2011年11月11日
税理士2世の大学院進学
税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。
※ご質問はここをクリック
簿記論初学30半ば様よりご質問です。
■年齢 30半ば
■性別 男性
■資格 無し
■職歴 営業
■学歴 理系大学卒
■会計事務所経験 無し
■居住地 神奈川
■その他 父が税理士をしていて、私は二世です。
今年の受験(簿記論)のため、現在勉強をしています。
来年からダブルマスターで、40〜45くらいまでには税理士の資格を取りたいと思っています。
ダブルマスターで税理士になった場合、恐らく試験を受けた方たちから馬鹿にされる、レッテルを貼られるのではないかと思っています。勿論、その覚悟を持ってダブルマスターの道に進もうと思っています。
Q.
私の年齢で経験もない場合、ダブルマスターで試験免除をねらうのは、私個人では無難というか、ある意味一番良い選択だと思っていますが、どう思われますか。
私のような二世が税理士になった時、仕事をしていく上で、何か気をつけた方が良い点等がございましたらお聞きしたいです。
A.
税理士2世の気持ちは私のような創業者には正確にはわかりません。私自身は12代続く農家を継がなかった親不孝者ですから。その辺は割り引いてお読みください。
ご自身で感じているように一番無難な選択だと思います。就職の心配も、受験と資格取得、場合によっては仕事との両立も容易でしょう。
仕事をしていく上での注意点ですが、
1、税理士資格取得前
その年齢では、ある程度の社会人経験があると思われますので
他の税理士事務所に勤務することはお勧めしません。
年齢、キャリアから残念ながらスキルアップにつながるレベルの税理士事務所への就職はかなり困難だと思います。
採用されるためにどうしても嘘や隠し事ができてしまいます。
その後の人間関係でも無駄なストレスが生じます。
どうしても外で働きたい場合は、お父様やご自身(大学院の同級生等)のコネを使って働く手はあると思います。
お父様の事務所の規模によって
(1)従業員が5人級以上なら(大きければ大きいほど)
極力、税理士試験受験と、大学院通学に専念し、4年で合格する。
事務所にはあまり出入りしないで、週末や訪問だけたまに手伝う。
(2)従業員が家族従業員かパート1〜2名くらいなら
お父様の年齢・健康状態にもよりますが、仕事を覚えるのをお父様について並行して行う。
多少合格までの時間が余計にかかりますが、仕事を覚えるのを優先する。
今いる従業員は将来、自分の部下になる可能性が高い人間です。
背中で姿勢を見せておく必要があります。
どう見られるか、どう管理していくかを最初から考えておく必要があります。
また、実務的な勉強は常にし続ける必要があります。
もちろん大学院も楽ではありませんが、
税理士試験の暗記や習熟によって得られるべきものを省略していることも事実です。
その部分は、実務についてからも補い続ける必要があります。
我々税理士は、税務に関する法律家です。
ましてや将来の所長となると、いずれすべての責任を負うことになります。
高いレベルでの研鑚が必要になります。
ここから数年間が勝負です。大変ですが良い税理士になってもらいたいと思います。
遅くなってすみませんでした。よろしくお願いします。
※なお、
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また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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■学歴 理系大学卒
■会計事務所経験 無し
■居住地 神奈川
■その他 父が税理士をしていて、私は二世です。
今年の受験(簿記論)のため、現在勉強をしています。
来年からダブルマスターで、40〜45くらいまでには税理士の資格を取りたいと思っています。
ダブルマスターで税理士になった場合、恐らく試験を受けた方たちから馬鹿にされる、レッテルを貼られるのではないかと思っています。勿論、その覚悟を持ってダブルマスターの道に進もうと思っています。
Q.
私の年齢で経験もない場合、ダブルマスターで試験免除をねらうのは、私個人では無難というか、ある意味一番良い選択だと思っていますが、どう思われますか。
私のような二世が税理士になった時、仕事をしていく上で、何か気をつけた方が良い点等がございましたらお聞きしたいです。
A.
税理士2世の気持ちは私のような創業者には正確にはわかりません。私自身は12代続く農家を継がなかった親不孝者ですから。その辺は割り引いてお読みください。
ご自身で感じているように一番無難な選択だと思います。就職の心配も、受験と資格取得、場合によっては仕事との両立も容易でしょう。
仕事をしていく上での注意点ですが、
1、税理士資格取得前
その年齢では、ある程度の社会人経験があると思われますので
他の税理士事務所に勤務することはお勧めしません。
年齢、キャリアから残念ながらスキルアップにつながるレベルの税理士事務所への就職はかなり困難だと思います。
採用されるためにどうしても嘘や隠し事ができてしまいます。
その後の人間関係でも無駄なストレスが生じます。
どうしても外で働きたい場合は、お父様やご自身(大学院の同級生等)のコネを使って働く手はあると思います。
お父様の事務所の規模によって
(1)従業員が5人級以上なら(大きければ大きいほど)
極力、税理士試験受験と、大学院通学に専念し、4年で合格する。
事務所にはあまり出入りしないで、週末や訪問だけたまに手伝う。
(2)従業員が家族従業員かパート1〜2名くらいなら
お父様の年齢・健康状態にもよりますが、仕事を覚えるのをお父様について並行して行う。
多少合格までの時間が余計にかかりますが、仕事を覚えるのを優先する。
今いる従業員は将来、自分の部下になる可能性が高い人間です。
背中で姿勢を見せておく必要があります。
どう見られるか、どう管理していくかを最初から考えておく必要があります。
また、実務的な勉強は常にし続ける必要があります。
もちろん大学院も楽ではありませんが、
税理士試験の暗記や習熟によって得られるべきものを省略していることも事実です。
その部分は、実務についてからも補い続ける必要があります。
我々税理士は、税務に関する法律家です。
ましてや将来の所長となると、いずれすべての責任を負うことになります。
高いレベルでの研鑚が必要になります。
ここから数年間が勝負です。大変ですが良い税理士になってもらいたいと思います。
遅くなってすみませんでした。よろしくお願いします。
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