2015年07月20日

税理士試験に理解がある税理士法人

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

税理士試験までいよいよ1か月を切ってきました。
今年もたくさんの合格者が出ることを期待しています。



ご質問はここクリック


NT様からのお問合せです。

■年齢 21歳
■性別 男
■資格 簿記論、財務諸表論
■職歴 なし
■学歴 関関同立経済学部
■会計事務所経験 なし
■居住地 関西

はじめまして。いつも参考にさせていただいています。
是非お話を伺ってみたいと思い、質問させていただきました。

私はWスクールをして昨年簿財に合格し、今年法人と相続を受験予定の大学4年で、絶賛就活中です。
ビジネスマナーや社会人の常識を学ぶためにも新卒で企業に就職し、20代後半で会計業界に転職、ゆくゆくは独立できればと考えています。

後々役に立つ知識を身に付けたいと思いから、金融やITの企業を中心に見ています。その中で先日準大手のシステム開発企業からSEとして内々定を頂きました。ただ、いざとなるとこれで良いのか不安になってしまいました。SEはそれなりに忙しいと聞きますし、税法で理論に苦戦していることもあり、試験に対する不安が大きく、もちろん、どんな仕事でも忙しさや辛さはあるとは思いますが、他の企業(経理等)にも目移りし、試験に理解のある税理士法人等への就職も魅力を感じています。

また、実は父が税理士(父と数名の従業員さんの小さな事務所)をしているのですが、それを継ぐのではなく、出来れば自分で独立し、軌道に乗せてから引き継ぐ形が私の理想です。(そんなに甘くはないというのは覚悟しているつもりです)父との関係が悪いわけではなく、ただ見栄を張りたいというか親の七光りと思われたくないという気持ちと自分がどこまでできるのかに挑戦してみたいという気持ちが半々というような感じです。


そこで質問なのですが、

Q.1
新卒で会計事務所か企業かの選択については過去の質問で拝見させていただいたのですが、企業の中でも業種や職種で将来税理士として役に立つものはどういったものが考えられるのでしょうか?

Q.2
税理士2世で一から始められる方はおられるのでしょうか?
また、素直に継ぐのがセオリーなのかとは思うのですが、先生のお考えを聞いてみたいです。

長文になってしまい、かつ内容もバラバラでわかりづらいかとは思いますが、ご回答いただけると幸いです。

A.1
「会計事務所は新卒ではいるべきか、中途入社が良いか」
は読んでいただきましたよね。

普通の(税理士2世でない)方の場合、どちらとも言えませんが、
税理士の2世の方なら、組織に属した経験は役に立つと思いますので
一般企業に就職した方がいいと思います。

お客様の事業承継も若いうちに
「よその釜の飯を食う」
(他人に使われて苦労させる)
ために、他の会社で働かせることが多くなっています。

研修システムを売りにして採用活動を行っている税理士事務所も増えてきましたが、
業界では有名なシステムを買ってきて「自社開発の教育ツール」と言っていたり、ほとんど効果がないとわかっていてもWEBシステムを使ったりと、一般企業と比べるとたいしたことはないのが実情です。
新卒の方にきちんとした研修ができるのはBIG4クラスだけといっても言い過ぎではありません。
(数週間から1年にわたる泊まり込みの研修がある大企業は、うらやましい限りです)

税理士の仕事にかかわる前職として、親和性があるものには、
NT様が書かれているように、
・金融 : 融資、金融商品知識と法人営業経験
・ IT  : 税理士業務とシステムは切り離せません
・経理 : 会計処理は即戦力。配属が経理かは不明
があります。

税理士法人TOTALの税理士を見ても、
金融(地方銀行、都市銀行、生命保険)、IT(プログラマー、SE)、経理(メーカー)の方はいます。
ただ、それ以外にも、政治家秘書、海外企業、メーカー・旅行業等の営業、プロスポーツ選手、専門学校講師、歯科医、流通、通信等、前職は結構バラバラです。

業界別の知識そのものは、一時的なアドバンテージに過ぎません。税理士になってからも勉強は続きますし、必要な知識は身に付きます。

ただ、新卒で入った会社の文化はかなり後まで残ります。
また、面白いことに、前職を生かして、自分のキャラクターを作っていってくれています。
元政治家秘書は、演説がうまく
海外企業出身者は、国際税務を手掛け
営業出身者は、開拓・紹介営業が得意で人に好かれ、
元プロスポーツ選手は、ナイスガイでもてるし
元専門学校講師は、セミナーや教育が得意で、
元歯科医は、歯科のお客様を担当して、
流通出身者は長時間労働を苦にせず、
元通信出身者は、堅めの考え方をします。

もちろん、前職が税理士事務所(税理士法人)という方も多いです。
採用難のためか、「試験に理解がある」と掲げる税理士法人も増えてきましたが、実際には制度はあっても機能していない、ないし、名目だけのところも多くなっています。
税理士法人は利益が大企業に比べると少ないし、離職率も大企業より高くなっています。税理士法人が、教育コストをかけて試験と仕事の両立を目指させるのは効率が悪いのです。

「試験に理解がない税理士法人」を見破る方法は、
(1)税理士が少なすぎること
税理士・有資格者が従業員数の10分の1以下のところは、受験できるレベルの人は少ない。
無資格者中心で営業力や作業の生産性で勝負しています。
(2)税理士・有資格者の男性が多すぎること
税理士・有資格者の男性が従業員数の半分近くの場合、長時間労働が当たり前になります。合格後なら良いのですが、受験生の間は激務過ぎて税理士受験との両立には向きません。

もっとも(1)や(2)以外が多いし、このクラスの中堅税理士法人になると、ホームページも採用広告もよくできているので受験生が見破るのは容易ではありません。
一般論で言うと、所長が若い成長著しい税理士法人は、自社の成長が優先せざるをえないため税理士試験受験には理解がないことが多いかもしれません。

あとは、
(3)ノリが良すぎる、明るさを押し出し過ぎているところは税理士試験には向かないかもしれません。仲間意識の強さは税理士試験ではマイナスにもなります。試験勉強は孤独です。誰かが助けてくれるわけではありません。自分できちんと仕事から頭を切り替えて勉強と向き合わなければ、難関の税理士試験の合格は難しいでしょう。

ちなみに私は、50代の所長の地元の優良税理士事務所の出身です。安定した会計知識を学べました。
その前は元司法試験受験生なので、条文・判例を読むのはつらくないですし、税務調査でも、実体法だけでなく訴訟法まで視野に入れて考えることができます。
このため、税理士法人TOTALは税務調査にはかなり強く是認も多くなっています。
スタッフには、「税理士は、税務に関する法律家だ」とよく話します。

税理士法人TOTALには、税理士2世もそれなりに在籍していますが、前職で自分がやりたいことをやってきたからか頭を切り替えて、今は、仕事と税理士試験に集中しています。

過去をきちんと生かせば、「人生には無駄はない」ような気がします。
自分と向き合って、やりたい仕事をきちんと探してみてください。

=================
税理士法人TOTALの税理士試験受験生の支援は
(1)試験休み
正社員は6日あります。受験日当日も別途休みです。有給の消化と合わせて7月に入ると休みを計画的に取る受験生が増えてきました。
(2)、専門学校の学費と税理士試験の受験費用を全額負担
1科目のみ20万円までですが
(3)科目手当、資格手当
(4)大学院進学
働きながら大学院進学も可能です。
大学院の学費は原則自費ですが、一部の幹部を選抜して事務所全額負担も行っています。
(5)受験スタッフ
勉強が進んでいない方用には、「受験スタッフ」というパート枠も設けています。

ここまで、資格取得をサポートする税理士法人はあまりないかもしれません。
有資格者と無資格者では見える景色も違います。「責任」と「自覚」が生まれます。
せっかく士業の業界に入ったなら、なんとかして、多くの方に早めに資格を取ってもらいたいと思っています。
(社会保険労務士についても同様のサポートを行っています)

でも、アメばかりではありません。
税理士法人TOTALの給与水準は、受験生時代は残念ながら業界の普通レベルです。
(本当は、学費サポートと休みを金銭換算すると年額50万円近い給与アップに匹敵するはずですが)
学費サポートは、2年連続C判定以下になると翌年は受けられません。
勉強しないと、男性は少し言い訳しないといけなくなって居づらくなるかもしれませんね。
(女性は、家庭と仕事の両立に頑張ってくれています。無理に受験は勧めていません)

数年前、大原簿記学校の就職セミナーでこんな話をしたところ、
「税理士法人TOTALは、良いことしか言わないから嘘に決まっている」という誹謗中傷記事を某大手税理士法人の大幹部にブログに書かれました。
大手でも、事実と違う採用広告をしているところがあるのは知っていますが、うちは誇大広告はしていないつもりです。明らかな名誉棄損・侮辱で、さすがに抗議して撤回してもらいましたが、このくらいの人材教育のサポートは当たり前に競う業界であってほしいと思います。
=================


A.2
2世でも一から始められる方は結構おられます。
違う場所で開業して、自力で集客して、その後、父と税理士法人を作られる方も最近ではよく見かけます。

もちろん、今でも、若いうちに他の会社や税理士事務所で働いた後、お父様の事務所で修業を積まれる方も多いとは思います。

税理士になるには専門知識と経験の蓄積は必須です。これに加えていつの日か事務所を継ぐなら最終的には人を使うための高いコミュニケーションスキルも求められます。
それを父の事務所で得るか、外で獲得するか、
最初から事務所に入るか、結果を残して合流するか。
どちらがセオリーという一般論はないでしょう。ご自身の生き方を自分と向き合って決めるべき問題だと思います。

友人の2世税理士の方々を見ていると、事務所の承継は、最初は基盤があってうらやましいですが、年上の部下のコントロールは若いうちはしんどいだろうなとも思います。

私自身は、年上の部下の気遣いに感謝することも増えてきました。
こちらもそれなりの年齢になってきたということでしょう。



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2015年06月28日

30代半ばからの税理士事務所就職と税理士試験受験

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

税理士法人TOTALでは、専門学校主催の就職説明会はあまり出ていませんでしたが、最近の求人難を見越して、今夏は出るつもりでした。
危機感を持って、例年より早めに、秋採用に向けて面接を行っています。
ありがたいことに、今年は出足が早く、半年経過していない現時点で、既に働いてくれている人を含めて実に38名の採用・内定者がおられ、おおむね順調に採用できています。
(当社スタッフも150名を超えてきました)。

このため、大原簿記学校の就職説明会は出ないことになりました。
大原さん、ご迷惑をおかけしました <(_ _)>
TACはキャンセルが間に合いませんでした(泣

現在、急募は、東京(秋葉原)本部、さいたま本部、西東京(田無)本部です。
その他に、船橋駅前と池袋の給与計算事務のスタッフが不足しています(未経験者歓迎)。
もちろん、良い人がいれば、エリアにこだわらず、いつでもお待ちしています。

採用活動に忙しく?(言い訳です)
記事の更新が滞りがちで遅くなって済みません。



ご質問はここクリック

アース様よりのお問い合わせです。
■年 齢 34歳(独身)
■性 別 男
■資 格 なし 簿記2級勉強中
■職 歴 家電量販店勤務→新幹線車内のワゴン販売職
     →外貨両替所の窓口勤務(現在)
     合計約12年接客・販売業に従事
■学 歴 関関同立 文学部
■会計事務所経験 なし
■居住地 関西
■その他 留学経験がありTOEICは800以上

はじめまして。これから税理士を目指そうと考えております。

具体的には、今年中に簿記2級を取得し、取得後には税理士事務所の税理士補助を目指して転職活動を始めようと考えております。

そして税理士補助として税理士事務所での実務経験を積みながら税理士科目の勉強をし、40歳までを目処に官報合格をし、その後は税理士として働きたいと思っております。

しかし年齢的にも30代半ばになるので、今から年内に簿記2級を取得したとしても、まず税理士補助としての就職先があるのか不安です。
また運よく税理士補助としての働き口があり、その後経験を積みながら官報合格ができたとしても、税理士として働ける可能性は低いように思っています。

Q.
高橋先生は以上のような私の考えについてどのように思われますか?
年齢的や経歴も踏まえると、このような挑戦はお勧めできないでしょうか?

お忙しい中恐れ入りますが、ご意見を頂けましたら幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。

A.
男性にとって税理士試験の良い点は、
30代半ばまではキャリアチェンジが可能なことです。

普通の仕事は、新卒でどこに就職したかに大きく依存します。
大きなキャリアチェンジは、20代後半までにすべきですし、
経験を生かした転職も30代前半までの方が安全です。

私の周りでも、30代半ばスタートで、
独立開業した税理士もたくさん見てきましたし、
税理士法人に勤務している税理士やメーカー経理に転職した税理士もいます。
税理士法人TOTALにも在職してくれたスタッフももちろんいます。
40歳前後で税理士資格を取れさえすれば、その時点で3年以上の実務経験があれば、税理士事務所、税理士法人で働くことは簡単です。
専門家としてキャリアを積むことはもちろん、アース様の場合、接客・販売経験があり、店長としてパートナーにしたい税理士法人も出てくるでしょう。

ただ、1年1科目、5年で5科目、税理士事務所で正社員として働きながら合格するのは、
30代半ばスタートではかなり難しいと思います。
専門学校の広告を鵜呑みにするのは危険です。
税理士試験は、難関の国家試験です。
10代、20代の若者とも、記憶力、速さを競うことになります。
一定の集中力または、集中的な時間の投入がないと年齢的に不利です。
30代半ばからスタートというのは、他の方より5年くらいスタートが遅いので、その分きちんとした集中した努力が必要になるのです。

可能なら、1年間の受験専念期間が欲しいですね。
簿記2級の勉強は8月までにして(簿記2級の受験は後でも良いし、しなくてもいい)、
秋から簿記論、財務諸表論、消費税法を受講する。
来夏、3科目受験後に就職活動をして税理士事務所で経験を積む。
この形なら、採用もされやすいですし、
試験も当初の3科目までは比較的合格しやすいでしょう。
残り2科目は、合格状況や仕事の状況を考えて、
官報合格が駄目でも大学院進学まで視野に入れれば、アラフォーで税理士資格を取れるような気がします。

受験専念は、リスクはありますが、自分に対する投資ですから…。
独身で、ある程度預金をお持ちなら可能だとは思いますがいかがでしょうか。
場合によっては親を頼るのも手です。

それが経済的に難しい場合、会計事務所に就職することになります。
簿記2級レベルでは率直に言って年齢的に男性の正社員就職は楽ではありません。
その後の人生を背負ってあげられるか、会計事務所の経営者は考えます。
(扶養家族がいない女性の場合は、問題ありません)
採用されるとしたら、
(1)採用に苦しんでいる零細事務所
もっとも、このうち50代後半以上の所長の事務所だと、慣れたら忙しくなくてかえって勉強するには都合が良いかもしれません。
まずは就職して、数年後、科目合格が進んだら、実務のレベルが低く学ぶべき点がないと思った時点で、転職も視野に入れるといいでしょう。
(2)営業中心の事務所
アース様の接客・販売経験を評価する営業中心の事務所はあるかもしれません。
このタイプの事務所は、クレドや経営理念を使ったり、明るさ・楽しさを前面に出して、洗脳的に長時間労働をさせたり又は時間外の社内イベントが多く受験との両立には向かないところが多くなります。
(これらの手法は、モチベーション高く働いてもらうためには優れた手法で批判する意思はありません。受験との両立には向かないかもしれないと言っているだけです)
「税理士試験受験を評価しない」と公言していたり、科目合格不問・資格不問を強く押し出しているところは疑ってみる必要があります。

税理士は、男性にとってはキャリアチェンジになりますし、女性にとっては身近で家庭との両立が図りやすい点が良い仕事になります。経験が、専門知識の蓄積や人間関係を通じてキャリアアップにつながります。
長く安定して働ける良い仕事です。お客様に感謝され精神的にも満たされます。
その分、最初のうちは給料が安いのは事実ですし、特に男性の場合、税理士資格を取らないと経済的には報われないかもしれません。
不幸にして資格を取れない場合は、会計事務所経験者は経理職への転職が可能です。アース様のように語学ができれば会計事務所経験があれば外資系経理という選択もあり得ます。
いずれにせよ、あまり勉強が進まないうちに長時間労働を続けるのは、資格取得には不利になります。

このため、簿記論・財務諸表論の2科目受験前に働くなら、正社員ではなく、パート・アルバイトで働くという選択もあり得ます。
残業がほとんどない、時間や日数も相談に応じてくれる会計事務所もあるでしょう。

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税理士法人TOTALでは、税理士試験の受験を始めて間もない方の受験を支援するため、「受験スタッフ」の制度を設けています。
詳しくは税理士法人TOTAL 採用ページをご覧ください。
もっとも、正直に言うと、「受験スタッフ」制度は 新卒採用がうまくいかなかったような20代の若者にチャンスを与えようという趣旨なので30代での採用は難しいかもしれません。
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銀行(金融機関)経験者と会計事務所の求人票

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。


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はる様よりのお問い合わせです。
■年 齢 31歳
■性 別 女
■資 格 簿記3級
■職 歴 一般事務1年→現在銀行のパート1年未満
■学 歴 高卒
■居住地 地方

初めてまして。
私は21歳で結婚し、子ども2人に恵まれずっと専業主婦でした。

29歳の時に一般事務へ就職をし、経理も補助的でしたがしており、そこで経理の楽しさを覚え簿記3級を取りました。
そして将来の夢、税理士を目指したいと考えるようになり、何もなかった主婦でしたので経理の経験も積みながら簿記2級を目指し会計事務所への就職を考えておりました。

しかし上司とウマが合わず1年で退職し、会計事務所のパートを探そうと思っていた所、銀行の後方事務のパートに受かり今働いております。

今の仕事はすぐに辞めるつもりはないのですが、働きながら簿記2級、1級を取りたいと思っているのが現状です。

そこで質問なのですが

Q.
銀行の仕事は会計事務所への就職・税理士を目指す人間として少しでもプラスになるのでしょうか?

学歴、年齢、未経験な事もあり焦りばかりがあります。
無知な私ですが、どうかよろしくお願いします。

A.
銀行の仕事は会計事務所への就職・税理士を目指す人間として大いにプラスになります。

銀行で求められる資質と、会計事務所で仕事上求められる資質はほとんど一緒です。
 お金に関する仕事なので、公正・潔癖で不正を行わないこと、
 ある程度上品で親身な印象を与えられること(窓口、電話応対、接客等)、
 事務が早くて正確なこと、
 簿記に関して一定の知識があること、
 組織で働くことに慣れている(組織適性が高い)、
 真面目で根気強いこと…。
 
仕事が出来るだけでなく、銀行に採用され、そして一定期間勤務していた(通用した)という事実は、
銀行が身元を保証してくれているようなもので、会計事務所の求人に応募する上でかなり高く評価されます。

なお、バックオフィス経験者でなく、フロントの営業担当者の場合、
上記に加えて、資金繰り・融資の知識があり、法人営業の即戦力となる点が加点事由です。

銀行だけでなく、損害保険、生命保険、その他金融(クレサラを除く)も「金融機関経験者」としてほぼ同様な評価になります。

実際、会計事務所の求人票を見ると
「会計事務所経験者」と並んで「金融機関経験者」(と「経理経験者」)が記載されていることが多いのに気付くことでしょう。


税理士試験の受験資格は、簿記1級を取らなくても、職務経歴で可能です。
「税理士業務の補助の事務」に加えて、「銀行等における貸付け等に関する事務」、「法人の会計に関する事務」も列挙されており、2年の実務経験でOKです。
銀行のパートや会計事務所では、簿記1級は(メーカーの経理と異なり)苦労の割には評価されないかもしれません。
証明書を現職で出してもらえそうなら(おそらく可能だと思います)、簿記2級の後は、簿記1級をやめて税理士試験の「簿記論」の勉強をすることも検討してみてください。

=================
税理士法人TOTALでも、金融機関経験者はもちろん高く評価されます。スタッフの1割以上は金融機関出身者です。都市銀行、地方銀行、生命保険、損害保険、公的金融機関出身者が、まんべんなく在籍してくれています。
そういえば、9拠点の本部長のうち、生命保険、地方銀行、都市銀行出身者が各1名で、3分の1が金融機関出身者ですし、グループの司法書士事務所TOTALを率いている妻も損害保険出身です。
やはり、会計事務所、士業事務所は金融機関出身者が多いですね、
=================








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2015年06月23日

BIG4税理士法人への就職 大学院の価値

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

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I 様からのお問合せです。


■年 齢 20歳
■性 別 男
■資 格 簿記一級 TOEIC805点 TOEFL78点
■職 歴 なし
■学 歴 関関同立 (3回生)
■居住地 京都

始めまして。
いつもサイトを拝見させていただいている者です。

今回Big4への就職に関して質問があり、始めて投稿いたしました。

私は将来Big4と呼ばれる企業に就職したいと考えております。
過去の記事を参考にしますと、もし一年づつ科目合格が出来れば新卒での就職も可能なのではと感じました。

しかし、私には不安な点が一点あります。
それは、学歴です。

私は、関関同立でも下位の大学に通っています。
ただ、英語は得意で外人とのコミュニケーションもほとんどの場合出来ます。

そこで、次の様な質問をお伺いしたいのですが、、、

Q.1
私の学歴でBig4に就職することは可能ですか?

Q.2
大学院での学歴が関関同立以上の場合、Big4の就職活動時に評価されますか?

Q.3
TOEICの点数にとどまらず、過去の留学経験や英語のスピーキング能力は評価されるのか?
です。

長文・駄文で申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願いいたします。

A.1
私自身は町の税理士事務所出身で、BIG4で働いたことはありません。
このため、税理士法人TOTALのスタッフ(8名のBIG4出身者が入社してくれました。20代半ばでBIG4に転職なさった方も1名)からの聞き取り、同業者(BIG4現役・OB)との会話、BIG4出身者の採用面接の結果等から書いているため一定の限界はあることをご了承ください。
記事が間違っている場合は、具体的に修正したご指摘の書き込みをいただければ適宜対応いたします。
お気軽にご連絡ください。

4大税理士法人(BIG4)とは

=================
再掲になりますが、従来、一般的には
4大税理士法人の採用条件は、

 ・法人税を含む3科目以上の合格が望ましい
  (即戦力が必要、かつ繁忙期の仕事がきつく
   税理士試験受験との両立が難しいため)
 ・年齢は受験生:20代半ば、官報:20代までが望ましい
 ・学歴は早慶以上が望ましく、MARCHまでは問題ない。
  (学歴は官報合格者等なら必須ではありません)
 ・英語はTOEICで一定以上ならプラス評価される
 ・零細会計事務所の職歴は若くないとあまり評価されない
 (30歳くらいまでしか経験者も採用されない)
 ・上場企業の職歴はあまり評価されない
 (銀行等金融出身者を除く)。
 ・大学院免除は若干不利(法人税法合格者を除く)。

一般企業の採用条件に近い気がします。それに専門性の高い即戦力を求める分を追加した感じですね。

また、BIG4監査法人からの転籍等もあるため、会計士の就職状況に影響され、会計士の就職が買い手市場の時は採用されにくく、売り手市場の時は採用されやすくなる傾向があります。

もちろん、採用は企業との相性です。学歴を含む条件が多少劣っても、法人(採用担当者)が求めるものと一致すれば上記条件は必ずしも必要ではありません。参考程度と思ってください。
=================


外部環境としては、
会計士受験生が今年も減少しており2015年は、公認会計士の就職は、売り手市場になっています。
また、税理士業界も、受験生の減少、特に若年高学歴の方の減少が著しくなっています。
会計業界の人不足は深刻です。
このため、BIG4の採用基準は若干下がっているでしょう。

I 様の場合、年齢・学歴もおおむねクリアしています。
英語力は加点されるでしょう。
若いですし、20代前半までに法人税法を含む3科目以上合格していれば、人柄に特に問題がなければ、関関同立の中でも下位の大学でも採用される可能性の方が高いでしょう。

学歴を気にされているようですが、学歴は、面接に進むための一つの目安に過ぎません。
人柄、本当の能力等を採用担当者はじっくり見ています。
これは、BIG4でも、他の会計事務所でも同じです。
あくまでもその会計事務所に合う、必要な人間を採用しているのです。

=================
税理士法人TOTALでも、学歴はかなりバラエティに富んでいます。
普通高校・商業高校卒、専門学校卒(会計はもちろん、ITや飲食も)、短大卒、大卒(私大・国立、文系・理系・芸術系)、大学院卒…。
=================

A.2
理系の院卒は、どの研究室で(主任教授は誰で)、何を研究してきたかまで、就職に影響するそうです。

文系の場合は、大学院での学歴は就職活動にはほぼプラスになりません。
学歴ロンダリング出来るのは有名ですし、修士はぬるいので
関関同立以上でも、(極端な話、東大文系院卒でも、学部が他の大学だと)
就職活動時にほとんど評価されません。

強いて言えば、大学院免除をどう考えるかという問題にすぎません。
(BIG4では、法人税法がないとややマイナス評価でしょう)

A.3
プラスになると思います。
希望すれば、国際関連の部門への配属も考えられます。

=================
そういえば、このサイトでもBIG4関連の質問が増えています。
安定志向の税理士試験受験生が増えているのでしょうか。

逆に、税理士法人TOTALではBIG4出身の公認会計士を採用することが増えてきています。
(この1年間で3名、来月からはもう1名入社してくれます)
税理士業界はもちろん、公認会計士からも優秀な方が入ってきてくれてありがたいことです。
=================







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インターネットで顔が見えない方に適切な回答をするために、 質問の書式にご協力いただけると幸いです。 情報が不足する場合には回答できないことがあることはご留意ください。

また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
「過去の質問」はこちら

2015年06月22日

子供の出産予定と税理士事務所の就職

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

税理士法人TOTALでは、就職説明会(大原簿記学校とTAC)はあまり出ていませんでしたが、最近の求人難を見越して、今年は出るつもりでした。
危機感を持って、例年より早めに、秋採用に向けて面接を行っています。
ありがたいことに、今年は出足が早く、半年経過しない現時点で、(既に働いてくれている人を含めて)実に38名の採用・内定者がおられ、おおむね順調に採用できています。

このため、大原簿記学校の就職説明会はキャンセルが間に合って出ないことになりました。
大原さん、ありがとうございます <(_ _)>
TACはキャンセルが間に合いませんでした(泣

現在、急募は、東京(秋葉原)本部、さいたま本部、西東京(田無)本部です。
その他に、船橋駅前と池袋の給与計算事務のスタッフが不足しています(未経験者歓迎)。
もちろん、良い人がいれば、エリアにこだわらず、いつでもお待ちしています。


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桃様からのお問合せです。
■年齢 27歳
■性別 女
■資格 簿記2級 普通自動車運転免許
    TOEIC 900
■職歴 メーカー営業(正社員)2年
    外国語関連の事務
    (現在は週5フルタイムのアルバイト)2年〜
■学歴 早慶 社会科学系の学部(商・経済・法・政治経済)
■会計事務所経験 なし
■居住地 首都圏
■その他(特殊事情等)
8歳年上の男性と結婚予定です。
相手の年齢を考慮し、早期に出産を希望しています。


現在の仕事は、外国語関連の事務、法人・顧客対応・一部クレーム対応などで、大したキャリアにはならないものの、産休・1歳までの育休取得は可能です。

ありがたいことに職場でも仕事ぶりを評価されており、試験勉強に配慮していただいて、試験前の有給消化による5日程度の休暇取得が可能で、残業は一切ありません。通勤時間は片道20分で、子供の発熱などによる急な欠勤等にも対応していただける環境です。

私は新卒で就職後、体調を崩して退職しましたが、徐々に回復し、現在はフルタイム勤務の傍ら、専門学校の通信講座にて税理士試験の勉強(簿記論)をしています。

今後、結婚・出産をするにあたり、どのタイミングで会計事務所に就職すべきか悩んでおり、相談に乗っていただければ幸いです。


Q.大まかな事情は上記の通りですが、
自分の中では、以下の2パターンで悩んでおります。


<プラン1>

「勉強を続けながら、なるべく早くに出産する。
育休・産休取得後、子供が6歳になる頃に会計事務所に未経験として入所する。場合によっては途中で大学院免除も検討する。」

メリット:子育てに理解のある職場なので、ブランクを空けずに仕事を続けることができます。

デメリット:
(1)入所前にどれだけ科目を集められるかが勝負ですが、フルタイム勤務で家事もあるため、思うように勉強時間が取れるか不安です。(週3・週4日など、勤務日数を減らすことは不可です)。

(2)子供が6歳になるころにはスムーズにいって35歳になっており、未経験での入所は年齢がネックになるかと思います。

会計業界が求職者にとって売り手市場の今、業界に入るべきではないかと不安です。


<プラン2>
「2年程度、受験に専念した後、会計事務所に就職活動をする。
数年勤務した後、出産し、可能であれば復帰し、働き続ける。」

メリット:未経験でありながら、科目合格(うまくいけば)して就職活動することができます。

デメリット:
(1)出産が遅くなります。相手の年齢を考慮すると、今後のマネープランを考えたときに、第2子はほぼ望めなくなります。

(2)就職した事務所が子育てに理解がある環境であるかは分かりません。
もちろん、実家のサポートを可能な限り利用し、責任をもって仕事はしますし、そもそも採用時に既婚子なしの状態なので、事務所側も将来的な出産を想定しているだろうとは思うものの、「続けられるか」に不安が残ります。

ちなみに、夫は激務で、家事・育児を主に担うのは私になる見込みです。

(3)ブランクができます。また、その間無収入となり、主婦になって夫が一生懸命働いて稼いでくれたお金を使うことに罪悪感があります。
以上です。

現在は試験前の追い込み期間というのに、就職のことで思い悩んでしまっています。

可能な限り、出産のタイミングは夫の希望を叶えてあげたいとは思うものの、大黒柱にはなれなくても、少しでも夫を経済的にも支えたいと思っております。

女性としてのキャリアについて、お手数ですが、何かアドバイスを頂ければ幸いです。


A.
ちょっと早いけど、ご結婚おめでとうございます。
「素敵な奥さん」になりそうですね。

昨日は、「父の日」でした。
子供たちからプレゼントをもらいました。
父にはプレゼントを贈りました。
親子3代で、食事会です。
子供は、人生にとって「宝」です。
夫婦が仲良く、そして子供に恵まれた人生ほど幸せなものはありません。

「大黒柱にはなれなくても、少しでも夫を経済的にも支えたい」
なんて言われると男性は助かります。
子育てには経済的なコストがかかりますが、
それ以上の幸せをもたらしてくれます。
2人でも3人でも希望のお子さんが授かると良いですね。
夫婦2人で働けば、経済的には問題ないと思いますよ。

現職は、仕事と家庭、受験の両立をする上で大変恵まれていますね。

個人的には<プラン1>に近く、現職にとどまって、働きながら 又は 産休・育休を取りながらしばらく勉強するのがお勧めです。

今の職場の給与水準が低くなければ、理解がある現職在職中のうちに、産休・育休を(場合によっては2回以上)取りたいですね。
<プラン2>の場合、転職する会計事務所が子育てに理解があるかは確信が持てませんし、受験状況によっては正社員での就職にならないかもしれません。
出産のタイミングが意図通り進むかもわかりません。
育休・産休は上手に使いましょう。

相対的に<プラン1> の方がリスクが少ないような気がします。

なお、せっかく英語ができても、残念ながらBIG4は3科目の時点で年齢制限に事実上引っかかるし、その年代からの転職では子育てとの両立にはそもそも向かないでしょう。
それ以外の税理士事務所は、優秀な女性にとって、売り手市場かどうかはあまり採用の際に問題にならないでしょう。

ただ、お子さんが6歳になるまで待つ必要はないように思います。
独立志向が強ければ、若くして税理士になった方が有利です。
女性の場合、子育て中に税理士として独立するのは結構大変です。
桃様がどちらかというと、家庭との両立を重視するなら、
3科目合格できたら、予定より早めに会計事務所に働き始めるのも手だと思います。
この場合は、出産が終わり、産休・育休を取った後なら、
正社員にこだわらず、パートでの勤務で両立しやすくするのもいいでしょう。
(正社員で担当を持つと、「営業」の要素が強くなり、仕事に対して真面目な人だと切り替えができにくくて受験との両立が苦しくなります)

会計事務所は、正社員とパートの区別が厳格でなく、自身の状況によってはフレキシブルに変えられることができます。
また、いったん会計事務所「経験者」になってしまえば、女性の転職は比較的容易です。
この辺が、子育てやご主人の仕事に影響されやすい主婦に、会計事務所が人気がある理由でしょう。

子供は出来れば2人欲しいけれど…
  実際は一人しかいない。
  なかなか授からなくて不妊治療を受ける。
こういった夫婦が多くおられます。
晩婚化、第1子出産年齢の高齢化が理由だという意見があります。
私は36歳の時に第1子が生まれました。
少し遅いかなと心配しましたが、ちょうどよかったのかもしれません。

順調にお子さんが生まれると良いですね。
抱え込み過ぎず、親や保育園を巻き込んで子育てを頑張ってみてください。

子育ては計画通りにはいきません。
子供にも個性があり、親の思う通りにはどうせいきません。
そこがまた、子育ての、そして人生の楽しみになります。

子供が生まれたら、受験や、仕事は、あまり決めつけすぎず
子育てを楽しみましょう。


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2015年06月02日

社員教育ができる税理士事務所

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

先日、大御所の超有名先生から横浜本部の移転祝いにお花をいただきました。
大変恐縮です。ありがとうございました。

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めがち様からのお問合せです。
■年 齢 31歳
■性 別 男
■学 歴 早慶
■資 格 簿記論・財務諸表論・消費税法・AFP
■職 歴 営業1年→経理4年→経理1年半
■居住地 名古屋
■その他 現在受験専念で、今年の夏法人税法と固定資産税を受験します。

いつも楽しく読ませてもらっています。
経理職に就きながら税理士試験の勉強を続けておりましたが、昨年の今頃受験に専念するために退職いたしました。
今年残りの二科目を受験してから会計事務所に就職したいと考えています。
そこで質問があります。

Q.1
前職は1年半と短期間で退職してしまいました。理由は粉飾決算を強要されていたからなのですが、この退職理由を面接で伝えると「守秘義務が守れない奴」と思われ不利になるでしょうか。
また、粉飾決算を行う会計事務所はどのくらいの割合であるものでしょうか。

Q.2
先生は常々「中堅事務所」か「所長が50代くらいの事務所」を勧めていらっしゃいますが、中堅事務所の基準は何でしょうか。(人数?売上高?)
また、これらの求人はどのように探すのがよいでしょうか。
(ハローワーク、紹介会社、専門学校の紹介等)

よろしくお願い致します。

A.1
粉飾決算は、会社が不正な会計処理を行って内容が虚偽の財務諸表を作成し、報告することを言います。
粉飾決算は、上場企業の場合は、大問題になります。

上場関連会社の経理担当者でしたら粉飾を嫌い、おそれるのは普通のことでしょう。

監査法人による監査は、株主・投資家のために、財務諸表の財務情報の信頼性を保証するのが目的です。
このため、粉飾決算に加担したり見逃したりすると厳しいペナルティが待っています。
かつて4大監査法人の一つだった中央青山監査法人は、カネボウの粉飾決算等がもとで金融庁から監査業務の停止命令を受けて解散しています。

これに対して、税理士のお客さまである非上場の中小企業の場合、経営者が大株主で、親族以外には株主がいないということがほとんどです。会社と対立する株主・投資家は存在しません。
一方、中小企業は資金繰りが厳しいところが多く、融資が重要になります。また、入札は経営審査のスコアに依存します。安定した黒字が上場企業同様に必要になることがあります。

中小企業は詐欺的でない限り、粉飾そのものを罰されることはきわめてまれです。
このため、粉飾決算は中小企業の方がより広くみられます。

どのくらいの会計事務所が粉飾決算をしているかという統計はありません。
ただ、税理士同士の飲み会の雑談等から推測するに、
「粉飾決算」の定義を、恣意的な会計処理基準の変更等、軽いものまで含めれば、粉飾決算を行う会計事務所は8割に上るかもしれません。
逆に、問題になるほどの悪質な粉飾をする会計事務所は、1割も無いでしょう。税理士が金融機関等から詐欺で訴えられたと聞いたことはほとんどありませんから。

言い方さえ気を付ければ、「守秘義務が守れない奴」と思う所長はそれほど多くないかもしれません。
それよりは、「粉飾決算に厳しいうるさい奴」と思う所長の方がやや多いかもしれません。

一般的な傾向としては、中規模以上の税理士事務所・税理士法人は、小さな税理士事務所や個人会計士事務所よりも脱税や粉飾に対して厳しい姿勢のところが多くなります。規律をしっかりしないと組織が統制が取れないで危険ですから。

最近も、ゞ篋造寮罵士が風俗店に脱税指南したり、⊆験生には有名な公認会計士が詐欺で逮捕されたり、C羞税理士法人の代表が脱税で有名な業界向けに脱税(租税回避?)スキームを作ったりして問題になっています。
中には、同情すべき点もあるようですが…。

FIFAの幹部は、公務員ではないのに、民間も取り締まるというアメリカ独自の法律に基づいて逮捕者が多数出ています。
私たちTOTAL NEXTグループもコンプライアンスにはかなり気を付けているつもりなのですが、時代の要求はきびしくなっており、しっかりやらないといけないのでしょう。経営者としては怖いです。


A.2
私が「中堅事務所」や「所長が50代くらいの事務所」を勧めるのは、社員教育や社内の仕組みが整っていることが多いからです。

上場企業から会計事務所に転職すると、教育が行われていない、ルールがない、仕組みがないことに驚かれると思います。

実際には、個別の事務所によって、働く環境は異なります。所長(や直属の上司であるお局さん、番頭さん)次第です。
ただ、ロシアンルーレットでは困るので、ややステレオタイプに分類して書いています。

<所長の年齢>
30代の税理士は、最近ではひとりでこじんまりと業務を行う方が増えています。人を採用するような所長は営業力は強いはずです。忙しいし、社員教育している暇はありません。

40代の所長は、何度も痛い思いをして試行錯誤をしながら、人の使い方を学んでいきます。
個人差が大きい年代です。

50代になると教育の技術やマネジメント能力を身に着け、安定して人を使える所長も増えてきます。
(パートさんや少人数のスタッフしか使ったことのない所長を除く)

<中堅税理士事務所>
売上は、外部からはわかりません。働こうと思う方が手に入れられるデータは従業員数になります。

従業員10人までの事務所は、ルールも癸欧發い蠅泙擦鵝所長は背中を見せて突っ走っていけます。

従業員10人を超えると所長の代わりに内部を見てくれる人(お局さん、番頭さん等)が必要になります。
30人くらいまでは簡単なルールがあればでマンパワーで何とかなります。

従業員30人を超えてくると、複数拠点ならルールが必要になります。
ワンフロアの場合でも、ルールを決めた方が効率よく教育・マネジメントができます。

私がイメージする働きやすい「中堅税理士事務所」は
(「就職」を考え、社員教育ができるかを中心にした定義です。)
所長が30代なら従業員が30名を超えた規模です。
所長が50代なら従業員は15名程度でもOKです。
(最近の方が、広告の解禁、情報化社会の進展により
会計事務所を大きくしやすくなっています)

使う媒体ですが、
ハローワーク、専門学校の就職説明会、人材ドラフトの登録、近所の会計事務所のホームページの検索等、
どれかというよりは、どれも使ってみると良いと思います。

あまり使ってほしくないのは 紹介業者です。
年収の数十%というように、紹介手数料が高く、
実務経験がある「即戦力」でないとかえって内定が出にくくなります。


=============
私は、30前半で独立、
最初は社員教育なんてありませんでした。
「前のを見てやっといてね」 
見て覚えろ! 真似て覚えろ! の職人の世界です。

40歳過ぎに社員教育で壁に当たりました。
文書化・標準化しようとして反発を受け、お辞めになったスタッフも多数いました。

この10年間、試行錯誤を続け、150人を超える組織に成長しました。
今秋で私も50歳になりますが
(若いつもりでも早いですね)、
どうやったら、働く人が、
付加価値を高められるか
楽しく働いてくれるのか
資格を取らせてあげられるのか
うちは、まだまだ、まだまだ足りない部分は多いです。

〜あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい〜

40歳過ぎで社員教育が出来る所長もおられるようですが、
私はそこまで人間ができていません。
教育やマネジメントは、それが得意なスタッフにまかせる方向で進めています。
=============



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2015年05月17日

税理士事務所と入れ墨

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。


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アウトロー様からのお問合せです。
■年 齢 21歳
■性 別 男
■学 歴 日東駒専(現3年生)
■資 格 日商簿記2級
■職 歴 なし
■居住地 千葉
■その他 勤務税理士かいずれは開業税理士になりたいと考えています。

初めまして。
大学3年生になり将来のことを考えるにあたり商業高校出身ということもあり税理士を目指そうと思っています。

しかし私は背中一面に入れ墨があります。数年前に若気の至りから入れ墨を入れました。入れ墨と聞くと日本では反社会的など悪い印象を持たれやすく、税理士は堅い職業のイメージがあるます。果たして私のような人が目指していいものかと思います。

そこで税理士を目指す、就職することで次のような不安があります。

Q.1
入れ墨があることで税理士事務所に就職する際や仕事上で不利になることはあるのか

Q.2
大きめの税理士事務所などでは健康診断や社員旅行などあるのか


A.1
入れ墨は、海外ではファッションの一部として肯定的な評価をする国もあるようですが、
日本の場合、ご指摘の通り反社会的勢力との関係が歴史的にあったため、差別や批判があります。

銭湯やプールでは、警察の指導もあり、入れ墨をしている人の入場を禁止しているところがほとんどです。

今話題の大阪市の橋下徹市長が、全市職員を対象に入れ墨調査を実施し、依願退職を求めたこともありましたね。

税理士事務所も、コンプライアンス重視の流れの中、反社会的勢力との取引を実質的に禁止しているところも多いでしょう。

このため、残念ですが、入れ墨があることがわかると税理士事務所に就職する際や仕事上で不利になることはあると思います。

そういえば、安室奈美恵さんが、SAMさんとの離婚の際に、亡くなられた母への思いを(覚悟を決めて)タトゥーにしておられました。それでも批判が多かったためか、最近、レーザー照射をしてだいぶ薄くなっておられます。
大阪市の場合も、依願退職の代わりに、入れ墨を消すことも選択させたようです。
可能なら、入れ墨を消すという選択もありえます。背中一面だと消すのも大変でしょうか。

A.2
(1)健康診断
従業員が一人の会計事務所でも、年一回は健康診断の実施義務があります(5年間の診断結果の保管義務もあります)。ただ、実際には中小事務所では行っていないところもあります。
逆に、大手の会計事務所は、ほとんど健康診断を行っています。
常時50人以上の労働者を使用する事業者は、労働基準監督署に健康診断の結果を報告する義務があります。
健康診断を受診させないと、事業者は50万円以下の罰金に処されます。
逆に従業員にも健康診断の受診義務があります。学校と違って、検診車が来て一斉にという方法ではなく、各自で事務所指定の病院に行く形が多いでしょう。

(2)社員旅行
社員旅行は、社員の親睦を深めるための行事ですが、最近は嫌う若者も増えてきており、以前よりは減ってきていると思います。理念重視の会計事務所やTKCの中堅会計事務所では比較的よくみられます。
BIG4や最大手でも社員旅行を行っているところもあるようですし、トップの意向次第でしょう。

====================
税理士法人TOTALは、かなり前から健康診断を行っており、一定のスタッフには(法定外の)「人間ドック」も受けてもらっています。

逆に、社員旅行は子育て中の主婦のみなさんの反対もあり、過去に一度も行っていません。
旅行は、有給や連休を使って家族や気の合う仲間といった方が楽しいかもしれませんね。
なお、年に数回の宴会は、(任意で強制していませんが)2次会まで事務所負担のためか? かなり高い出席率になっています
====================




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2015年05月05日

運輸業から税理士事務所への転職

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

GWもそろそろ終わりです。
会計事務所で働いている方は、休み明けは3月決算でお忙しくなりますね。
受験生は、実力判定公開試験等のテスト期ですね。頑張ってください。

税理士法人TOTALは、8月の専門学校(大原簿記学校とTAC)の就職説明会に久しぶりに出ようと思っています。
その前にも随時面接を行って9〜10月入社の内定を出しています。
今年は試験日程の都合で10月入社も増えるかもしれませんね。

早めのご応募お待ちしています。

※追記
その後、採用活動はおおむね順調に進んでいます。大原簿記学校の就職説明会はキャンセルして出ないことになりました。
TACはキャンセルが間に合いませんでした(泣
現在、急募は、東京本部(秋葉原)、さいたま本部です。
その他に、船橋駅前と池袋の給与計算事務のスタッフを募集しています(未経験者歓迎)。



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W.K様からのお問合せです。
■年 齢 23歳
■性 別 男
■資 格 簿記2級
■職 歴 運輸業:営業事務 正社員10ヵ月
■学 歴 専門学校卒
■会計事務所経験:10名前後、アルバイトとして12ヶ月目
■居住地 関西

初めまして。いつも参考にしております。

現在、就活中です。
就活を始めた理由が三点あります。
・身内が病気になり、家計を安定させる為
・私が入所して11ヶ月の間に、10名中、7名が退職し、入れ替わりが激しいこと
・粉飾に関する説明を受けたりデータを見て携わりたくないこと

退職者が多い理由は先生で、キツい口調でダメ出しをし、未経験が多い中、ついて行けず退職されました。
私も、少ない経験の中、一社担当をさせていただいた際、次々とダメ出しを受け、粉飾などの違反に関わりを持ってしまうのではないかと仕事が怖くなり、月次入力や補助業務で留まっています。
また、気分屋で雰囲気が悪い事が多く、それも一因かも知れません。

身内の病の事もあり就活をすると話した際、正社員のお話をいただきましたが断り、就活を始めました。

まだ怖さがありますが、この業界でのお仕事が向いてると感じ、主に税理士事務所を受けていますが、前職の浅さもあり「今の所で経験を積んだほうがいいんじゃないか」と言われることが多く、不採用が続いています。

わがままな希望ですが、今は身内の為、家計の事もあり、長く勤務し、実務での経験を積みたいと考え、おだやかな事務所はないかと慎重になっています。

蛇足ですが、前職では毎日、日を跨ぐまで仕事をしていましたが、お給料が今のアルバイトより低いという状況に一年を待たずして退職してしまいました。

Q.
こんな理由で就活を始めた私は甘いでしょうか?
面接でもうまく伝えられず辛く、どこまで話していいものかわかりません。

お厳しい意見でも構いません。
お忙しいとは思いますが、なにとぞお願いいたします。

A.
うーん、つらい道を歩んでこられましたね。ぜんぜん甘くないですよ。
お疲れ様です。この辛さをうまく理解できる会計事務所の所長が少ないのは残念です。
心と体に余裕があるうちに転職しましょう。

税理士には色々な産業のお客様がおられます。
私は、決算打ち合わせを年400社くらいしています(チェックはあと100社くらいしているので500社くらいです)。
決算打ち合わせの数は、おそらく日本で五指には入っていると思います。ひょっとしたら一番かもしれません。
このため、業種別の特徴はある程度わかります。

運輸業は、飲食業と並んで、おそらく労働時間が指折り長い産業です。
時給単価でも最安値を競っています。
飲食業は、ワタミ、王将、ゼンショー、マクドナルドなどの問題が表に出て改善に向かっています。
運輸業は、ここでドライバー不足が深刻になっていますが、コンビニチェーンやamazon等ネット通販のような大手荷主との力関係でもう少し時間がかかりそうです。

税理士事務所は、給与水準は普通です。
時間当たり単価も中小企業としては平均以上かもしれません。
(いわゆる「大企業」に比べればもちろん低いですが)

このため、女性や地域で生きていきたい方にとっては魅力的な職場になります。
もっとも、それゆえに応募者が多く、給与が上がりにくかったとも言えますが。
その会計事務所も、最近の人不足で応募者(特に受験生)が減り、時給は上がる傾向にあります。

税理士業界の欠点は、中小零細事業所が多く、所長次第の要素が強すぎること

当サイトのタイトルにあるように、
「税理士受験生の就職の悩み、税理士事務所・会計事務所は入社しないとわからない。所長次第のロシアンルーレット。」

これで業界外に行ってしまう方が少しでも減るように、一人でも多くの会計人が幸せになるようにこのサイトを書いてきているつもりなのですが…。

所長税理士は、スタッフの成長を求めて、きつい口調で言ってしまうこともあります。
ダメだし・きつい口調→嫌になって辞める人が増える→未経験者が多くなる→失敗→ダメだし・きつい口調→…
の悪循環ですね。
先生はおいくつくらいですか? 普通、50代になると落ち着くのですが、年配なのに個性的なのでしょうか。
30代〜40代前半だと成長意欲が勝ちすぎて無理をする所長税理士も目立ちますが。

それにしても離職率が高いですね。
年間で70%以上の離職率はさすがにあまりありません。

税理士事務所の平均離職率は年15〜20%くらいだと思います。

税理士事務所・会計事務所の離職率」参照

====================
税理士法人TOTALは、最近の年間離職率は10%くらいです。
うちは転勤族の主婦のパートの方も多いのでそのうち半分(全体では5%)が旦那さんの転勤等,避けられない家庭の事情による退職で、実質離職率は5%くらいです。
そのうちの半分(2.5%)は採用のミスマッチ、
残り(2.5%)が、独立、他業種への転職、体調不良等になります。
だいぶ落ち着いてきましたがまだまだです。
旦那さんの転勤は避けられませんが(多店舗展開して受け皿は増やします)、採用のミスマッチを減らして実質年間離職率を優良上場企業並みの3〜4%にするのが現在の目標です。
====================

「粉飾」の件は、税理士は公認会計士に比べてやや甘い傾向があります。
脱税は税理士法で懲戒ものですが、粉飾そのものでの懲戒はありません。
公認会計士は粉飾を見逃したら犯罪です。それが本来の仕事ですから。
中小企業の場合、金融や公共事業を考えると一定の配慮を必要とする場合もあるのが実情です。
これを合法的にどこまでどう処理するかが税理士の腕でもあります。
もっとも、やり過ぎると、下手をすると詐欺になります。銀行も最近では細かいとことを見てきますから信用を失うことになりかねません。どこまでが法律的、倫理的に許されるかは慎重な対応が求められます。
税理士法人TOTALでは、一部のお客様にはこちらから解約させていただくこともあります。

「今の所で経験を積んだほうがいいんじゃないか」と言われることが多いのは、
W.K様が、社会人経験が浅く、勉強が進んでいないので、
会計事務所経験をもう少し積んで(使いやすくなって)からきてほしいということのような気がします。
転職の条件に、一定の会計事務所経験や科目合格を求める事務所は多いですから。

転職を伝えた際に正社員への転換を勧められたということは、今の所長が一定の評価をする水準にW.K様は達しているということだと思います。
不採用が続くとめげますが、じっくり取り組めば、条件が合う事務所もあるような気がします。
今夏は採用は完全に売り手市場です。

面接では、
(1)運輸業時代は、月間労働時間と給与
(2)前(現?)会計事務所時代は、離職状況
を言い方に気を使いつつ「事実」として述べてみましょう。
そこまでひどいならしょうがないかもと同情してくれる所長も出てくると思います。

せっかく税理士業界に向いているとお感じなら、
あきらめずに就職活動をがんばってみてください。




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2015年04月19日

32歳 ゼロからの税理士挑戦

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

税理士法人TOTALは、関東では店舗数が2番目です。
出店を続けていると、
「儲かってて良いねえ」
と言われる方がいます。


はっきり言います。


儲かってません!」(キッパリ)


普通にスタッフに給料払って、
無理な残業はさせずに、
受験生に勉強できる環境、
専門学校の学費も払って
大学院行ける環境(人によっては学費も)
主婦に家庭・育児と仕事を両立できる環境
を整えて、
成長しながら出店する

 儲かりません。

今年はだいぶ、借金が増えました
(父と銀行さんからです)
利益が安定して出るようになるには、まだ数年かかります。

それでも何で前に進むのか?

中小企業、資産家、医師の成長を支える
社会のインフラとして
「日本一の総合士業事務所」を目指しているからです。

やるなら、世のため! 人のため!

数年後から、関東を飛び出して、全国に出店をする予定です。
大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌、…。
最近は全国から本部長候補生や若いスタッフが入社してきてくれています。

税理士法人TOTALに入社して、仲間と切磋琢磨して仕事を覚えつつ税理士試験に合格する
彼ら・彼女たちの成長していく姿を見るのが楽しみです。

 〜あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい〜


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ヤマト 様からのお問合せです。

■年齢 32歳
■性別 男
■学歴 MARCH(経営学部)
■資格 なし
    (簿記二級勉強中)
■職歴 内資系製薬会社勤務後、
     外資系製薬会社に転職、在職中。
     合計10年 営業担当(MR)
■会計事務所経験 なし
■居住地  関西
■特記事項 妻、子2人
 現職退職後は妻の実家がある関東に移住予定。
 未就業3年程の生活費+大学院進学費用程度の貯金あり。

ブログ大変参考にさせて頂いております。非常に初歩の質問で恐縮ですがご回答頂ければ幸いです。

高橋先生の今までのご回答を拝読致しますと、この年齢での全くゼロから税理士になる挑戦は非常に無謀かと感じております。しかしながら、なんとか挑戦したいと考え、簿記二級から勉強を始めております。

未経験、知識もない現状では業界に入ることすら正直かなり難しいと感じております。
家族の生活も考える最短距離で税理士資格取得へ向かいたいと考えておりますが、年齢も踏まえ会計事務所への就職もアルバイトを含め早い方が良いと考えております。
また大学院進学なども選択肢に入れております。
まずは簿記二級を取らないことには何も始まらないと考えておりますが、今後の自分がどこにどのような順序で目指せば良いのか方向性が定まりません。
もちろん現職を続けることは可能ですが、税理士になりたいという考えは変わらない為、どのような手段を取れば良いのか必死に考えています。
現職では物理的な労働時間、業務上の勉強時間もかなり必要な為、税理士試験への勉強時間は大きくは取れません。

Q.
どのような順序で進めば今後会計業界で税理士として働くことができる可能性が出てきますか?

大変お忙しい中とは存じますが、アドバイスを頂ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。


A.
MRはかなりの高年収ですから、税理士を目指すとしたら、
奥さまの実家が会計事務所を経営しているのでしょうか
それとも、税理士という資格をもった「先生」としての仕事又は独立をしたいと感じておられるのでしょうか。

税理士試験は18歳〜30代半ばにスタートする方がほとんどです。
暗記と速記の試験で、記憶力とスピードは若さが有利です。

ヤマト様のスタートはやや遅くなります。
それでも、個人的には、ぜんぜん
無謀だとは思いません
仕事をきっちりこなして、結果を出してきているからです。
時間の使い方、お金の価値を知り、
<背水の陣>を敷いて人生の勝負に出られる強い覚悟をお持ちですよね。

私の受験仲間でも33歳スタートで2年で官報合格をした既婚男性がおられました。
税理士法人TOTALのスタッフでも、2〜3年受験3科目合格で35歳入社、翌年官報という税理士有資格者もいます(お子さんは2人)。
守るべき人がいる人は強いものです。

(1)一番最初にやるべきこと
奥さま(場合によっては奥さまの両親も)の全面協力を取り付けることです。
子供はかわいいと思いますが、最低2年は勉強に専念する時間が欲しいです。
(おそらくここまでは済んでいますよね)

(2)今年4月半ば〜8月
。儀邀講の国税徴収法か酒税法のどちらか一つを申し込みます。
 この2科目は簿記の知識はいりません。
 (消費税4月開講は今からでは簿記の知識がないこともありつらいと思います)  
 税法は暗記科目なので、きっちり覚え切る必要があります。
⊆験願書も忘れずに提出してくださいね。
J孫圓靴栃躓2級まで学習を進めてください。

(3)今年9月〜来年8月
簿記論、財務諸表論、法人税法を受講する。
12月の結果発表を待って、不合格なら法人税法とミニ税法について検討する。
来年は3〜4科目受験。

(4)来年9月〜再来年8月
仝饗Г箸靴道弔辰寝別椶箸△硲渦別椶鯆媛辰靴憧永鵑鯡椹悗后
∪破,療性がないと思ったら、科目数を増やさず、
  確実に3〜4合格を目指す。

(5)再来年9月〜
9月から会計事務所にアルバイトではなく正社員として就職する。
就職は、勉強と両立できることを最優先にします。
大学院進学の可否も確認する。

ヤマト様は、MRで結果を残しています。
営業は得意ですし、医療部門なら即戦力です。
就職は(希望給与を下げられれば)困らないと思います。
うちも含めて欲しい税理士法人は多いでしょう。

12月に官報なら最高。
ハードワークで実務経験を!)
4科目なら最後1科目で官報合格を目指す。
3科目ならあきらめて大学院進学。
不幸にして2科目なら軽い科目での3科目合格を目指す。

さらにもう一年の受験専念はあまりお勧めしません。

これで、30代のうちには税理士になれると思います。
その後は、パートナーとして欲しい税理士法人も多いでしょうし、独立も可能です。
ポイントは、再来年までに3科目以上合格できるかです。

税理士試験の勉強、頑張ってください。



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2015年04月17日

何科目で税理士事務所に就職するべきか?

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

今夏の池袋出店のビルが決まりました。地下道を通って雨に濡れずに行けます。
新宿、秋葉原、田無、新秋津に続いて都内5ヶ所目、全10ヶ所。
お客様に感謝!!

夏以降一緒に頑張ってくれるスタッフ
受験スタッフやサポートスタッフ、ゆるい就職の希望者もただいま大募集中。

ご応募お待ちしています


ご質問はここクリック

大阪の田舎者 様からのお問合せです。

■年齢 25歳
■性別 男
■学歴 関関同立(一浪)
■資格 簿記論、財務諸表論、
    (今年法人税法初受験)
■職歴 なし
■会計事務所経験なし
■居住地 大阪府

初めまして。いつも拝見させていただいています。

私は新卒で就活し内定をいただいたのですが、将来を考えるにあたって手に職をつけようと思い税理士を目指すことにしました。内定を辞退しそのまま大学を卒業、現在はアルバイト(税理士業界と関係のない飲食店)をしながら通学で法人税法を勉強しています。
今年法人税法を受験のあとは結果に関わらずに、現在のアルバイトを続けながら所得税法、消費税法を勉強する予定です。働きながらの勉強は過酷と想像していますので就職は4科目揃ってからにしようと考えています。なので就職は20代後半になることが考えられます

そこで質問です。

Q.1
社会人経験のない私は何歳までが就職するのに限界なのでしょうか。4科目と待たずに就職した方が良いのでしょうか。就職は中規模以上の事務所を希望しています。

Q.2
社会人経験がないため、社会人常識、マナー等の研修があればありがたいのですが、税理士業界には新卒という概念がない?ためそういった研修はあるのでしょうか。

よろしくお願いします。

A.1
「働きながらの勉強は過酷と想像」 ですか…

「韓非子」の中に「人希見生象也。而得死象之骨、案其図以想其生象也」とあります。
人が生きている象を見ることは希(まれ)である。だから、死んだ象の骨を見て、生きた象はこういう形をしていただろうと「想像」した。
「想象」が「想像」と言う言葉になったというお話です。

まだ正社員としての社会人経験がありませんので、どうしても想像が膨らんでしまいます。
実際には、会計事務所の仕事は一部の事務所を除くと、きつくありません。
だから、全国どこでも主婦に人気があるのです。

ネット上には、良い書き込みをする人は少ないので、どうしてもネガティブな表現が目立ちます。
受験生は、実務経験も、勉強時間も、待遇も同時に求めますが、さすがにそれを同時に満たせる事務所は多くありません。それでも、一般的な中小企業の平均からすると恵まれた業界ですし、士業の中では安定しています。
身近にご覧になっている飲食店の正社員に比べてきつい会計事務所はかなり少ないでしょう。

(労働時間という意味で)過酷な会計事務所は
 ・BIG4や最大手会計事務所
 ・所長が40代前半以下の成長著しいベンチャー会計事務所
など、ごく一部に限られます

くわしくは、
税理士試験の勉強がしにくい税理士事務所の特徴

大阪の田舎者 様のいう「中規模以上の事務所」の定義によって、
何科目で税理士事務所に就職するべきかは変わります。

(1)BIG4 
  来年の受験で最低4科目、できれば官報が良いと思います。
  年齢が高い社会人未経験者は採用されにくいでしょう。
(2)最大手 
 年齢は30代でもいいですが、
 試験を考えると官報後の方が良いかも。
‥社 → 最大手
 税理士法人TOTALに3年在籍していたスタッフが
 あと1科目になりステップアップを考え最大手に転職
 きつくて勉強できないと、半年で辞めて受験に専念。  
∈蚤膽蝓、 当社
 新卒で最大手に入った方が1年できつくて退職。
 当社に入社して、かなり頑張ってくれていますが、
 私:「無理しないで」
 彼:「前職に比べれば大丈夫です」
 そんな彼も、今年税理士登録をします。
(3)それ以外のほとんどの会計事務所
  30代前半2科目でも就職できます
 (アルバイト経験だけなので30歳前が安全ですが)
 税理士事務所の特徴は30代前半までキャリアチェンジが可能な点です。
 採用されないとしたら、年齢でも科目でもなくコミュニケーション能力や人柄の問題です。
  
大阪の田舎者 様が、中堅事務所としてどのレベルの事務所を念頭に置いているのかによりますが、
最大手やそれに準ずる激務の一部事務所ではないなら

おすすめは、
 来年の夏まで専念して、法人税法を含む3〜5科目合格を目指す。
 来年の秋に就職です。
 両親の支援が可能なら、飲食のバイトをやめてもいいと思います。

A.2
会計事務所の教育と退職理由」に詳しく書きましたが

会計事務所は、最大手でも数百人、ほとんどが零細中小事業所です。
このため、多くは、所長や番頭さん、お局さんからOJTで学ぶことになります。

会計事務所業界の社員教育は
(1)BIG4 
(2)スタッフ30人以上、設立15年以上、所長が45歳以上65歳以下の事務所
ただ、(2)は当たり外れもあり、個別にきちんと調べないとわからないところもあります。
それ以外の会計事務所だと、システム的な教育は確率的には期待しにくいのが現状です。
それ以外では、50代くらいの所長税理士で15人程度までの穏やかな方の事務所がお勧めです。

今なさっている飲食のアルバイトは、
元気なあいさつと気遣いは学べると思いますが、
それ以外のフォーマルなあいさつ、名刺交換、文章の書き方、服装等、
いわゆるビジネスマナーを学ぶことは少ないと思います。

地方だと、新卒採用中心でビジネスマナーを教える事務所もあります。
(税理士法人TOTALでも最近、新卒の方を採用をしています)
大阪はどうでしょうか?
全国有数の価格競争が行われている地域なので、社員教育にコストはかけづらく、一部を除き厳しいかもしれません。
そうも言ってられない人不足ではありますが…。

全国的にもほとんどの会計事務所ではビジネスマナー研修はありません。
OJTで、現場で学ぶというところも多いと思います。
自主的に書籍等で補う必要があります。

=============
税理士法人TOTALでは、9月入社組は、新人の集合研修を行っています。
それ以外の時期は、個別対応で正直苦しいです。
社会人未経験者は9月入社が一番ありがたいです。
新卒者は4月入社になります。
社会人経験がない方は、人によっては外部のビジネスマナー研修に行っていただいています。

大阪は、競争が激しいですが、数年後には出店してみたいですね。
=============




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