2009年06月

2009年06月19日

税理士有資格者の転職 高齢の税理士の会計事務所

東京都千代田区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

ご質問はこちらから

favarich様からのお問合せです。
■ 年齢 35歳
■ 性別 男
■ 資格 税理士有資格(簿財所相消)
■ 職歴 15人の会計事務所に8年半勤務中
■ 学歴 MARCHレベル卒
■ 居住地 東京都23区内
■ その他 TOEIC 700点、独身、住宅ローン有り

今勤めている会計事務所は所長が70歳近く数年後には引退すると思います。所長のお人柄はとても良く、独立志向のない私にとって、ずっとここで働きたいと思う職場です。
ですが、この事務所には後継者がいません。所長ご自身の口から、「将来の独立のために準備をしていってほしい」と会議中に皆に言ったことからも、本当に後継者はいないのだとわかりました。
住宅ローンを抱えている私は、この事務所の永続性に不安を感じ、転職することを決めました。

Q1、
今度、転職する会計事務所では、定年まで働きたいと思っています。そのため、ある程度の規模の税理士法人に入りたいと思います。今の世の中、安泰はないのかもしれませんが、私の考えが間違っていたら、ご指摘ください。

Q2、
私は、ワークとライフのバランスを良くとりたいと思っています。人生を振り返った時に仕事ばかりしていたと思いたくないのです。
転職サイトでは、ワークライフバランスがとれて、英語のスキルも活かせるなど、私の理想とする言葉が書いてある会計事務所があったのですが、そんなうまい話があるか?などとも思い、何が一番良い道なのか悩んでいます。そんなうまい話はありますか?

A1、
高齢の先生の中には、過去からの超過利潤で余裕があるために、給与水準、居心地、人柄の良い事務所もあると思います。古き良き時代の名残ですね。逆に言うと、楽をしている社員を抱えている可能性が高く、後継者選びや事務所のM&Aは難しいかもしれません。
都内では税理士事務所の競争・淘汰が激しく、顧客基盤がしっかりしている高齢の税理士の事務所を除くと、今後は中堅以上の税理士法人による生き残りをかけた争いになると思います。
おっしゃるとおり、安泰はないにしても、ある程度の規模を持った税理士法人が有利なのは間違いないと思います。会計事務所は情報・装置産業の側面が強く、スケール・メリットを追求しつつブランド化しないとつらいでしょう。
また、favarich様の場合は年齢的に、BIG4や、プロパーの優秀層を抱える辻・本郷(CSアカウンティング)、山田&パートナーズ等の最大手を除く中堅の税理士法人にとってはもっとも手薄な中堅幹部の即戦力なので、ここ数年が一番、転職市場での価値が高いでしょう。

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税理士法人TOTALの場合、未経験者も積極的に育てるスタイルのため、経験がある中堅幹部の育成に時間がかかり、favarich様のタイプが最も不足しています(特に船橋本部)。システム・マニュアルの整備は進んでいるので専門家としてのスキルアップはもとより、営業、管理、資産税…、適性にあわせてやってもらいたい仕事はいくらでもあります。
30代の経験者・有資格者の皆さん、ご応募お待ちしています。
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逆に、40才を過ぎると組織への順応性・可塑性の低下に加えて、管理能力や営業能力を求められ、転職での評価が下がるので今後数年間が勝負でしょう。

A2、
何を求めるかだと思います。
会計事務所の場合、一人当たりの仕事の成果を計測することが容易なので、年功序列の小規模事務所でなければ、給与は働く方の生産性・付加価値に応じて支払われる傾向にあると思います。高給を求めなければワークライフバランスをとることは可能でしょう。
繁忙期を終わった今、転職活動中に、朝と夜に希望の税理士法人を覗いてみれば、ワークライフバランスが可能かどうかは容易に想像が出来ます。
朝8時にどれだけいるか、夜9時にどれだけいるか、たくさんの職員がいるとしたら、体育会系のノリでしょう(若いうちに仕事を早く覚えるなら悪くはありませんがワークライフバランスはとりにくいでしょう)。一人だけ早く帰るのは難しいかもしれません。
また、がんばっている中堅税理士法人は営業力がある分、イケイケの体育会系のところが多いかもしれません。

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税理士法人TOTALの場合、元々、半数が女性だったこと、所長である私自身が妻の子育てを身近で感じていたこともありライフワークバランスに配慮しています。
勤務時間は個人差があります。
朝はお近くの主婦や、朝型の方は8時過ぎに出社しています。仕事前に喫茶店で理論暗記をしている税理士受験生もいます。
帰りは人によってバラバラです。昼過ぎにはいなくなる受験スタッフやサポートスタッフ、5時〜6時前後で退社の方、少数ですが自分の仕事の都合で9時頃まで残る方(本日はいませんでしたが)。なお、私は付き合い残業は嫌いです。
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また、英語を生かせる仕事は、圧倒的にBIG4が多いと思います。外資系の大企業をクライアントにすることが多いので、かなり付加価値は高いはずです。ただし、年齢的には30代半ばでもつらいでしょう。
。澗膕餬彁務所以外の、国際的な会計事務所とアライアンスを結んでいる中堅事務所や、■贈稗韮瓦ら独立して、国際業務を主力でやっている公認会計士主宰の税理士事務所の中にはある程度単価が高い仕事を受けられているところもあるでしょう。

ワークライフバランスが取れた働き方をするには、
・所長税理士の方針が最重要
・給与を一定水準までで妥協するか
・高付加価値の仕事をするかでしょう。
営業・管理、資産税、医療関係に加えて、外資系・英文会計等は高付加価値を狙える可能性はあると思います。

うまい話かどうかはわかりませんが
まずは、面接等で税理士法人の実情や所長の考え方を確認し、
自分のしてきたことや出来ることを考えればより良い転職は出来るのではないでしょうか。

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<ちょっとくどいけど、広告のページ>
税理士法人TOTALでは現在、税理士・有資格者・会計事務所経験者を大募集中です。
定着率は良い方のはずですが、中堅幹部が足りません。
成長に合わせて幹部を育てるのはかなり難しいです。
あなたのご応募お待ちしています。
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※なお、ご質問はこちらから

また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら

2009年06月10日

地方での独立希望者の税理士事務所への就職

東京都千代田区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

たく様からのお問合せです。
■ 年齢 23歳
■ 性別 男
■ 資格 税理士試験未受験
■ 職歴 卸売業(主に営業) 勤務中
■ 学歴 通信制大学(経済学部)3年生
■ 会計事務所経験 なし
■ 居住地 神奈川県

Q.
地元青森で将来的には地元での独立をと思っているのですが、独立を考えている人は、税理士事務所等での採用はされにくいのでしょうか?
記事を読んでいて税理士法人TOTAL様にとても好感がもてました。そちらの場合私のような人材が就職希望をすると、どう思われますか?

A.
たく様、好感をお持ちいただきありがとうございます。
ただ、本サイトの趣旨は、会計事務所・税理士法人への就職・転職希望者への一般的情報提供です。
たまに雑談で税理士法人TOTALの件についてもコメントしていますが、原則として、税理士法人TOTALへの採用基準についてはご質問にお答えしておりません。採用基準そのものが流動的であり、かつ企業戦略そのものであることをご理解いただければと思います。
採用に関する情報は当税理士法人のサイトの採用ページでご確認ください。私の文章を読むと、マッチする人物像を想像するのは難しくはないでしょう。

このため、税理士法人TOTALではなく、会計事務所一般に対する質問として回答させていただきます。


1、地方での独立希望者を採用する税理士事務所
・中堅以上の税理士事務所で、働いている間、戦力になってくれればかまわないと考えている場合。
・後継者を探している50代後半以上の先生
・支店開設を考えている税理士法人・中堅税理士事務所
・独立希望者の方が、能力が高い・モチベーションも続くと考えている会計事務所
・地方での独立希望者ならお客様のいわゆる「持ち逃げ」はないから安心と考えている税理士
・独立支援を売りに人材を集めようとしている事務所
 (中には独立とは無縁な派遣要員にしている事務所・税理士法人もあります
   派遣の罠には注意してください

2、地方での独立希望者を採用しない税理士事務所
・安定してじっくり・ゆっくり育てるつもりなので、独立してやめる可能性が高い人を育てたくない中堅税理士事務所
・過去に何度か独立希望者にすぐにやめられて嫌な思いをした税理士
・地方からの上京者の家賃・生活を支えられない給料が安い税理士事務所
・都心3区(千代田区、中央区、港区)などの公認会計士・税理士事務所で、都会的なセンスを売りにしているため方言が出かねない地方出身者は敬遠している場合

などが考えられます。面接で実際に、税理士試験受験生(潜在的な独立希望者)や、地方出身者がどれくらいいるか聞いてみれば良いでしょう。
(独立しない)女性ばかり・パートさんばかりの事務所には独立希望者は採用されないでしょう。
やめない人、イエスマンばかりを抱えている事務所は、有資格者・仕事が出来る人から退職します。そうするとますます偏ったスタッフ構成になります。

独立希望の場合、
\罵士試験2〜3科目合格以上で中堅税理士事務所(10人以上)に就職する
(BIG4や最大手クラスは業務が特殊かつ局所的なので独立に適さない)、
∧拔を始めて間もないなら、労働時間が短く、勉強できる零細事務所(さがすのは難しいですが)で数年働きながらがんばって複数科目を合格して、その後、中堅税理士事務所に転職する。
がお勧めでしょう。

大都市圏では、税理士業務は競争が激しく行われていて、独立希望者が減っています。税理士事務所の法人化、大規模化の競争が始まったところです。
それに対して地方は、場所によっては税理士の高齢化がすすみ、一部に適切なサービスの提供者が少ない地域もあるようです。
当法人のお客様にも飛行機でないと行けない極端な遠方の方もおられます。複雑な事案だったので、地元の税理士では対処できず、指名していただいたケースです。
もしかしたら、地方の方が独立は簡単なのかもしれません。

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なお、たく様のご質問に少しだけお答えすると、
当税理士法人の男性は全員、有資格者か受験生です。また、地方出身者も四国、青森、北海道、九州等おられますし、近い将来、地方や海外に行く予定の方もいます。

独立に際してはお客様を持っていくことは認めていませんが、有資格者には実務だけでなく、希望により営業やスタッフ管理の練習もしてもらいます。地方の支店設置、フランチャイズ化も検討しています。

ただし、たく様のケースですと、もう少し勉強してから履歴書をお送りいただいた方が良いと思います。
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2009年06月06日

会計事務所経験者(経験が浅い場合)の転職

税理士事務所・会計事務所 就職情報の税理士 高橋寿克です。

たけ様からのお問合せです。
■ 年齢 36歳
■ 性別 男
■ 資格 税理士科目4科目(簿財法消)
■ 会計事務所経験  1年半
■ 事務所の規模  零細
■ 居住地 地方

会計事務所経験は一年半ですが、経験10年の社員が突然やめてしまい引き継ぎなしで滞りなく約一年間仕事をこなしてきました。会計事務所の仕事は一通りできます。

 転職を考えている理由ですが申告書の作成代行もこなしているのですが、年収が200万円ほどです。仕事に対して負っている責任と給料にかなりのギャップを感じるようになってきています。そのうえ事実上の経営を先生ではなく実務経験のない先生の奥様が担っています。この先、正当な評価をしてもらえず、給料もアップしないのではないかと思うと非常に不安です。

年齢的なことと経験の少なさもあり転職してもいいものかどうか悩んでおります。ただ、引き継ぎなしで仕事をこなせたというのは転職において少し有利かなと思います。

Q.1 「転職できる可能性」とQ.2「転職せずに何かいい解決策」などありましたらアドバイスを頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。

A.1
転職はおそらく可能でしょう。
1年半、お疲れ様でした。引き継ぎなしの負担はきつかったと思いますが、その分、自分で判断する練習にはなったことと思います。
ちなみに私の場合は、4科目合格で働き始めて、経験10年の社員の引継ぎ、経験20年の社員の指導があり、スムーズに仕事ができた上に、自分で工夫する余裕も与えてもらえました。

給与が高いか安いかの目安ですが
社会保険完備で、自分の総売上の30%〜35%くらいが普通だと思います。
これでも、法定福利費(事務所負担分15%)、通勤手当、福利厚生費や、間接要員等を考えると、労働分配率は50〜60%になります。
社会保険がない場合、多少アップ、
また、作業やチェックにどれだけコストをかけているか、担当一人でどこまで処理するかによって担当者への分配比率は多少増減します。
それ以外に、業種特化、資産税、SPC等は、営業能力が必要な分、担当者のもらえる比率は下がるでしょう(給与の絶対水準は高いですが)。

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ちなみに税理士法人TOTALは、給与水準、担当への分配率は業界標準くらいのはずですが、労働分配率・総人件費は社会保険、税理士受験・専門学校費用負担等込みで60%を超えます。「人件費が多くて儲からないんですね」と経理担当者に言われますが、教育と、将来への投資だと割り切っています。
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たけ様の場合、おそらく人柄・学歴等で特別に問題がなければ300万円から350万円なら決まるでしょう。
都内の一部なら400万円以上もありえます。
ただ、地方の場合、その地域によっては求人そのものが極端に少ないこともあるので多少の運が必要なのかもしれません。働きながら就職活動をしてみてはいかがでしょう。

年齢が高くして会計業界で働き始めたので、1箇所目が零細のあまり良い事務所でなかったとしたら、タイミングを見て中堅の会計事務所に移ることは、働き続ける場合も、独立する場合も良い選択かもしれません。そのチャンスは30代までです。

A.2
転職しない場合
一般的には3年〜5年間、同じ職場にいないと本当の技術は身につきません。
2年くらいで自分では一通りできるつもりになりますが、実は、まだまだ技術も経験も足りません。
勤務している会計事務所の業務レベルに魅力があれば残る選択もありえます。
まずは、今の職場で所長税理士と話し合うことが考えられます。
きちんと気を使って話し合いができて意見が通れば良いですね。
逆に、事務所が業務レベルが低すぎたり、先生が人の意見に耳を貸さなかったり、根に持つタイプだとリスクはあります。奥さんの問題もありますしね。
独立する気がないなら、駄目な場合はやはり時機を見て転職した方がいいでしょう。もしも、不幸にして技術が低く、適正な評価ができない、人柄に問題がある先生なら、経営者として安定した給与を払うのは難しいでしょう。

早めに独立する気があるなら、このあと仕事になれて勉強時間を確保できそうなら、目先の給与にこだわるより、勉強に意識をシフトして官報合格して早めに独立するのも手です。
転職のストレスは、就職よりもつらいこともあります。標準化は遅れている業界なので、前の事務所での知識が邪魔することもあります。事務所ごとでルールは違います。自分に自信があればなおさらギャップに苦しみます。
2年弱で転職するより、もう少しがんばって、職務経歴書(2年の実務経験)を書いてもらうためだと割り切る考え方もありえます。

先生の能力、性格等が正確にはわかりませんので断定できませんが、私なら今はまずは最終合格を優先し、8月の税理士試験後に先生と話してみて、だめなら転職か独立の時期を探るでしょう。

Profile
自己紹介
税理士

高橋寿克

東京・横浜・千葉・埼玉の総合士業グループ(税理士、司法書士、公認会計士、社会保険労務士、行政書士)
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TEL 048-606-9040
■ 西東京本部(田無駅)
TEL 042-464-8390
■ 所沢・東村山本部(新秋津駅)
TEL 042-395-3044
■ 船橋駅前本部(船橋駅)
TEL 047-770-9000
■ 船橋塚田本部(塚田駅)
TEL 047-438-3001


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