が強い方、体育会系の方、淡々とした方、宗教っぽい方、粗い方、緻密な方、神経質な方、怖い方、親切な方、ずるそうな方、誠実な方…
余裕があれば社員・職員の表情・動き等を見てみましょう。一緒にこの人たちと働きたいですか。
自分の求めるものや、感覚に合うか確認してみましょう。
(2)自分を素直に表現する
面接で、自分を隠そう・実物以上に見せようととするのは無駄だし、危険です。所長等の面接官はあなたより多くの場合人生経験も豊富で嘘を見抜くことができます。下手に嘘をつくとつじつまが合わなくなります。後で嘘が発覚すれば懲戒解雇事由になりかねません。
所長は、自分の今の事務所に合った、お互いにメリットがある人を選抜するのです。
必ずしも優秀な人を選ぶわけではありません。適切に自分を表現しなければミスマッチが起こりやすくなります。
あなたが良い事務所を選ぶだけでなく、あなたに合う事務所に選んでもらうのです。
もちろん、誠意や熱意、気遣いが必要なのは言うまでもありません。
(ピントはずれの熱意・元気を強調する方もいるのですが)
(3)不明点を質問する。
入社して、こんなはずではなかったという失望をするより、入社前に不明点は確認しておきましょう。疑問点があれば積極的に聞いてみてください。
・外回りがあるか、内勤ばかりか(激安事務所は面談がなく、作業者ばかりです)
・残業手当、賞与、社会保険の加入
・残業の実態、試験への対応、時短勤務、休暇
・離職率、未経験の比率、資格の取得状況
・キャリアパス、研修制度、独立への対応
・業務内容、業種特化、コンピューターの利用状況
もちろん、この中で特に気になる点に絞って聞くとか、タイミングや言い方等、質問は工夫しましょう。
4、複数の税理士事務所から内定をいただいたら
1週間以内に返事をしましょう。採用予定数が少ないため、それ以上は待たせると先方の採用計画の迷惑です。誠意がない人間と認定されかねません。
特に、8月と12月は早めに回答しましょう。
本命以外で今回はお断りしても、将来、そちらに転職する可能性があります。
=============
税理士法人TOTALでも、一度お断りした人に再度ご応募いただいて採用したこともありますし、辞退した方から後日、お願いされたこともあります。
これらの場合、前回の対応で、採否が大きく左右されました。
=============
5、働き始めたら
一生懸命、仕事をしましょう。
専門学校ではみなさんはお客様ですが、会計事務所では、給料をもらう立場です。
最低でも給料以上の働きをしない限り、事務所内での居場所はいずれなくなります。
残念ながら
「あななに合う税理士事務所」を必ず選べるとは限りません。
もしかしたら、本当は
「あななに合う税理士事務所」など、最初からないのかもしれません。
合わないと言ってすぐにやめたら職歴としてはマイナスです。
青い鳥は自分の身近にいるのかもしれません。
=============
税理士法人TOTALでは、一度辞職したスタッフが、他の事務所や独立を経験するなどした後、復職した例が3人います。
=============
(1)きちんと選んで就職した場合
まずは、あなたが努力して、勤務している会計事務所に合せる方が良いのでないでしょうか。
税理士事務所に期待するより、あなたが組織に合わせることによって成長する、
もっと言えば、より良い税理士事務所を作るのだと思ってがんばってみましょう。
3年間は我慢することをお勧めします。
(2)不本意な会計事務所やアルバイトの場合、
それでも2年くらいがんばってみましょう。
税理士業務の大体の流れや、税理士業界の事務所の特徴がわかるでしょう。
2年経てば経験者として、あなたの評価も上がります。
次回の転職では、よりていねいに「あななに合う税理士事務所」選択しましょう。
それを繰り返しても「あななに合う税理士事務所」がないなら、
最後は、独立するか、税理士法人の社員になって
あなたが理想とする税理士事務所を作りましょう。
※なお、ご質問はここをクリック
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら
税理士法人、司法書士・行政書士事務所TOTALの
高橋寿克です。
あななに合う税理士事務所を見分ける方法
というと大袈裟ですが、ごくごく当たり前のこと。
(私の文章にはひねりはありません。基本が大切!)
1、ホームページを見る
2、履歴書を送る
3、面接を受ける
4、内定をもらったら
5、働き始めたら
1、ホームページを見る
会計事務所は中小規模が多く、BIG4等の大手以外、会社案内・説明会等はあまり行われていません。
インターネットの求人広告や専門学校の求人誌は必ずしも未経験者向きではありません
「税理士事務所にはじめて転職・就職する方へ」参照
最近では多くの事務所ではホームページを持っています。じっくりとホームページをご覧になり、きちんと比較検討しましょう。
(今時、ホームページすら持たない税理士事務所に入るのはリスクがあります)
ただし、ホームページは会計事務所からの広告に過ぎません。
必ず実態とあっているというわけではありません。
採用ページは特に良いことを書く傾向が強くなります。
税理士事務所は基本的には所長の個人商店です。
このため、所長ブログやTWITTER、FACEBOOKがあればあわせてチェックしましょう。
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うちのホームページは、
悪いこと?も大分書いているので
応募の際に驚かれる方が多いようです。
入社後、スタッフに確認しても
イメージどおりだといわれることが多いですよ(笑)
=============
大手会計事務所クラスだと、広告慣れしているため
一部に悪質な誇大広告も見られます。
残業過多・受験しにくい会計事務所 NGワード集
「熱意のある、熱い方 募集中」
「明るく、楽しく、若いスタッフ」
「平均年齢30歳」
「資格の取得をまったく評価しません。」
「あなたが資格をとってもお客様には関係ありません」
(一般就職の「ブラック企業の見分け方」とあまり大きな違いはありません)
「熱血」「体育会系」「宗教」「不夜城」とか色々言われています。
これ以上具体的な話は、特定の税理士事務所を批判になりかねません。それではこのサイトの趣旨に反するので
2ちゃんねる等、匿名有名サイトで悪質な会計事務所・税理士法人は確認しましょう。
大きな税理士事務所は多少の批判は有名税でやむを得ません。誹謗中傷もありえます。
ただ、火のないところに煙は立たないという言葉もあります。極端に評判が悪い場合は慎重な判断が必要です。
感情や意見表明を省いて、どこがどう批判されているのか
事実が何なのかじっくり読んで考えてみましょう。
なお、税理士事務所別の登録税理士は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)
税理士有資格者一人で10人見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が社員数の10分の1以上が望ましいです。
営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。
税理士の登録年月日も出ていますので、キャリアの想像はしやすいでしょう。
(アルファベットは2パターンあり、「TOTAL」はF9で入力してください)
2、履歴書を送る
いいなと思った会計事務所に履歴書を送りましょう。この際、未経験者は採用される確率が低いので(うちは未経験者も歓迎しますが、そうでないところが中堅会計事務所以上だと多いです)、ややハードルを下げて、たくさん出しましょう。
未経験者で2割(職歴や合格科目無しなら1割以下も)、経験者なら半分近く面接に進めるでしょう。
書類でのお断りが続くこともあるかもしれません。
新卒の事業会社への就職活動なら、数十社にエントリーするのは普通ですよね。
会計事務所への就職もその熱意でやってみましょう。
3、面接を受ける。
(1)相手を観察する
会計事務所は中小企業ですから、TOPである税理士に直接、面接でお会いするのが一番です。長く話せれば、感じるものがあるはずです。
営業色が強い方、体育会系の方、淡々とした方、宗教っぽい方、粗い方、緻密な方、神経質な方、怖い方、親切な方、ずるそうな方、誠実な方…
余裕があれば社員・職員の表情・動き等を見てみましょう。一緒にこの人たちと働きたいですか。
自分の求めるものや、感覚に合うか確認してみましょう。
(2)自分を素直に表現する
面接で、自分を隠そう・実物以上に見せようととするのは無駄だし、危険です。所長等の面接官はあなたより多くの場合人生経験も豊富で嘘を見抜くことができます。下手に嘘をつくとつじつまが合わなくなります。後で嘘が発覚すれば懲戒解雇事由になりかねません。
所長は、自分の今の事務所に合った、お互いにメリットがある人を選抜するのです。
必ずしも優秀な人を選ぶわけではありません。適切に自分を表現しなければミスマッチが起こりやすくなります。
あなたが良い事務所を選ぶだけでなく、あなたに合う事務所に選んでもらうのです。
もちろん、誠意や熱意、気遣いが必要なのは言うまでもありません。
(ピントはずれの熱意・元気を強調する方もいるのですが)
(3)不明点を質問する。
入社して、こんなはずではなかったという失望をするより、入社前に不明点は確認しておきましょう。疑問点があれば積極的に聞いてみてください。
・外回りがあるか、内勤ばかりか(激安事務所は面談がなく、作業者ばかりです)
・残業手当、賞与、社会保険の加入
・残業の実態、試験への対応、時短勤務、休暇
・離職率、未経験の比率、資格の取得状況
・キャリアパス、研修制度、独立への対応
・業務内容、業種特化、コンピューターの利用状況
もちろん、この中で特に気になる点に絞って聞くとか、タイミングや言い方等、質問は工夫しましょう。
4、複数の税理士事務所から内定をいただいたら
1週間以内に返事をしましょう。採用予定数が少ないため、それ以上は待たせると先方の採用計画の迷惑です。誠意がない人間と認定されかねません。
特に、8月と12月は早めに回答しましょう。
本命以外で今回はお断りしても、将来、そちらに転職する可能性があります。
=============
税理士法人TOTALでも、一度お断りした人に再度ご応募いただいて採用したこともありますし、辞退した方から後日、お願いされたこともあります。
これらの場合、前回の対応で、採否が大きく左右されました。
=============
5、働き始めたら
一生懸命、仕事をしましょう。
専門学校ではみなさんはお客様ですが、会計事務所では、給料をもらう立場です。
最低でも給料以上の働きをしない限り、事務所内での居場所はいずれなくなります。
残念ながら
「あななに合う税理士事務所」を必ず選べるとは限りません。
もしかしたら、本当は
「あななに合う税理士事務所」など、最初からないのかもしれません。
合わないと言ってすぐにやめたら職歴としてはマイナスです。
青い鳥は自分の身近にいるのかもしれません。
=============
税理士法人TOTALでは、一度辞職したスタッフが、他の事務所や独立を経験するなどした後、復職した例が3人います。
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(1)きちんと選んで就職した場合
まずは、あなたが努力して、勤務している会計事務所に合せる方が良いのでないでしょうか。
税理士事務所に期待するより、あなたが組織に合わせることによって成長する、
もっと言えば、より良い税理士事務所を作るのだと思ってがんばってみましょう。
3年間は我慢することをお勧めします。
(2)不本意な会計事務所やアルバイトの場合、
それでも2年くらいがんばってみましょう。
税理士業務の大体の流れや、税理士業界の事務所の特徴がわかるでしょう。
2年経てば経験者として、あなたの評価も上がります。
次回の転職では、よりていねいに「あななに合う税理士事務所」選択しましょう。
それを繰り返しても「あななに合う税理士事務所」がないなら、
最後は、独立するか、税理士法人の社員になって
あなたが理想とする税理士事務所を作りましょう。
※なお、ご質問はここをクリック
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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