2009年12月
2009年12月13日
BIG4(4大税理士法人)への就職
税理士事務所・会計事務所 就職情報の
税理士 高橋寿克です。
税理士試験の結果が発表になり、このサイトのアクセスも急増しています。
「税理士事務所にはじめて転職・就職する方へ」はこちら
また、税理士法人TOTALも採用活動を行っております。
それでは、YOSUKE様よりのご質問です。
■年齢:23歳
■性別:男性
■資格:簿記2級(1級受験中)
■職歴:製薬会社営業で二年
■学歴:医療系専門学校卒
■会計事務所経験:なし
■居住地:大阪府
■その他:未婚
税理士資格を取得するために勉強中の者ですが、一級はおそらく落ちてしまっていると思いますので、来年の六月に受験で合格し、受験資格を早く得たいと思っております。
Q.
BIG4と呼ばれる税理士法人に就職することは難しいでしょうか?国際税務という仕事にも憧れを抱いているのでいずれ4科目以上合格が出来れば半年から一年間程留学、とも考えております。
ただ,学歴が他の方々と比べても見劣りするのでBIG4への就職は厳しいのだとはわかっていますが、税理士になりたいと思った一つの目標でもありますので諦めきれずにいます。
漠然とした質問で申し訳ありませんが、どうかご意見お願いします。
A.
私は、地元志向が強く、最初からBIG4(4大税理士法人)に興味がなかったので、伝聞に基づく情報・一般論だと思ってお読みください。
監査法人は、現在、未曾有の就職不況で、そのあおりを受け、公認会計士の流入により、税理士法人のBIG4もかなりの難関になり、一部では監査法人以上の狭き門になっています。
この状況は、公認会計士試験が大幅な合格者減で劇的に改善されない限り、IFRS(国際財務報告基準)の本格実施まで待たないと解消されないかもしれません。
また、その中にあっても、大阪は、関西経済の地盤沈下もあり、関東以上に厳しい就職状況のようです。
BIG4が採用の際に評価するのは、若さ、学歴・地頭の良さ、税理士試験の進捗状況、コミュニケーションスキル、職歴、英語力でしょう。
学歴は、外資系の就職では重要です。BIG4は、他の税理士法人以上に評価するでしょう。
ただ、学歴が不利でも、それ以外の要素で就職は可能です。
BIG4は外資系のクライアントも多いので、英語力で評価されたいならTOEICで600点以上は欲しいですね。700点以上なら高く評価されるかもしれません。
(もちろんTOEICの点数がなくても他の条件で評価されれば問題ありません)
採用前の留学は、時間がかかり、今となっては若さの評価を下げるので、YOSUKE様の場合は極端に言うとMBAでもなければ今さら意味がないかもしれません
(会計人として海外勤務することは、採用後USCPAを取得すれば可能だと思います)。
コミュニケーションスキルは、税理士法人の場合、いわゆる営業センスを求められるわけではないのでネガティブチェックとして使われます。
YOSUKE様の場合、職歴があって若いということをアピールするのが効率的でしょう。
それには、地頭の評価と合わせて他の点が優れている方より若く25〜27歳で官報合格する必要があると思います。
3科目合格では差別化できないと思うので、大変ですが、税理士試験を早く、懸命に取りに行くことが一番の方法でしょう。
なお、短期合格のために、来年2月の全経上級試験を受験した方がいいかもしれません。
やや全経上級の方が合格しやすく、税理士試験の簿記論・財務諸表論に近いようです。
=============
税理士試験は、学歴に関係なく、職歴や簿記資格でも受験することが可能です。
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/qa/qa03.htm
日商簿記一級は6月、11月
http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class01.php
全経簿記上級は2、7、11月に試験があるようです。
http://www.zenkei.or.jp/license/bookkeeping.html
全経上級の方がやや合格しやすいようですが、一般企業への知名度は日商簿記1級が勝ります。
会計事務所への就職については2つの資格に評価に大きな差はありません。
=============
国際税務というほどではないのかもしれませんが
税理士法人TOTALでも、輸出入はもとより、お客様への海外への投資、外資の日本法人等が急増しています。
アジア、中でも中国、台湾、韓国が目立ちます。
経済に国境はなく、日本は急速に東アジアの一員になりつつあります。
税理士 高橋寿克です。
税理士試験の結果が発表になり、このサイトのアクセスも急増しています。
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また、税理士法人TOTALも採用活動を行っております。
それでは、YOSUKE様よりのご質問です。
■年齢:23歳
■性別:男性
■資格:簿記2級(1級受験中)
■職歴:製薬会社営業で二年
■学歴:医療系専門学校卒
■会計事務所経験:なし
■居住地:大阪府
■その他:未婚
税理士資格を取得するために勉強中の者ですが、一級はおそらく落ちてしまっていると思いますので、来年の六月に受験で合格し、受験資格を早く得たいと思っております。
Q.
BIG4と呼ばれる税理士法人に就職することは難しいでしょうか?国際税務という仕事にも憧れを抱いているのでいずれ4科目以上合格が出来れば半年から一年間程留学、とも考えております。
ただ,学歴が他の方々と比べても見劣りするのでBIG4への就職は厳しいのだとはわかっていますが、税理士になりたいと思った一つの目標でもありますので諦めきれずにいます。
漠然とした質問で申し訳ありませんが、どうかご意見お願いします。
A.
私は、地元志向が強く、最初からBIG4(4大税理士法人)に興味がなかったので、伝聞に基づく情報・一般論だと思ってお読みください。
監査法人は、現在、未曾有の就職不況で、そのあおりを受け、公認会計士の流入により、税理士法人のBIG4もかなりの難関になり、一部では監査法人以上の狭き門になっています。
この状況は、公認会計士試験が大幅な合格者減で劇的に改善されない限り、IFRS(国際財務報告基準)の本格実施まで待たないと解消されないかもしれません。
また、その中にあっても、大阪は、関西経済の地盤沈下もあり、関東以上に厳しい就職状況のようです。
BIG4が採用の際に評価するのは、若さ、学歴・地頭の良さ、税理士試験の進捗状況、コミュニケーションスキル、職歴、英語力でしょう。
学歴は、外資系の就職では重要です。BIG4は、他の税理士法人以上に評価するでしょう。
ただ、学歴が不利でも、それ以外の要素で就職は可能です。
BIG4は外資系のクライアントも多いので、英語力で評価されたいならTOEICで600点以上は欲しいですね。700点以上なら高く評価されるかもしれません。
(もちろんTOEICの点数がなくても他の条件で評価されれば問題ありません)
採用前の留学は、時間がかかり、今となっては若さの評価を下げるので、YOSUKE様の場合は極端に言うとMBAでもなければ今さら意味がないかもしれません
(会計人として海外勤務することは、採用後USCPAを取得すれば可能だと思います)。
コミュニケーションスキルは、税理士法人の場合、いわゆる営業センスを求められるわけではないのでネガティブチェックとして使われます。
YOSUKE様の場合、職歴があって若いということをアピールするのが効率的でしょう。
それには、地頭の評価と合わせて他の点が優れている方より若く25〜27歳で官報合格する必要があると思います。
3科目合格では差別化できないと思うので、大変ですが、税理士試験を早く、懸命に取りに行くことが一番の方法でしょう。
なお、短期合格のために、来年2月の全経上級試験を受験した方がいいかもしれません。
やや全経上級の方が合格しやすく、税理士試験の簿記論・財務諸表論に近いようです。
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税理士試験は、学歴に関係なく、職歴や簿記資格でも受験することが可能です。
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/qa/qa03.htm
日商簿記一級は6月、11月
http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class01.php
全経簿記上級は2、7、11月に試験があるようです。
http://www.zenkei.or.jp/license/bookkeeping.html
全経上級の方がやや合格しやすいようですが、一般企業への知名度は日商簿記1級が勝ります。
会計事務所への就職については2つの資格に評価に大きな差はありません。
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国際税務というほどではないのかもしれませんが
税理士法人TOTALでも、輸出入はもとより、お客様への海外への投資、外資の日本法人等が急増しています。
アジア、中でも中国、台湾、韓国が目立ちます。
経済に国境はなく、日本は急速に東アジアの一員になりつつあります。