2012年06月

2012年06月24日

50歳での税理士業界への転身

東京都千代田区・新宿区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

6月18日、新宿本部もオープンして、東京本部(秋葉原)、船橋本部と併せて3拠点になって頑張っています。
8月は採用月間です。みなさんのご応募お待ちしています。

月様よりの質問です。
■年 齢 46歳
■性 別 男性
■資 格 簿財法消相
■職 歴 銀行3年→メーカー経理5年→商社経理14年
■学 歴 旧帝
■会計事務所経験 無し
■居住地 名古屋市
■その他、特殊事情

少々ブログの趣旨から外れるかと思いますが、是非ともご意見をいただきたく思い、質問させていただきました。

現在私は、年金が貰える年齢まで食べていけるだけの貯蓄があります。
そこで50歳になったら仕事を辞めて半隠居のような生活をおくりたいと思っています。
しかし全く収入が無いというのは今はよくても後の精神衛生上好ましくないとも考えています。
そこで自己啓発目的で取得した税理士資格を生かして、細々と記帳代行の仕事などをして月5〜10万程度稼げたらなと思っています。

しかし私は会計事務所での就業経験は全くありません。

Q.
このような状況で税理士事務所を開くことは可能でしょうか?

A.
このブログは、税理士事務所への就職・転職に関する情報提供が趣旨なので
独立に関する話はブログの範囲ではないのですが
月様は私と同年代ですし、書いてみます。
(最近、同窓会や、小学校の同窓生との再会などで、
人生の進路の不思議さ・不条理 を考えさせられることが増えています)

可能か可能でないかと聞かれれば、可能です。
勧めるか反対するかと聞かれれば、残念ながら反対します。

金融から商社の経理への転身は時代にピッタリ合った「勝ち組」の選択ですね。

忙しい業務の合間に自己啓発で税理士資格が取れるのですから
極めて優秀だし、努力もできるのだと思います。

ただ、税理士業務と企業「経理」は違います。
どの業務も同じですが、30代半ばくらいまでにある程度の経験を積まないとプロの水準には達しません。

(1)技術・経験不足とリスク
会計事務所経験がなくて税理士業務をいきなり開業するのはリスクが大きすぎます。
訴訟社会ですから、お客様から損害賠償請求を受けることも考えなくてはなりません。
記帳代行を請け負ったとしても、税理士である以上、職業専門家としての善管注意義務が課されます。
(特に資産税・相続税関係はリスクが高く、税理士試験と実務で大きなかい離がみられます)
記帳代行のみを税理士として受けることは少ないでしょう。

また、税理士の懲戒事案(税理士業務の禁止・停止)は、税理士業務経験が少ない公認会計士・弁護士に多くみられます。
税理士事務所の勤務経験がない方は、どこがリスクかわからないのかもしれません。

30代で若さで乗り切るならともかく、50代でさすがに動きが衰えた中で水準に達するのは普通は厳しいと思います。
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税理士法人TOTALでも、会計事務所又は税務署の実務経験がない40歳以上の方は今後、採用しないと思います。
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(2)営業の重要性
税理士業界は、最近では上位への寡占が進みつつあり、
(上位は税理士法人TOTALを含めて、年間100社以上お客様を増やしており、そのスピードは加速してきています)
価格の下落と相俟って、簡単には独立できない状況になってきました。

5年前なら独立して3年間頑張れば、ある程度の人なら何とかなったのですが、
今は、営業力がないとほとんどお客様を獲得できません。
数年後は今より厳しいでしょう。
やみくもに独立して、人前に出ていき、知り合いを増やして何とかなるという時代ではありません。
営業戦略、戦術と中小企業に合った高いコミュニケーション能力があることが集客の条件です。
30代の独立よりも50代未経験の独立は営業上も不利です。

(3)収益性
税理士事務所は、比較的初期投資が少なく、独立が容易な業種とされてきました。
それでも、税理士会の年会費、営業経費、システム投資等、なんだかんだでで100万円以上
事務所を借りれば200万円以上かかります。
このため、30代以下の若者の独立は減り、また
税務署出身者も、再任用で60過ぎまで働いて、独立しなくなってきました。
最低でも月30万円程度収入がないとなかなか精神的に落ち着かないと思います。
やってみるとわかりますが、しばらくは、月10万円の利益を出すのも大変です。

(4)望ましい独立
せっかく取った資格ですからどこかで日の目を見させたいなら
|里蟾腓い寮罵士に頼んで経験を積ませてもらう。
∵技術・経験不足を補える。
過去の人脈を生かして集客する。
∵営業経験がない点を補える。ただし過大な期待は禁物。
F販を50歳くらいではなく60歳くらいにする。
∵年金受給が近づけば精神的にも余裕が増します。

最近では。40後半以上の会計事務所未経験者の独立の成功は聞いたことがありません。
50代は、確立した技術・経験・人脈や管理能力で勝負する年代だと思っています。
月様に、私が知らない何らかの営業力がある場合を除き
繰り返しになりますが、個人的には独立はお勧めしません。
ご自身の今までのキャリアが生きる現職や転職先でもうしばらく頑張って
やるとしても60歳過ぎからの方がいいのではないかと思います。

大組織ではなく、個人の力で勝負する色々な起業の成功と失敗をを見てきたため
どうしても辛口のコメントになります。
ご期待と違うかもしれませんが、個人的な一意見です。


2012年06月23日

税理士試験の受験専念期間

東京都千代田区・新宿区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

ジュン様よりの質問です。
■年 齢 26歳
■性 別 男性
■資 格 合格済科目:簿記論・財務諸表論
    2012年受験科目:消所法
■職 歴 職歴なし
■会計事務所経験 なし
■学 歴 大東亜帝国レベル(一浪)
■居住地 東京
■特殊状況 家族がおりません。
家族がおらず相談できる人がいないため、先生のご意見を伺わせて下さい。

Q.
第二新卒(卒業後三年目)の最後の年であり、就職するか、受験専念の生活を続けるかで迷っています。
・相談に到った経緯
大学在学時に家族を失い、就職にも失敗しました。
卒業後はアルバイトで生計を立てながら税理士受験を始めました。
前々年に簿記二級・三級を、前年に簿財を合格しました。
今年は税法三科目を受験します。しかし欲張りすぎたため、いずれの科目も合格レベルには到りませんでした。
そこで上記相談内容のいずれかの選択をすべきかで迷っています。

ハローワークの職員は会計事務所の就職を勧められましたが、会計二科目のみでまともな経験を積める会計事務所に就職できるものなのでしょうか。

なお、両親の遺産があるため経済的には困窮しているわけではありません。

A.
ジュン様は、大変な精神的苦労をなさってきたことと思います。

おそらく、人生の立て直しをかけて、一生懸命、簿記論、財務諸表論に取り組み、
また、税法3科目にも取り組まれたことと思います。
私も、5科目一発合格を目指しましたが、
(「私の税理士試験受験時代 5科目一発合格を目指して」)
さすがに法人税法、所得税法、消費税法の税法3科目はつらいし、手が回らなくなりますよね。

私は、採用での不利、その後のスキルアップのための期間の確保、コミュニケーション能力の減退防止のため
普通は、受験専念は長くても3年までをお勧めしますが
(「どのくらい勉強が進んでから入所すべきですか?」)
ジュン様の場合は、事情を総合的に判断してどちらかというと
「特別に」もう一年の専念をお勧めします。

「まともな会計事務所」の定義にもよりますが、
倍率が高い事務所なら、採用する側は
。廓以上の会計事務所経験がある人
∪罵士試験3科目以上で勉強が進んでいる人(または税理士有資格者)
若くて素直な人
っ脇がいいか、大企業での社会人経験がある人
ゥ灰潺絅縫院璽轡腑麈塾呂高く、営業の即戦力
のいずれかを採用することが多いでしょう。
どれを重視するかは事務所の方針によります。
会計事務所の就職に第2新卒という概念はほとんどありません。
(無職期間が長くていいという意味ではありません)

ジュン様の場合は、税法に受かれば△砲覆蠅泙后
おそらく、もう一年専念すれば、2科目は合格レベルに達すると思います。
(もちろん、官報合格もあり得ます)
背水の陣でもう一年頑張れると思います。

もちろん、2科目合格でも、税法受験をしているので、採用する「まともな会計事務所」はあるとは思います。
税法がある程度仕上がるか、大学院への進学も検討するなら
実際に今年の8月に就職活動をしてみて、希望の事務所には入れればそのまま就職しても構いません。
仕事の方が受験よりは精神衛生上楽です。
社会につながり、お客様に感謝されることも多いし、
税理士は良い仕事だと思います。

ちなみに私は27歳で働き始めました。
今年は、残念ながら間に合わないのかもしれませんが、まずは粘れるだけ粘ってみてください。


※なお、
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新規のご質問はここをクリック してください。

また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら




20代前半、専門学校生の会計事務所への就職

税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。
税理士事務所・会計事務所の就職情報

やま様よりの質問です。

■年 齢 22歳
■性 別 男性
■資 格 日商簿記1級 
      税理士試験科目合格(簿・財) 
■職 歴 なし
■学 歴 専門卒
■会計事務所経験 なし
■居住地 東京 都市圏
■その他 消費税法・法人税法受講中(消費税法は2回目)
  実家住まい。

最初は今年の本試験が終わったら就職を考えていたのですが、最近になってもう1年勉強したいという気持ちになってきました。

ですが、実家住まいでもあり就職しててもおかしくはない年齢なので、やはり就職したほうがいいのかなと悩んでしまっています。社会人講座の費用も両親にだしてもらっているので・・・

Q.1
以下、今後の選択肢として考えていることです。
。厳遒ら就職活動を行う
会計事務所のアルバイトを探して、勉強と両立させる
I當未離▲襯丱ぅ箸鮹気靴董∧拔と両立させる
で内は普通のアルバイト、年明けから会計事務所のアルバイトを探して、勉強と両立させる。

Q..2
会計事務所のアルバイトの求人もそんなにないことは分かっているつもりですが、仮に働くとするならば、最低限のパソコンのスキルとしてはexcel等は使えたほうがいいのでしょうか?

厳しい意見でも構いません。僕の様な状況ですと、どのような選択肢がいいのでしょうか?お忙しい中、大変申し訳ありません。何卒宜しくお願い致します。

A.1
22歳と、若くして2科目合格はうらやましい限りです。
就職していてもおかしくない年齢ですが、学生をやっているのが普通の年齢でもあります。

私なら法人税法の手が回れば(手ごたえがB評価クラス以上なら)、
正社員として働き始めます( 法
一定の知識さえ詰めてあれば、若いので働きながらでもいつかは受かると思います。
1年や2年、合格まで遠回りしたとしてもむしろいい経験になります。

なお、最近はどこの会計事務所も人を育てる余裕が減り、
未経験の若者を育てようとしなくなってきています。
このため、アルバイトの方が採用されやすいかもしれません。
中小会計事務所の多くは、入り口は別でも実力があれば正社員に登用しますのでアルバイトでもかまいません。

======================
税理士法人TOTALでも、20代前半なら、ポテンシャルと科目合格を求めます。
経歴によっては、
「他の会計事務所で数年働いてから再度ご応募ください」と書くこともあります。
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試験の手ごたえがよくわからなければ最初から△離▲襯丱ぅ箸諒がいいかもしれません。

法人税が受験できるレベルに達しなければ(C以下の手ごたえ)
選択肢にありませんが、もう一年専念します。
法人税が最大の山場なので。

親の協力が得られるなら、やまさんの年齢状況なら、、い六笋覆藾びません。
時間も有限ですから。

A.2
EXCELは仕事上必要ですが、コンピューター学校に行く必要は感じません。
本を一冊読んで、あとは仕事で実践あるのみです。
最初から難しい関数や、マクロを使えることを要求する税理士事務所はありません。

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高橋寿克

東京・横浜・千葉・埼玉の総合士業グループ(税理士、司法書士、公認会計士、社会保険労務士、行政書士)
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TEL 048-606-9040
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TEL 042-508-9008
■ 西東京本部(田無駅)
TEL 042-464-8390
■ 船橋駅前本部(船橋駅)
TEL 047-770-9000
■ 船橋塚田本部(塚田駅)
TEL 047-438-3001


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