2016年03月13日

地方銀行出身者の税理士事務所への転職

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

新たなご質問はここをクリック

金融マン様からのお問合せです。

■年齢 27歳
■性別 男性
■資格 簿記2級、FP2級等金融系資格他
■職歴 地方銀行にて、5年勤務
    法人営業、個人営業の経験あり
■学歴 関関同立
■会計事務所経験 なし
■居住地 関西

初めまして。進路に関して大変悩んでおり、アドバイスを頂戴出来ればと思いご連絡させていただきました。

大学を卒業し、銀行に5年勤務しました。この3月で銀行を退職し、8月の試験(簿財2科目)に専念する予定でおります。その後、9月より転職を考えております。

Q.
以下選択肢で迷っており、ご助言を頂戴出来ればと存じます。
銀行勤務という経歴を活かし多少の年収の低さには目をつぶり会計事務所にて勤務
銀行時代に引き抜きの誘いがあった医療業界(機器の営業)への転職し、年収を確保した上で科目を揃える

私の中では、税理士事務所の開業を将来的に視野に入れております。しかしながら、現時点で科目保有しておらず、会計事務所の未経験となれば給与も安く、不安もあります。
一方で、医療業界であれば年収が期待できる利点があるものの全くの他業種ということで、最終点から逆算したときの不安もあります。

高橋様のブログ等を拝見しておりますと、税理士社員になるのは2科目合格をしてからにすべきとの意見もございますが、如何でしょうか?

確定申告の時期に大変ご多忙のところ恐れ入りますが、ご連絡お待ちしております。

A.
金融マン様は、3月末退職ですから、おそらくもう 辞表(退職届)は出されていることと思います。

難しい選択で、悩まれる気持ちもよくわかります。
税理士事務所の給料は、入社当初は安いです。
専門職・職人の世界なので、技術や経験が必要なため、
会計事務所未経験者の評価は、新卒と大して変わりません。
未経験者の給料は、入社後は5年くらいは徐々に確実に上がります。
ただし、教育をしてくれる事務所、税理士試験を支援してくれる事務所は残念ながら少ないのが実情です。
多くの零細税理士事務所は、そもそも教育システムを整える余裕がないし、
中堅以上の税理士法人は、厳しい競争のため ゆっくり税理士試験にかまっていられないのです。
このため、3〜5年安定して同じ職場にいないことが多く、
短期で転職すると給料も上がりません。

参照)「税理士事務所・会計事務所の給与水準


税理士試験と仕事の両立は大変です。

税理士試験が合わなくて税理士になりそびれた

では、安定した大企業の職を失う損失は大きいです。


2科目合格で、税法も勉強したら、
税理士試験の難易度はほぼ正確にわかるでしょうし
いざとなれば、大学院に進学すれば週一科目合格で税理士になれます。
このため、2科目合格後の就職を私は勧めています。
(在職中に勉強してみて合わないと感じた方や)
受験に専念して2年で2科目合格できないようなら
税理士事務所への転職はやめた方が良いかもしれません。

地方銀行をはじめとした金融機関からの転職者は、税理士事務所には多いです。
(税理士法人TOTALでは10人以上います)
継続した人間関係を築き、法人経営者や個人資産家に対するルートセールスを行うという点が似ています。
金融の知識はもちろん、コミュニケーション的にも会計事務所の即戦力です。
税理士の方が、地銀よりもさらに密接に中小企業の社長とはおつきあいすることができます。

=============
税理士法人TOTALでは、金融機関のうち地方銀行出身者の男性は2名ですが、
3科目合格等で入社、税理士法人TOTALに在職中に30歳前後で二人とも官報合格、
今も主力で頑張ってくれています。
=============

税理士業界に転職するメリットは
・社会的には「先生」と呼ばれ一定の評価をいただける
・「ありがとう」と感謝されることが多い
・お客様とベクトルおおむね一致しているのでWIN-WINの関係が築きやすい
・技術と経験の蓄積が必要なので長く働ける
(70代の「老害」が目立つとも言われていますが)
・人間関係と経験で50歳を過ぎても仕事の評価が下がらない
・独立することができる
・勤務しても一定の給料は確保できる
・営業ノルマがない
・家庭環境に応じて働き方を変えやすい(女性)
・国家財政の基本となる「税金」関係のため仕事が安定している
・どこの地域・場所でもある仕事である
・30代以降でも転職がしやすい
などでしょうか。

これに対して、医療業界(機器の営業)は、
営業結果さえ出せれば会計事務所よりも給料は高いと思います。
医療に付随する業界は、
命に係わるし、高齢化も進み、しばらくは数少ない成長産業でもあります。

ただ、地方銀行出身の受験生の転職先として、医療営業は次の2点が懸念されます。
(1)コミュニケーションの質は、よりていねいに下から行かなくてはいけない。
地方銀行は(会計業界も)、お客様との関係がフラットかやや上からのコミュニケーションになります。
お客様の方から気をつかっていただけます。
これに対して医療の業界は独特です。
感覚的ですが、
院長>(他の医師)>>看護士(=税理士・金融機関)>>>医療事務等>>>医療営業マン
です。
病院に出入りなさっているMR(医薬情報担当者 医薬品メーカーの営業)の方の細かい気遣い、苦労をみていると頭が下がります。
もっとも、金融マン様は、ヘッドハントされたくらいですから向いていると判断されているのでしょう。

(2)税理士試験の勉強はしにくいと思われる
営業マンである以上、ノルマは必須で、高い給与には営業成績という数字の裏付けが必要です。
中途入社なら、新卒と違って早く結果を出さなくてはいけないというプレッシャーもきついでしょう。
また、医師という専門職にお話を聞いていただくためには、医療関係の知識を出来るだけ早く大量に覚える必要があります。
税理士試験の税法科目は、細かい知識を膨大に正確に覚えることを要求されます。
税理士試験の税法の理論暗記と医療営業の仕事を並行するのが容易とは思えません。

また、税理士試験を4月からの専念で2科目合格するのは意外と大変なはずです。
他の受験生の多くは、前年の9月から勉強しているのですから。

個人的には,皚△皀團鵑箸ません。

,任蓮働きながら税理士になるのに時間がかかりすぎて気持ちが持たないかもしれません。
金融マン様が当分結婚予定がなく、
税理士の「独立」が第一目標で、組織に所属し続けることが窮屈で、
今夏の税理士試験が向いていると感じたら、
今年の9月に就職せずに来年まで受験に専念し、
3科目合格以上を目指す。
来年の試験後に税理士事務所に就職するのが税理士になるには早いと思います。

△任蓮営業と受験勉強の両立が問題になります。
もし、金融マン様が既婚者(または 結婚予定が近い)なら、
夏まで税理士試験を受けて、税理士試験を簡単だと思わなければ、
税理士試験のことは当面忘れて、医療機器営業で本気で働いた方が良いかもしれません。

その他にも(簡単ではありませんが)地方銀行に復職したり、他の地方銀行に転職して働きながら税理士試験を受ける方法だって考えられます。

仕事にはそれぞれに良い点も、悪い点もあります。
税理士も、医療営業も、地方銀行もそれは同じです。

金融マン様が、何を求めて、何のために転職するか、
また、家庭の状況等でも 結論は変わります。

あまりお役にたたない意見ですみません。
地方銀行の退職が決まった以上、
夏までは全力で悔いが残らないように勉強して、
試験が終わったら、手ごたえと相談しつつ、
自分の人生の優先順位を考えてみてください。

=============
税理士は、仕事柄、金融機関の方とお話しすることも多いです。

以前は、支店長は私より年上で、銀行の役員さんより若いスタッフの方と話す方が気が楽でした。

担当者だった方の中には支店長になられた方もいます。
最近では、支店長が年下のことも多く、かえって気を遣っていただいています。
いつの間にか、支店長や役員の方とお話する方が楽しいと感じる自分に気が付かされます。

地銀の担当の方と、当社のスタッフが直接やり取りしていることの方が多くなりました。
月日が流れるのは早いですね。

スタッフの成長はうれしいですが、まだまだ負けられません。
=============





※なお、この件に関するコメントは下記のコメント欄をご利用ください。

新規のご質問はここをクリック してください。
インターネットで顔が見えない方に適切な回答をするために、 質問の書式にご協力いただけると幸いです。 情報が不足する場合には回答できないことがあることはご留意ください。

また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら

記事の無断コピーや一部利用は著作権侵害で違法です。
記事を商業利用するには、高橋寿克の事前の明示許諾が必要です。
商業利用(おまとめサイト等を含む)は原則として有料になります。
利用料の金額等、詳しくは税理士法人TOTALまでお問い合わせください。

また、違法なコピーを発見した方は通報いただけると幸いです。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile
自己紹介
税理士

高橋寿克

東京・横浜・千葉・埼玉の総合士業グループ(税理士、司法書士、公認会計士、社会保険労務士、行政書士)
TOTALグループ
総合サイト


お問い合わせ

会社設立・借入相談から相続・事業承継、医師・医療法人まで
起業家・資産家支援のサービス業として、
あなたと共に歩み、
あなたと共に成長したい


「日本一良い総合士業事務所」
を目指しています。

■ 東京本部(秋葉原駅)
TEL 03-5577-5065
■ 新宿本部(新宿三丁目駅)
TEL 03-6380-0839
■ 横浜本部(横浜駅)
TEL 045-900-9031
■ さいたま本部(大宮駅)
TEL 048-606-9040
■ 立川本部(立川駅)
TEL 042-508-9008
■ 西東京本部(田無駅)
TEL 042-464-8390
■ 船橋駅前本部(船橋駅)
TEL 047-770-9000
■ 船橋塚田本部(塚田駅)
TEL 047-438-3001


税理士、司法書士、公認会計士、社会保険労務士、行政書士
スタッフ大募集中
TOTALの求人情報については
詳しくは当社HPで
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
twitter
記事検索
最新トラックバック