2010年11月

2010年11月25日

税理士事務所への転職(35歳経理 ダブルマスター)

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

ご質問はここをクリック

W様よりご質問です。

■年齢 35歳
■性別 男性
■資格 簿財 2科目院免除
    税法 税法2科目免除予定
   いわゆるダブルマスターです。
■職歴 ジャスダック上場企業 経理部 9年在籍 建設業
    単体決算書作成、IR作成、連結決算書作成、CF作成
   (転職歴1回)
■学歴 日東駒専
■会計事務所経験 なし
■居住地 東京(地方出身)
■その他 法人税法受験中

税理士を目指したのは、専門職として働いていきたいことや、定年後も独立して働いていきたいと思い目指しております。そこで質問です。

Q.1
将来、独立も視野に経験のため会計事務所に転職を検討しております。年齢や経験からして難しいでしょうか。またはオススメしませんか。

Q.2
転職は残りの1科目に合格してから行動しようと思っています。現在は、法人税を勉強しています。この場合、ミニ税法である消費税等でもあまり評価は変わらないでしょうか。
残り1科目は法人税ではなくミニ税法にして早期取得を目指した方が良いでしょうか。

Q.3
独立は、会計事務所の経験がないと難しいものでしょうか。専門学校の実務講座で対応できるのでしょうか。

A.1
転職は、可能です。
容易ではありませんが、どの業界も就職難で同じようなものです。あきらめずに履歴書をたくさん送ればなんとかなるはずです。
遅くても40代で独立したい場合、2~3年大変ですが転職をお勧めします。
定年前後の独立でも良いとお考えなら転職することはお勧めしません。当分は、今の仕事で頑張ってください。

A.2
W様の場合、法人税も勉強していること、経理実務経験があること、ダブルマスターであることを考慮すると、法人税と消費税で評価はほぼ変わりません。
消費税に合格してから、法人税・相続税も勉強すればいいでしょう。

A.3
独立するのに必要なのは、営業力と実務能力です。
圧倒的な営業力があれば、実務能力がなくてもある程度成功します。

以下は再掲です。
就職しながら勉強するなら税理士事務所は適当ですか?」より抜粋

=============
経理担当者でたまに、会計事務所の経験がないまま独立する方がいます。
厳しい言い方ですが、税理士という専門家をなめていると思います。
勉強だけできて、手術の経験がない医者に診察してもらいたいと思いますか。
診察が可能だと思いますか。
独立当初から苦労しますし、将来できる仕事も限定され、営業だけできても山は低くなります。
3年くらいは会計事務所で勤務することをお勧めします。

経理出身の30代半ば以上の税理士有資格者だと独立を警戒されて普通の会計事務所ではかえって採用されにくいかもしれません。
合格科目が3科目になったら早めに転職するのも手かもしれません。
その際は、メーカー経理で経験してきたものは、会計事務所で求められるものとは違うので、給料や待遇は前職ほどではないでしょう。
将来のための投資だと考えた方が良いと思います。

なお、中堅以上の税理士法人の中には、大手のお客様を対応できるので重宝されて、大企業の経理経験者を厚遇するところもあります。

税理士法人TOTALでも、企業経理経験者は、上場関連企業の担当をしてがんばってくれています。
=============

定年前後で独立して、のんびり税理士業務をやりたい場合は、
営業能力や人脈があり、うるさくない&面倒でない一定のお客様が獲得できるなら、会計事務所経験がなくてもやっていけると思います。

また、W様の田舎が税務署OBばかりの地方で、Uターンで定年後に税理士業務をやると言うなら、ライバルが弱いのでなんとかなるでしょう。

そうでなければ、会計事務所経験がなくて独立するのは危険だと思います。
お客様は、税理士なら何でも知っているという期待をします。
税理士は、様々な質問に、専門家として、善良なる管理者の注意義務をきちんと果たして対応しなければいけません。
それができなければ、お客様の信頼を失い、時には損害賠償訴訟に巻き込まれます。

知り合いで、会計事務所経験なしで成功されている先生がおられますが、
リスクが小さくてこなしやすい零細・小会社にお客様を限定するなど工夫しておられます。

W様の場合は、ご家族の事情が不明ですが、
いつ頃、どういう独立をしたいのかによって、進むべき道が変わるような気がします。


※なお、ご質問はここをクリック してください。

また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら


zeirisisyusyoku at 23:10コメント(1) この記事をクリップ!

2010年11月05日

40歳 大学院免除予定の実務経験者の進路

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

ご質問はここをクリック

K様よりご質問です。

■年齢 40歳
■性別 男性
■資格 全経上級、簿記論、財務諸表論、国税徴収法 合格
■職歴 29歳より現会計事務所勤務
    (所長の親族中心の会計事務所、非縁故)
■学歴 MARCH(通信教育課程) 
    現在、別の大学院2年生
    修了後、税法免除で税理士資格取得予定
■居住地 長野県
■その他 子供が高校生と中学生
     税理士資格取得後は退職予定
     
Q.
税理士資格取得後は
(1)独立するか
(2)企業に勤めて勤務税理士になるのかで悩んでいます。
資格取得は独立するために勉強しました。でも、独立したら一時は無収入になり生活に支障をきたします。家庭を守ることを考えると企業に勤めるという選択肢もあります。
悩んでいます。宜しくお願い致します。

A.
以前、ご相談いただいたにもかかわらず、
この就職サイトで独立、異業種への転職相談は内容的に
私ごときには荷が重く、適切な回答にならないような気がしたこともあり回答を保留していました。
K様が他のところでも広く意見を募集していたこともあり、そのまま放置するのもいかがかと思い、書かせていただきます。
一意見としてお読みいただければと思います。
K様にはお待たせして申し訳ありません。

リーマン・ショック以後、経済は悪化の一途をたどり、国税庁の統計では、黒字法人割合は過去最低の25.5%だそうです。
税理士のお客様である中小企業レベルでは、脱税よりも粉飾の方が多いのが実情でしょうから、実体としては2割のお客様しか利益を上げられていないと言っていいと思います。
日本企業は、グローバル経済、とりわけ中国を中心とした東アジア経済との融合、少子高齢化による需要の長期的な減退、情報化社会の進展による勝ち組一極集中という過去にない厳しい競争にさらされています。
会計業界も例外ではなく、9割の事務所は売上の減少に悩まされています。最近では、会計事務所から、中堅の番頭格の職員が転職するケースも珍しくなくなってきました。税理士法人TOTALでも、そういう方の応募や入社が増えています。

(1)独立
従来なら、当初1〜2年つらくても、真面目に努力すれば、だれかに認めてもらい、紹介等で食べるくらいの仕事が確保できたので、税理士になると独立するのが一般的でした。
ただ、最近では、少なくとも都市部では、WEBやDMでの広告の競争は激しく、ちょっとホームページを作ったくらいでは話にならなくなりました。また、新設法人相手の営業では、価格の低下と、起業家の勝ち上がり率が低くなりすぎて利益が上がらなくなってきました。
このため、営業に自信がある方や、逆に適当な就職・転職ができない人以外は独立が極端に減っています。
大手税理士法人の全国対応や地方進出も始まっており、地方にもこの波が押し寄せるのは時間の問題だと思います。

独立するために勉強してきたのであり、自分には自信がある、
自分自身が、個人事業主として税理士業界で上位2割に入るだけの営業力、戦略や戦術がある、ないし近い将来そうなりうると思われる場合は、悔いがないように独立すべきだと思います。

税理士の信用力は厚いので、1年分の生活費くらいの借金ならば、金融機関でできると思います。初期投資さえし過ぎなければ時間は稼げます。

ただ、家族を抱えて長い時間的余裕がないこと、
適当な転職ができなくて押し出されるように独立するとうまくいかないことは覚悟すべきでしょう。

(2)転職
独立の自信がないなら、転職を選択することになります。
地方なので、税理士であれば一定レベルの方にとっての競争はそれほど厳しくないような気がします(確信を持っては言えませんが)
退職前に、実際に転職活動をしてみると良いかもしれません。
転職の場合、どの企業を選ぶかが最も重要だと思います。
上場企業関連なら身分保証はそれなりに固いでしょうし
非上場中堅の同族会社のオーナーの気性を理解するのは、現職の経験から容易でしょう。
転職後は、税理士という外からの専門家としての仕事と、財務や経理という社内の仕事では立ち位置が違うということが理解できればうまくいくような気がします。
「税理士」にこだわり過ぎると危険でしょう。

また、転職の中には、より安定して同族色が弱い中堅以上の税理士法人に転職するという手もあります。良い点は、現職のキャリアを評価してくれて、キャリアを継続できる点ですが、地方では給与や安定性を含めて条件に合う税理士法人が少ないかもしれません(大都市圏に出るのは家族構成を考えると現実的ではないでしょう)。

=================
私自身は30代前半で独立しました。
最初の3年は「営業」の意味すら分からずにお客様はほとんど増えませんでした。相当長い期間暇でした。その後、幸いお客様には恵まれましたが利益を上げるのは大変です。形になるのに7年くらいかかりました。両親の資金援助や手伝い、司法書士を結婚後に取ってくれた妻の手厚いサポートがなければ、今ほどはがんばれなかったと思います。
義兄は、極めて営業力のある優秀な方で、独立できる仕事についていましたが、子供が大きく、妻の理解が得にくかったこともあり、独立しませんでした。おそらく、独立すれば成功していたと思います。私は常々、「もったいないな」と思っていました。ただ、最近、子育てが一段落して、夫婦二人で仲良く海外旅行を何度も行っているのを見ると、サラリーマンという選択も良いものだなと思います。
独立とは、事業主になることです。先生稼業が楽に稼げる時代はもう戻ってはこないでしょう。事業を継続して勝ち続けるつらさは、お客様に接して日々感じておられることと思います。のんびりしたロングバカンスは引退するまでなくなります。
今は不況ではなく、普通だと思います(個人的にはこれから本格的な不況が来る入口くらいだろうと予測しています)。今後、ますます勝ち残るのは一部の企業・会計事務所に限られると思います。私自身も税理士法人TOTALが、お客様により貢献できて生き残れる会計事務所になるために努力をし続けなくてはならないと感じています。
=================

(率直に言うと直観的には、K様の場合は、中堅以上に入社できるなら転職の方が良い気がします。これを書きたくなかったので返事が遅れました)
どちらの選択も決して楽ではないはずです。
ご自身の置かれた状況や今後20年ををじっくりと考えて、悔いのない選択をしてください。


P.S.

税理士としての独立や、税理士事務所から他業界への転職については
コメントするのは私は適任でないと再認識しました。
以後、申し訳ありませんが、この件については回答はしないことにしたいと思います。
「会計事務所」への就職、「会計事務所」の転職に関するご質問をお待ちしています。

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高橋寿克

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