2010年06月
2010年06月19日
20代後半社会人未経験者の大学院進学
税理士事務所 求人・採用情報
税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
※ご質問はここをクリック
G様からのご質問です
■年齢 25才
■性別 男性
■資格 日商簿記2級
(財務諸表論・簿記論受験予定)
■職歴 正社員経験なし
■学歴 地方国公立大学卒
■会計事務所経験 なし
■居住地 地方
■その他 転部して、2010年3月卒業
Q1.専門学校で税理士試験の勉強をしているのですが、来年度に大学院に進学しようと考えています。大学院を卒業するまでに税法1科目取得を目標としているのですが、卒業時には28歳になります。その間、社会人としての経験ができないことがとても不安です。
28という年齢は、会計事務所に就職する際、不利になりますでしょうか?
大学院には行かずに、実務経験を積みながら合格を目指す方が、よいと思われますか?
A.
大学院進学については
「大学院免除の注意点(実務未経験者)」
「税理士試験科目の大学院免除の有効な場合」
を参照してください。
=============
税理士法人TOTALでは、大学院免除者を採用で差別はしません。
大学院免除者も数名在籍していますし、現在働きながら大学院に通っているスタッフ複数もいます。
今後も実務経験者の大学院進学を積極的に支援するつもりです。
(選抜して、学費も税理士法人TOTALで負担しています)
それでも、社会人未経験者の大学院卒は、ある程度ポテンシャルが高くてコミュニケーション能力がないと採用しないでしょう。
=============
個人的には会計人としての適性が不明な段階での、大学から直接大学院に進学し免除を受けることはリスクがあると思います。
大学院は物事をつきつめて考えることが必要ですが、仕事は同時並行処理能力やコミュニケーション能力が必要で求められる資質が違います。そして実務で必要とされる能力は、考えるより、反復継続して慣れるべきものが多いのです。
文系大学院卒の就職は、一般企業では学部卒に劣るのが普通でしょう。残念ながら頭でっかちで扱いにくいという評価です。
(一般企業、特に大企業では若い色に染まっていない人材が好まれ
大学院教育が評価されているとはいえない状況です)
会計事務所の場合、教育システムが弱いので(学部卒の)新卒採用をしているところは限られます。
会計事務所経験者・社会人(特に経理)経験者が評価されます。
また、同様に税理士試験の科目合格者が評価されるのも教育コストが下げられるからです。
会計事務所で求められる実践的な教育を、大学院はしていないと思われています。
28歳という年齢は、会計事務所に就職する年齢としてはごく普通です。ただ、「職歴なし」の大学院卒では就職では不利でしょう。
地方で会計事務所となると就職先も限られます。また、会計事務所への就職もしばらく楽ではないでしょう。
おそらく、大学院卒業までに簿記論・財務諸表論と税法1科目の免除を目指しておられると思いますが、税理士試験は思っているより難関なので
厳しいようですが、学力によっては3年後に1科目しか受かっていないということもありえない話ではありません。
その場合、さらに受験専念を続けると30代になりかねません。
最近、就職できなくてやむを得ず、独立した大学院卒の方も身近にいます。G様の場合、職歴がないので独立もできません。
コミュニケーション能力等に恵まれていて、就職に自信があるならすぐに大学院に進学しても問題はありません。
税理士試験免除のための大学院は、後でもいつでも行けます。
就職に自信がないなら、大学院にはここでは進学せず、受験が一区切りついたら、実務経験を積みながら合格を目指す方が、社会人になる上で安全だと思います。
※なお、ご質問はここをクリック してください。
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら
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■性別 男性
■資格 日商簿記2級
(財務諸表論・簿記論受験予定)
■職歴 正社員経験なし
■学歴 地方国公立大学卒
■会計事務所経験 なし
■居住地 地方
■その他 転部して、2010年3月卒業
Q1.専門学校で税理士試験の勉強をしているのですが、来年度に大学院に進学しようと考えています。大学院を卒業するまでに税法1科目取得を目標としているのですが、卒業時には28歳になります。その間、社会人としての経験ができないことがとても不安です。
28という年齢は、会計事務所に就職する際、不利になりますでしょうか?
大学院には行かずに、実務経験を積みながら合格を目指す方が、よいと思われますか?
A.
大学院進学については
「大学院免除の注意点(実務未経験者)」
「税理士試験科目の大学院免除の有効な場合」
を参照してください。
=============
税理士法人TOTALでは、大学院免除者を採用で差別はしません。
大学院免除者も数名在籍していますし、現在働きながら大学院に通っているスタッフ複数もいます。
今後も実務経験者の大学院進学を積極的に支援するつもりです。
(選抜して、学費も税理士法人TOTALで負担しています)
それでも、社会人未経験者の大学院卒は、ある程度ポテンシャルが高くてコミュニケーション能力がないと採用しないでしょう。
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個人的には会計人としての適性が不明な段階での、大学から直接大学院に進学し免除を受けることはリスクがあると思います。
大学院は物事をつきつめて考えることが必要ですが、仕事は同時並行処理能力やコミュニケーション能力が必要で求められる資質が違います。そして実務で必要とされる能力は、考えるより、反復継続して慣れるべきものが多いのです。
文系大学院卒の就職は、一般企業では学部卒に劣るのが普通でしょう。残念ながら頭でっかちで扱いにくいという評価です。
(一般企業、特に大企業では若い色に染まっていない人材が好まれ
大学院教育が評価されているとはいえない状況です)
会計事務所の場合、教育システムが弱いので(学部卒の)新卒採用をしているところは限られます。
会計事務所経験者・社会人(特に経理)経験者が評価されます。
また、同様に税理士試験の科目合格者が評価されるのも教育コストが下げられるからです。
会計事務所で求められる実践的な教育を、大学院はしていないと思われています。
28歳という年齢は、会計事務所に就職する年齢としてはごく普通です。ただ、「職歴なし」の大学院卒では就職では不利でしょう。
地方で会計事務所となると就職先も限られます。また、会計事務所への就職もしばらく楽ではないでしょう。
おそらく、大学院卒業までに簿記論・財務諸表論と税法1科目の免除を目指しておられると思いますが、税理士試験は思っているより難関なので
厳しいようですが、学力によっては3年後に1科目しか受かっていないということもありえない話ではありません。
その場合、さらに受験専念を続けると30代になりかねません。
最近、就職できなくてやむを得ず、独立した大学院卒の方も身近にいます。G様の場合、職歴がないので独立もできません。
コミュニケーション能力等に恵まれていて、就職に自信があるならすぐに大学院に進学しても問題はありません。
税理士試験免除のための大学院は、後でもいつでも行けます。
就職に自信がないなら、大学院にはここでは進学せず、受験が一区切りついたら、実務経験を積みながら合格を目指す方が、社会人になる上で安全だと思います。
※なお、ご質問はここをクリック してください。
また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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