2014年09月

2014年09月27日

高卒での税理士事務所就職

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

ご質問はここをクリック

高卒簿記様からのお問合せです。
■性  別 男
■年  齢 23
■資  格 日商簿記3級
■職  業 フリーター
■学  歴 高卒
■居住地 神奈川県

はじめまして。いつも拝見させて頂いております。

私は税理士を目指し、まずは日商簿記検定の勉強をしています。今年の11月の試験で2級、来年の6月の試験で1級に合格するのが目標です。
ネットでも高卒で税理士試験合格を目指す方はなかなかいないようですね。
大卒の方ばかり見受けられます。

さて、質問したいことがあります。
税理士事務所の求人情報を検索すると、雇用形態はいかなる場合でも、日商簿記検定2級合格が最低条件としている事務所や法人が多いです。
しかし、それでも3級合格でも未経験可能という事務所に人材ドラフトで逆指名をして履歴書等を送付できたのですが、5日経ってもまだ返事がきません。
年齢が若いとはいえ、高卒で簿記3級程度ではやはり会計業界への転職は無謀だと感じました。また、地元での税理士事務所の求人も少ないです。
私は現在、情けないのですが親元を離れていません。できることなら、すぐにでも税理士事務所に社員として入社し、親元を離れたいと考えています。パートやアルバイトでもいいので入社し経験を積み、今後の自分の経歴を有利にしたいと考えています。受験勉強のみに専念しようという考えはありません。

Q.そこで、自分はいつ税理士事務所への就職をすべきかを考えました。
  (1) 3級合格の状態で非正規雇用でもいいので探す。
  (2) 今年の11月に簿記2級合格を果たした後、
      雇用形態を問わずに探す。
  (3) 税理士試験2・3科目合格のあとに探す。
  (4) その他

高卒、未経験、未受験の20代前半の男性の場合、会計事務所への就職はどれが最善の時期でしょうか?
長文ですみません。アドバイスをお願いします。
よろしくお願いします。

A.
税理士試験の結果
(「平成25年度(第63回)税理士試験結果」)から
税理士試験合格者の
80%強が大学卒であり、
20%弱が高校卒・専門学校卒になります。

高卒で税理士を目指すのは、多数派ではありませんが、そこまで珍しいとは思いません。

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税理士法人TOTALでは、税理士試験同様、おおむね15%くらいの方が高校卒・専門卒です。
税理士も2名おられ、現・次期本部長・社員となります。特に学歴による差別はありません。
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ただ、人材ドラフトや専門学校の就職情報誌・就職説明会に出ている税理士法人・税理士事務所は、高いお金を払って即戦力を募集している大手・中堅が中心で、3万以上ある会計事務所のうちの1%にも満たない特殊な事務所です。
それらの事務所では原則として、男性は税理士試験2~3科目合格程度を求められます。
税理士試験は難関なので、2科目合格くらいの時点で働き始めないと、大手・中堅税理士法人のように仕事のレベルが高いところ、激務の所では、税理士試験に受からず、退職しやすいのです。

人材ドラフトで、求人票に簿記3級以上と書いてあるのは、
<女性> 入力補助者(パンチャー)の募集
女性の場合、会計事務所は家庭と仕事の両立ができる落ち着いた仕事なので、
税理士試験合格にこだわらない方も多いので、採用側も税理士の科目合格はこだわりません。

<男性>お客様担当(巡回監査)ができる素直な方を募集
 (営業経験者又は正社員経験3年程度以上)
技術・知識より営業力・人柄重視の事務所なら試験勉強を求めません。

くらいに限られます。

高卒簿記様の場合、残念ながら(2)の簿記2級を取ってもほとんど評価は変わりません。

高卒の方で税理士試験を合格する方の多くは、
々盥斬感噺紊修里泙淦賁膤惺擦某覆鵑席
大学受験の失敗を乗り越えるため専門学校に進んだ方
フリーター等の生活から、人生のやり直しをかけて専門学校で学んだ方
になります。
情報化社会ですので、独学は著しい不利になります。
お金をかけてでも専門学校で勉強しなくてはいけないでしょう。
最近では、ビデオ講義の質が上がっているので、セルフコントロールができる方は「通学」でなくても「通信」(DVD、ネット配信等)でも問題ありません。
本来は、当初1〜2年は受験専念が望ましいのですが、高卒簿記様は考えていないということですよね。

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この夏にも、20代の2名の高卒男性を採用しました。一人は有資格者、もう一人も3科目合格者です。
また、昨年知り合った、20代の高卒税理士は、偏差値30台(自称です)の高校出身ですが、学ぶことの多いきわめて仕事ができるやり手税理士です。
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ご質問に答えるなら、
1番のおすすめは(1)です。
探すのは、(通勤手当が安い)家から近い、所長が(穏やかで)40代後半以上の税理士事務所です。
ハローワークはもとより、電話での問い合わせくらいはやらないと決まらないかもしれません。

あきらめずに会計事務所に就職する方法」参照

税理士にどうしてもなりたいなら、勉強時間を確保するため正社員ではない方が良いでしょう。
税理士事務所で働くのが目標で、税理士はなれたらいいなくらいなら、正社員スタートを目指しましょう。
今なら、売り手市場なので入力補助者等で採用されるかもしれません。

なお、親元を離れるのはお勧めできません。経済的にも学費を工面しにくいですし、家事の時間もかかります。
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恥ずかしながら、私は、結婚するまで親元でしたし(妻はそれを心配していました)、今でも仕事も家庭も両親に頼ることは多いです。親とは有り難いものですね。
====================

ついで、(4)で簿記1級合格後でしょうか。
簿記1級はさすがに一定の学力・専門知識の証明になります。評価してくれる税理士事務所もありますし、簿記論・財務諸表論の合格は近いでしょう。
簿記1級は高校卒の場合、税理士試験の受験資格にもなります。

(3)は切り替えができる仕事があれば可能ですが、他の仕事をしながら複数科目合格まで受験の意志を強く持ち続けるのは難しいかもしれません。



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2014年09月23日

BIG4の就職事情(東京一工)

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

ご質問はここをクリック

冷凍みかん様からのお問合せです。
■年  齢  22歳(現大学三年)
■性  別  男
■資  格  日商二級
       TOEIC600ちょっと
■職  歴  学生のため塾講などのアルバイトのみ
■学  歴  東京一工
■居住地  東京都
■その他  大学受験の際浪人を経験
       簿記論、財務諸表論、消費税法 学習中

初めまして。
税理士のキャリアパスを調べていくうちに先生の就職質問記事を見かけたので、質問させていただきたいと思います。

大学三年生で大学の忙しい山場を終え、一旦自分が本当にしたいことは何かを問い続けた結果、現学部からは大分内容が離れてしまうのですが、専門性が強く、また自分の能力をずっと高めていけてやりがいのある仕事がしたいと思い、兼ねてから頭の隅にとどめていた税理士を目指そうと思い、残りの大学生活を全て掛けて挑もうと単位をかき集め決意し、今勉強に励んでおります。

また、自分としてはまず国際色が強く大きい案件に携わりたいと考えており、Big4(忙しいのは重々承知です)に入社したいと考えております。

そこで質問なのですが、

Q.1
残りの大学生活で税理士受験以外にしておくべきことは何かありますか?

また、

Q.2
現科目受験を経て大学卒業四ヶ月後法人税法+αを受験を経てからBig4への出願を希望したいのですが、(Big4では一般法人色の強い採用で自分は浪人等ありますが)可能性はありますでしょうか?

よろしくお願い申し上げます。

A.
私自身は町の税理士事務所出身で、BIG4で働いたことはありません。このため、税理士法人TOTALのスタッフからの聞き取り、同業者(BIG4現役・OB)との会話、BIG4出身者の採用面接の結果等から書いているため一定の限界はあることをご了承ください。

(そう言えば、税理士法人TOTALには、BIG4出身の公認会計士も2名在籍して頑張ってくれています。この後、連結納税、IPO等で頑張ってもらいたいと思います)

A.1
私が、学生時代にやっておくべきだったと後悔していることは、
海外への「卒業旅行」です。
後で海外に行っても、学生時代のように人生を語る・思い出に残るのんびりとした旅行にはなりません。
新婚旅行の際にも、(何度目かの海外旅行でしたが)慣れてなくて苦戦しました。

でも、「残りの大学生活を全て掛けて挑もうと」なさっているのですし、
さすがに、残りの単位を取りながら税理士試験3科目受験をするのはきついでしょう。
(仮に東京工業大学ならなおさらです)

大学卒業のための単位取得 と 税理士試験受験のための勉強
それ以外には何かをする余裕はありません。

A.2
法人税を含む3科目合格なら、面接でよほどコミュニケーション不足や組織適性がないと判断されない限り採用されるでしょう。
法人税以外の3科目合格でもかなり高い確率で採用されるでしょう。

4大税理士法人(BIG4)とは
はご覧になっていただいていますよね。

再掲になりますが、
<4大税理士法人の採用条件>については、、
 ・法人税を含む3科目以上の合格が望ましい
  (即戦力が必要、かつ繁忙期の仕事がきつく
   税理士試験受験との両立が難しいため)
 ・年齢は20代半ばまでが望ましい
 ・学歴は早慶以上が望ましく、MARCHまでは選考される。
  (学歴は官報合格者等なら必須ではありません)
 ・英語はTOEICで600以上ならプラス評価される
(・零細会計事務所の職歴は若くないとあまり評価されな
  30歳くらいまでしか会計事務所経験者でも採用されないことが多い)
(・上場企業の職歴はあまり評価されない
  銀行等金融出身者を除く)。
(・大学院免除は若干不利
  法人税法合格者を除く)。
一般企業の採用条件に近い気がします。それに専門性の高い即戦力を求める分を追加した感じですね。

見事なまでに、きれいに条件を満たしています。
これで採用されないなら誰を採用するのでしょう。

税理士業界は、税理士試験受験者数の減少もあり、人手不足で悩まされています。
しばらくの間、極端な売り手市場が続くと思います。

一部の激務の会計事務所や、一部のマネジメントが下手な若手か高齢な所長の会計事務所に勤務した方がインターネットに書き込み、過度に反応されているように感じます。
成長率の高いベンチャー企業の20~30代の経営者や、昔ながらの60代以上の経営者が労働問題を軽視するのはどこの業界でも見られることです。
会計業界は特に労働環境が悪い業界ではありません。むしろ、地域と密着した、女性にとっては働きやすい職場です。

先日、銀行・証券の支店長と食事をしましたが、だいぶ、労働時間が短くなったといはいえ、
・銀行は7時過ぎ出社、7時半退社 12時間半拘束で、お昼は時間がないので、支店内の食堂で急いで食べる。
・証券会社は7時過ぎからお客様の電話はかかってくるし、拘束時間は銀行以上とのことでした。
それでも、「セブンイレブン」と言われていた昔よりはだいぶ楽だとおっしゃっていましたが。

一部にはもっと働いている事務所もあるでしょうが、金融業界は会計事務所の平均よりも労働時間は長いようです。
ただ、他の業界と違って、会計業界は、最大手も必ずしも労働環境が整っておらず、コンプライアンスをしっかりと守っているとはいえないところが弱点ではありますが。
それでも、最大手クラスには数年前から労働基準監督署が入って、だいぶルールを直してきています。
人材採用のためにも、夜の残業、居残りを制限する税理士法人は増えてきています。

===================
税理士法人TOTALも、夜、私が声をかけたり電話をして、あまり残らないように確認していますし、休日残業は事前届け出制にしています。
===================

このため、どこの税理士事務所も採用基準を下げてきています。
BIG4税理士法人も例外ではありません。人が採用しにくくなったという声を聞いています。

冷凍みかん様は、一浪ですか。
浪人が就職で不利になるか気にしなくてはいけない社会が来るとは…。

私の頃は、 「『一浪』とかいて『ひとなみ』と読む」 と言われていました。
実際、母校の早稲田大学政経学部は、当時は浪人が6割以上でした。
2浪、3浪もそれなりにいました。
今では、現役が6割以上です。
(地方)国立大学なら、圧倒的に現役が多いでしょう。
代々木ゼミナールの経営が傾くはずです。

それでも東大は浪人が3割前後いるはずです。
早稲田全体なら半分近く浪人です。
今でも、一浪ならそこまで就職に不利にならないと思います。
もしも、まだ誕生日前で二浪だとしても他の条件が良いので大丈夫な気がします。

冷凍みかん様が望まれる「国際色が強く大きい案件」は、事実上、BIG4でしかできません。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」です。
まずは、受験勉強をしっかりして、3科目以上合格したら、BIG4で頑張ってもらいたいと思います。




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2014年09月01日

「会計事務所の最新採用情報」(税理士新聞)

先日、「税理士新聞」のエヌピー通信社さんから税理士業界の若手の採用・育成について取材を受けました。

「税理士新聞」の記事「会計事務所の最新採用情報」 はこちら


「税理士法人」制度ができた今、所長税理士は、ゴーイングコンサーン( going concern 企業継続)の考え方に基づき、人を採用し、自前で育成し、成長させていかなければならない時代になってきたと思います。

私たち会計事務所の経営者は、優秀な若者が働きながらでも税理士資格をとれる、また、子育て中の主婦が家庭と仕事ができるように環境を整備し、一人でも多くの方に応募してもらえるよう、魅力的な業界にしなくてはなりません。

インターネットには、一部の大手税理士法人や若手所長・若手代表者の税理士事務所・税理士法人の激務ぶりばかりが強調されていますが、それは全体でみるとごく一部にすぎません。会計事務所は残業が他産業に比べて特に多い業界ではありません。

給料も、最初は必ずしも高くありませんが、安定した人間関係のもと、長年働けば徐々に上がっていきます。
女性にとっては、結婚、出産、配偶者の転勤などのライフイベントがあっても、全国各地に税理士事務所があり、経験者を求めているから再就職しやすいというメリットがあります。
男性にとっても、新卒・第2新卒が上手くいかなくても、30代でもキャリアチェンジができます。資格を取れば、独立も勤務(専門職やパートナー)も選択することができます。

税理士業界に、若い労働者を使い捨てる余裕はありません。もっというと少子高齢化が進む日本にとって、いかに若者を社会の役に立つように育てていけるかが最大の課題なのかもしれません。

本日9月1日から大量の新人が入ってきました。
彼ら・彼女たちが一流の会計人になれるように、がっかりさせることがないように頑張りたいと思います。

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税理士

高橋寿克

東京・横浜・千葉・埼玉の総合士業グループ(税理士、司法書士、公認会計士、社会保険労務士、行政書士)
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会社設立・借入相談から相続・事業承継、医師・医療法人まで
起業家・資産家支援のサービス業として、
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「日本一良い総合士業事務所」
を目指しています。

■ 東京本部(秋葉原駅)
TEL 03-5577-5065
■ 新宿本部(新宿三丁目駅)
TEL 03-6380-0839
■ 横浜本部(横浜駅)
TEL 045-900-9031
■ さいたま本部(大宮駅)
TEL 048-606-9040
■ 西東京本部(田無駅)
TEL 042-464-8390
■ 所沢・東村山本部(新秋津駅)
TEL 042-395-3044
■ 船橋駅前本部(船橋駅)
TEL 047-770-9000
■ 船橋塚田本部(塚田駅)
TEL 047-438-3001


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