2014年02月

2014年02月26日

税理士試験の科目選択(会計事務所勤務中)

税理士事務所求人・採用情報の高橋寿克です。

ただいま、秋葉原、 新宿、船橋で人員を大募集中です。
ご応募お待ちしています。


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それでは、
かっちゃん様よりのご質問です。
■年齢 29
■性別 男
■資格 財表合格
 2014年、簿記論、国税徴収法受験予定
■学歴 不明
■会計事務所経験 会計事務所勤務中
■居住地 地方

ときおりブログ拝見しております。
税理士試験の科目選択ですが、現在の確保できる勉強時間(平均2時間)などを考慮すると、インプット時間の少ないとされる国税徴収法や、酒税法、固定資産税、事業税、住民税を検討したりしているのですが、よく言われる実務にあまり役立たない、インプットが少ない分、逆に凄まじい競争要素が高くなるといった見解からあまりいい評判は聞きません。某専門学校はそのインプットの少なさを強調して、週一講義で合格レベルに引き上げるといった宣伝で煽ったりしているのを見ますが(笑)。

Q.
高橋先生の周りで選択科目で、上記の科目を選択して合格、ご活躍されている方はいらっしゃいますか?逆にそれらの科目の高い競争に参ってしまっている方がやはり圧倒的に多いのでしょうか?もしよろしければ高橋先生なりのご見解を伺いたいです。

まずは有資格者になって実務面の研究に時間を取りたいという考えなのですが、科目選択の発想が安直でしょうか?その点についてもご教授いただきたいと思っております。

A.
税理士試験の科目選択は悩ましい課題です。
若くて(20代前半スタート)専念受験生なら、国税三法(法人税法・所得税法・相続税法)か、所得税法・相続税法を消費税に変えるというのが昔からの王道です。
税理士になる以上、いずれこれらの税法は試験で受けるかどうかにかかわらず、かなりの勉強をしなくてはならないので、時間に余裕があるなら、仮に1〜2年税理士試験合格が遅れても、人生全体を考えるとかえって早道だからです。

ただ、会計事務所に勤務している人にとって、勉強時間の確保は大変です。まず、担当を持つと、切り替えがしにくいですし、気力を維持するのも困難です。
一日2時間勉強できているなら頑張っている方でしょう(9月から頑張って年間700時間です)。

ミニ税法受験者で合格している人・活躍している人はもちろんいます。
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税理士法人TOTALの官報合格税理士のうち
 国税三法+消費税           3分の2
 ミニ税法1、ミニ税法2がそれぞれ  6分の1
です。
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資産税(相続税の申告等)を担当させるときに相続税法を持っているかどうかは気にしますが(このため、相続税法を勉強していない人用の研修ビデオ等は充実させています。なお、他の資産税専門事務所の一部は相続税合格を要件にしているところもあります)、それ以外ではあまり科目は気にしません。

確かに実務にはほとんど役に立たない科目もあります
(個人的には役に立たない順に 酒税法、住民税法、事業税法、国税徴収法、固定資産税法)

国税三法とミニ税法のどちらかがが特に競争が激しいということはありません。税法科目の合格率は国税庁発表の統計のとおりでどの科目も10%強です。ミニ税法のどの科目も8人に1人しか受からないのです。

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税理士法人TOTAL 25年 税理士試験結果
  税理士試験受験者   24名
  税理士試験科目合格者 9名
  最終合格者         3名
でした。

働きながらの受験で、勉強不足でも受験しないといけない雰囲気にも関わらず、
税理士試験の平均合格率(12〜20%)はもとより専門学校の既習者クラス以上の成績でした。
みなさん、よくがんばってくれました。
税法科目間に合格率に関する有意な差はありませんでした。

また、年齢が高くなったり仕事がきつい管理職になった3科目持ちスタッフには働きながら大学院に行くことを進めることもあります。
今年も大学院に3名通学することになっています。
=============

税法科目は、基本的に簿財合格レベルの人の競争になるので、合格するのが容易な科目はありません。
強いて言えば、酒税法が母集団の水準が一番低く、相続税法が一番高い気がします。
(税法合格者がどれくらいいるか。大学院免除者がどの科目を狙うかということに関係します)
それでも、どの科目も、理論をきちんと覚えて、計算も(国税徴収法を除き)速くないと合格しません。
「なんとなく試験範囲は理解している、計算の算式は覚えた」では話になりません。
理論を「て、に、を、は」まで覚えて、計算はマシンのように速くて正確という人と争うのです。
このことは、税法に合格していない受験生には理解しにくいでしょう。
簿記論・財務諸表論は、合格率が20%くらいと高く、母集団のレベルと併せて税法よりかなり楽です。

私は5科目一発合格を目指してミニ税法を受験しましたが、最後の1科目がミニ税法で、なかなか受からなくて苦労しました。
ミニ税法のレベルをなめていて毎年不合格、今から思うと詰めが甘かっただけです。

ミニ税法は、所要時間が短いため、会計事務所に勤務中の受験生にとって意味があります。暗記と速記が得意なら合格も近いでしょう。

逆に、暗記と速記が苦手なら、ボリュームがあり、受験生が多い科目だと手が回れば合格できることもあります。このため、時間がありコツコツ勉強できるタイプの方は国税三法又は消費税の方が早かったりします。

なお、国税三法及び消費税はいずれにせよ勉強しなくてはきちんとした税理士にはなれません。
私は、国税三法で受験しなかった科目は専門学校で受講しました。それでもどうしても受験した科目よりは弱いのが実情です。

できるだけ早く合格したいと思うのは当然です。長くなると受験勉強を続ける気力が続きにくくなります。
質問に対する答えになっていませんが、早く合格するためにどの科目が良いかは人によって異なると思います。
会計事務所勤務者ならボリュームが少ない科目を狙うのは良いと思います。ただ、詰め切るかセンスが必要になります。

仕事と受験勉強の両立、大変ですが頑張ってください。



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2014年02月17日

会計事務所未経験者の採用面接

税理士事務所求人・採用情報の高橋寿克です。

当社は、新宿本部、東京(秋葉原)本部、船橋本部に、今月から所沢・東村山本部が加わり、4本部体制になりました。今年の夏までには横浜本部も加えて神奈川県にもサービスエリアを拡大する予定です。

ただいま、 新宿、秋葉原、船橋で人員を大募集中です。
ご応募お待ちしています。


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それでは、
よう様よりのご質問です。
■年齢 25
■性別 女
■資格 簿財合格済 法人消費勉強中
■職歴 なし
■学歴 学部:関関同立
    免除院:地方公立
■会計事務所経験 なし
■居住地 関西

はじめまして。就職活動の面接について質問させていただきます。
私は学部卒業後、税理士試験の様子見の意味も込め免除大学院に進み、今春修了予定です。そのため関係ない業種のアルバイトをした程度で職歴はありません

先日受けた面接で「税理士業務とはどういうものとイメージしているか?」という質問を受けました。
「税務代理や書類作成、税務の専門知識を活かしてその会社がより良くなるようなアドバイス」というようなことを答えたところ「アドバイスの内容を具体的に」と聞かれました。
私は社会人経験はなく、税理士業務についてもぼんやりとしたイメージしか持っていなかったために面食らってしまいしどろもどろになってしまいました。

そこで質問なのですが、

Q.
社会人経験のない者が就活するにあたって、職務内容についてはどの程度具体的にイメージや理解をしておくべきなのでしょうか。
もちろん、会社や事務所によって求める程度は変わってくるでしょうが、一つの目安としてお伺いしたいと思います。

A.
税理士法人TOTALは、昨年・今年は年間20人前後の増員のためその数倍の面接が必要で、そのほとんどに私が立会っています。
長く一緒に働くかもしれない人のことですので、かなり長時間にわたって人となりを丁寧にお聞きします。
このため、面接については、かなりの経験者?です。

大規模な会計事務所の場合、採用担当者がいることがあります。
昨年末、大原簿記学校(水道橋校)の「会計事務所事前説明会」で採用のための講演会を行いましたが、他の3会計事務所(辻・本郷(CSアカウンティング)、山田パートナーズ、古田土会計)は、採用担当のマネージャークラスがお話をしており、トップが話したのはうちだけでした。
私は、会計事務所は人が財産だと思うのでスタッフについてはかなりこだわっています。

おそらく、従業員20人くらいまでの会計事務所なら、トップ自ら採用面接に立ち会うか最終判断することが多いでしょう。

会計事務所の採用面接は、その事務所にふさわしい、一緒に働いていきたい人を選別する場です。
(一部で、とりあえず採用して合わなければ、勝手にやめるか、必要に応じて辞めさせるという事務所もありますが)

経験者なら、やってきた仕事の内容、身につけている技術の確認を行います。
それまでの経験が当社で生きるかが重要で、お互いの求める条件等が合致するかをチェックします。

未経験者の場合、会計事務所は専門職ですので、特に正社員・外回り要員での採用は、(自前でじっくり教育する一部の事務所を除き) 会計科目合格程度を求めるのが普通です。
ただ、未経験者は、知識や経験が不足していて当たり前です。
知識そのものよりも、性格や素質を判定するのが中心になります。
質問に対する反応の速さ、素直さ等を見ています。

よう様で特殊な点があるとしたら、学部卒業後、社会人経験なしに大学院に入学しているので
「会社がより良くなるようなアドバイス」と言われると、中期的な目標・姿勢としては良いのですが
会計事務所経営者としては、「頭でっかち」ではないかと心配したかもしれません。
会社経営者は、中小とはいえ人生をかけて経営をしています。会計を大学院で勉強した程度で、生きた経験が足りない人が中途半端にアドバイスをすると危険・有害ですらあるのです。
知ったかぶりをする人、理屈っぽ過ぎる人は嫌うかもしれません。
よう様が、そういうタイプでないことを確認した可能性が強いと思います。
(応募したのがコンサル中心を熱く掲げる事務所なら、その熱意を見る質問ということもあり得ますが)

ネタばらししてしまうと面接がやりにくくて困りますが…、
自分の言葉でなく、なんとなく取り繕った中途半端な回答は、人生経験で勝る所長は簡単に見抜きます。
あまり知識を増やして耳年増になっても逆効果なような気がします。
わからないなら、「具体的にはわかりません。これから学んでいきたいと思います」で十分です。
未経験者の場合、これから伸びそうな誠実で素直な人を多くの会計事務所では求めると思います。
素の自分を評価してくれる相性が合う事務所に就職すべきでしょう。

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先日、娘の受験の父兄面接に参加しました。質問者がどういう意図で質問しているかがよくわかりました。私がしゃべりすぎて面接慣れしていると思われないようにと意識しました。
娘が、誠実な回答をしているのを見て「成長」を実感しました。
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TEL 047-438-3001


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