2016年12月18日

税理士試験の受験と仕事の両立

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士法人TOTAL 高橋寿克です。

先週末、平成28年度(第66回)税理士試験の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます。

税理士法人TOTALでは、
今年も官報合格者が出ました。
仕事、家庭との両立は大変だったことと思います。

おめでとうございます!


科目合格の報告も週明けにはあることでしょう。
一方で、毎年のことではありますが、がんばったのに不合格だった方もおられます。
努力した方は立ち直るのが大変ですが、来年がんばりましょう。

多くの志高い税理士試験受験生が、あきらめずにいつの日か合格し、
(難しければ、大学院に進学してでもいいから)
よりよい税理士に育ち、税理士業界、そして日本の発展に寄与して欲しいと願っています。

今週末には大原簿記学校の就職説明会です。
税理士法人TOTALも出席予定です。ご興味がある方は覗いてみてください。
お待ちしています。

新たなご質問はここをクリック

軒たろう様からのお問合せです。

■年齢  30歳
■性別 男
■資格 簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法
■職歴 経理3箇所で計6年 会計事務所3ヶ月
■学歴 早慶
■会計事務所経験 3ヶ月
■居住地 大阪
■その他 今年、相続税法A判定

専念を1年挟んで、経理職に就きながら4科目合格し、最後の1科目受験まで行いました。

受験後不合格だった場合に備えて時間に余裕がある会計事務所に転職しました
結果は不合格だったのですが、転職先の会計事務所に不満があり、転職を考えていますので、ご意見を賜れたらと思います。

転職先の会計事務所は「残業0」を謳っておりましたが、実際には毎日3,4時間の残業があり、とても勉強に集中をすることができる環境ではありません。そして当然のごとく残業代は一切出ません。

最初は「会計事務所はどこもブラック」と聞いていたため、このくらいは仕方ないのか。。。。と諦めていましたが、最近他の事務所はもっと就業環境が良いという話も聞くようになり、転職を考えています

Q. 1 
3ヶ月ではさすがに職歴とカウントされないかと思いますし、むしろ短すぎて完全にマイナスだと思います。そこである程度働いたあとに転職をしたいのですが、なるべき早期で転職を考えた場合、どれくらいの期間が経ってから再転職をするのがよいでしょうか。
(既に40件弱の担当を持って外回りもしています)

Q.2 
実際の就業環境として私のいる事務所はブラックの部類なのでしょうか?それとも業界の平均くらいなのでしょうか?

よろしくお願いします。

A.1
税理士試験お疲れ様でした。
相続税法は、法人税法と並んで税理士試験の最難関です。
勝負には時の運もあります。残念ですが、来年も頑張ってください。

=============
税理士法人TOTALでも、今年、相続税法で最終(官報)合格できなかったスタッフがいます。
横で見ていても、十分に努力していました。
週末に相談した結果、大学院に進学してもらうことにしました。
就労年数、年齢等を考えて、一部のスタッフには 全額 事務所負担で大学院進学を勧めています。
(許可制で、一定の条件があります)
=============

転職は早い方が良いと思います。
3〜4か月でも会計事務所経験はマイナスにはならないでしょう。
(採用する側としては、その前の経理の転職歴の多さの方が気にはなります)

(1)12月に転職活動をしましょう
すぐに転職活動を始めても、現職との兼ね合いで引き継ぎによっては1〜4月転職になります。
事務所を転職すると、転職から数か月は新しいルールに合わせるための精神的な負荷が上がります。
もっとも、軒たろう様の場合は、現事務所にもまだ慣れていないので転職してもあまり変わりません。
それなら、早めに勉強との両立をしやすい事務所に移った方が来年の合格確率は上がるでしょう。
今、月間80時間程度の残業なら、確定申告期や5月はもっと忙しくなる可能性が高いということです。
その状態で、相続税法を合格するのは難しいでしょう。

(2)今の事務所に慣れてきた場合、来年の夏
3か月で慣れてきて、この後は仕事をコントロールして残業時間を減らせそうだと感じている場合、
来年の確定申告時に、
6月でやめるか(受験専念期間を設ける)、
8月でやめるか(上手に引き継ぐ)を
判断する方法もあります。

(3)2年くらい残った方が良い場合
一般論では、『最低2〜3年同じ職場でがんばりましょう。』というのは正しいのですが
軒たろう様の場合、4科目合格者であるということ、
また、会計事務所は、零細中小企業ばかりで、事務所による差が大きすぎることを考えると
我慢して残るメリットをあまり感じません。

ただ、他の同僚の方が、同じくらいの仕事量で定時近くに帰っているとしたら
勤務している会計事務所の問題ではなく、軒たろう様の仕事のスピードの問題になるので、もうしばらく頑張る必要があります。

もっとも、未経験新人3か月で40件の担当は
よほど能力が高いと期待されているか、よほど客層が悪い場合を除き、
人の使い方が間違っている可能性が高いと思います。

A.2
「ブラック」かどうかは、総合的な判断が必要になります。
最近は、ネット上で「ブラック」という言葉が独り歩きして
ちょっとでも残業があるとブラック扱いする人まで出る時代です。

日本は、ちょっと前まで、「一億総中流社会」で、
努力して会社のために長時間働くのは当たり前でした。

欧米では、確かに労働者の労働時間は平均すると短いですが、
それは、格差社会で、エリート以外の仕事の幅が狭いことによる面も多いでしょう。
欧米でも知識労働者、エリートの労働時間は日本以上だということもお聞きします。
欧米では、職業訓練を企業がしないため、若年失業率は2桁が当たり前です。
日本は若年失業率は一ケタで、アメリカの半分、ヨーロッパの3分の1です。
日本のように若年失業率が低い先進国はシンガポールくらいしか例がありません。
日本は総合職型で、一般職にもOJTで社員教育を行い、場所や職種の異動もある会社が多いでしょう。教育にコストがかかる分、労働時間は長くなりがちです。
欧米のように単純労働者の労働時間が短くて、その分失業率が高く公共の職業訓練や失業給付が手厚いのが本当に良いことかどうか、

また、グローバル化の中で、先進国の若者・未熟練労働者が、発展途上国の若者と職を争うのは、世界中どこでも見られる光景です。
トランプ現象(アメリカ)、ブレグジット(英国)、朴槿恵大統領の弾劾(韓国)は、日本の「ブラック企業」と、時代の流れについていけない大衆・かつての中産階級の不満という同じ流れの中にあるように思います。

日本の場合、移民を受け入れず
(飲食や一部サービス業のような単純労働に最低賃金の関係で違法なサービス残業を強いる)
従来の「終身雇用」制から、「格差社会」の職種別採用への意識の転換が
働く側も、雇う側も遅れており、過渡期のため、
「ブラック企業」という言葉が広まっているように思います。

話を軒たろう様に戻すと
勤務している会計事務所がブラックかどうかは、

(1)求人広告が嘘だったかどうか
「残業0」は、嘘だったといっていいでしょう。
ただ、残業ゼロを単純に信じた軒たろう様にも
30歳で社会人経験・転職経験も何度もあるということを考えると落ち度はあったかもしれません。
残業代が出ないのは、みなし残業が100時間という契約だと言われたら違法にはなりません。
残業しているかどうかは 午後6時過ぎに事務所に行けば確認できる問題ですし、
給与と仕事内容を考える必要もあります。
形式的にも、残業代や時間管理、みなし残業について「労働契約書」で確認することを怠っています。
(「労働契約書」を就労前に交付してもらえば行き違いによる問題は減ります)

最近では、税理士試験受験生が減少しているため、人不足が深刻です。
このため「受験生支援」をうたっている会計事務所が増えています。
残念ながら、実際には両立ができる事務所は多くありません。

先日、事務所訪問した今注目の
成長中の税理士法人(スタッフ100人以上)は
ここ3年間一人も科目合格者すらいないとのことでした。
(もっとも採用ページには「資格不要です」「資格を評価しません」と書いてあったので、良心的な方です)

そもそも若い経営者の成長中の会計事務所で仕事と受験が両立できているところはほぼないのかもしれません。

採用のページは広告に過ぎません。
「残業ゼロ」、「受験応援します!」は単なるお題目かもしれません。
どのくらい両立が可能なのか、一番分かりやすいのは、科目合格者の人数です。
「去年の科目合格者は何人ですか?」に加えて
「税理士受験生は何人くらいおられますか?」
と聞けば、合格率もわかります。
次回の面接の際は聞いてみてください。
受験仲間は多い方がモチベーションが続きます。受験と仕事の両立の度合いがはかれます。

=============
税理士法人TOTALは、男性は有資格者以外ほとんど税理士受験生です。女性も比較的受験生が多いです。
科目合格率は20%台半ばくらいで推移しています。平均が10%代前半の試験ですから、専念受験生や若い学生との競争を考えるとみんなよく頑張っていると思います。.
税理士法人TOTALに入社後に税理士になった方は、官報合格と大学院免除を合わせて32人、そのうち官報合格者は21人です。
=============

(2)給与水準が高いかどうか(労働時間との相関関係)

軒たろう様の、毎日3〜4時間の残業時間は会計業界では平均よりももちろん多いです。

税理士事務所・会計事務所の労働時間
を参考にしてみてください。

ただ、労働時間の多さだけでは「ブラック」とは言わないでしょう。

電通の事件は、東大卒の若い女性ということで話題になっています。
電通は、高い能力の持ち主に長時間労働で結果を求め、その分、高い給与で報いるという構造になっています。
仕事はきついけど面白く、同僚は東大卒も多く優秀です。
これは、入社する側は当然に覚悟していることでしょう。
電通の「鬼十則」は社員は入社前からみんな知っているし、業界外でも有名です。
もっとも、過度の長時間労働を肯定する意図はありません。
「鬼十則」を作った東京帝国大学卒の第4代 電通社長 吉田秀雄氏も
59歳の若さで胃がんでお亡くなりになられています。
長時間労働や強いストレスは健康を損なう危険性が高くなります。

会計業界でも、BIG4(4大税理士法人)や最大手の事務所、資産税事務所は労働時間が多いことで知られています。
それでも、若いうちから高給なら、一般的にはブラック企業とは言わないでしょう。
きつい環境を自ら選ぶかどうかの問題にすぎません。

軒たろう様の会計事務所が未経験者に500万円近い給与を出しているとしたら、
80時間近い残業時間でも妥当(ブラックではない)という意見もありうるとは思います。

残業時間がゼロで、みんな試験に受かっていき、給与が高く、仕事も面白いという事務所は残念ですがないでしょう。
「他の事務所はもっと就業環境が良い」かもしれないという
青い鳥」を探すのではなく
(他の事務所も、採用のための誇大広告かもしれませんよ)
いったい自分は今、何を優先したいのか労働時間(残業時間)なのか、
仕事内容なのか、給料なのか、職場の同僚の質なのか
をよく考えて転職することをお勧めしたいと思います。

参考 「会計事務所の規模別・種類別の特徴
   「危ない会計事務所を見分ける10の質問
   「税理士事務所・会計事務所の給与水準


=============
個人的には、若い未経験者にとっては残業時間ゼロが良いとは必ずしも思いません。
一定の経験、苦労を若いうちにすることは財産でもあるからです。ただ、月間80時間の残業時間が続くようだと問題です。

受験を優先したい、受験に集中したいなら、正社員でなくパートとして働くと言う選択もあります。
税理士法人TOTALでは「受験スタッフ」という制度を設けています。

税理士法人TOTALも、ここ2年くらいは一部(船橋)で長時間残業が発生してしまいました。早急に改善をしないといけないですね。
スタッフの健康管理は経営者の仕事です。仕事と受験、家庭の両立が図れるよう注意していきたいと思います。
=============





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2016年11月30日

危ない会計事務所を見分ける10の質問

「税理士事務所・会計事務所は入社しないとわからない」
それでは困りますよね。長く勤務できない問題のある会計事務所だけは避けたいものです。
会計事務所の採用シーズンを前に
そんな悩みにお答えするべく

危ない会計事務所を見分ける10の質問
これ全部、面接で聞いたら、聞き過ぎです。
まずは、ホームページでわかるものは確認しましょう。
その上であなたが気になるものだけを質問してみてください。

(1)離職率はどれくらいですか?
実際に質問するときは「この一年間で何人お辞めになっていますか?」等言い方は工夫してみてください。
会計業界は、最大手でも3年で人が入れ替わると言われる業界で比較的離職率が高いですが、それでも25%を超えたら「危ない」会計事務所。

「会計事務所・税理士事務所の離職率」はこちら

会計事務所の求人も、ある種、広告ですから、事実の通りとは限りません。
ホームページも、求人広告もあまりあてになりません。
離職率の情報も法人発表はいい加減なところもあります。
残念ながら、成長率が高く若い・ベンチャー色が強いところや準大手の税理士法人・会計事務所の中には広告が上手で
(かなり低い虚偽の数字で)離職率が低いと断言をしているところをがあることも知っています。極端な例だと経営者本人が大量解雇を自慢?しているのをお聞きしたことがあります。

税理士法人TOTALのように悪いことも開けっぴろげに書くスタイルは一般的ではありません。
うちは合わない人の採用はお互いに損だし、疲れると思っているので事実の通り公開していますが
悪いことを書くと募集が減るので嫌がる税理士も多いのです。

この質問の弱点は虚偽の答えを確信的にされると、世慣れていない受験生には見破れないことです。

短期間に離職が多いかは、
ハローワークなら、相談すれば、本当にどのくらい辞めているかもわかるはずですので、
(明らかな問題がある会計事務所かどうかはハローワークならわかります)
中堅以上の会計事務所なら、個別にハローワークの相談員の方に相談した方が良いのかもしれません。
(と書いても、みんな自分は大丈夫と思って、ネットを少し検索するくらいで納得してしまうので、ネット対策が得意な会計事務所に引っかかってしまうのですが)

(2)最近お辞めになった方の退職理由はなんですか?
なかなか正確には教えてくれないかもしれませんが。その回答姿勢自体も回答の一部だと思って聞いてみてください。
=============
税理士法人TOTALではこんな感じです。
=============

(3)スタッフの男女比はどうなっていますか?
ホームページや求人票を先に確認しましょう。
「男性(女性)が多いのはどうしてですか?」
女性・男性のどちらかに極端に偏っている場合、理由の確認が必要です。
サポート要員、バックオフィス要員が多い分、女性がやや多いくらいで普通です。

(4)この一年間でお客様はどれくらい増えましたか?
増えている事務所は少ないですが、減っていたら、近い将来、自分の居場所がなくなる危険性が高い。
もっとも、増えすぎている事務所は、それはそれで、激務できつかったりするのですが。

(5)税理士(有資格者を含む)は何人おられますか?
職員数10人に1人以下なら危険。
税理士1人の場合は長期では勤務できない。

なお、税理士事務所別の登録税理士は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)
税理士有資格者一人で10人見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が社員数の10分の1以上が望ましいです。
営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。
税理士の登録年月日も出ていますので、キャリアの想像はしやすいでしょう。

(6)残業代は出ますか?
みなし残業制度なら、残業時間の多さはある程度覚悟しなくてはいけないので、みなし残業が何時間かをお聞きしてみましょう。
「残業代は出ない」と言うのは「私は法律を守らない」と言っているということで法律家の言葉ではないですね。
同様に社会保険未加入(個人会計事務所は社会保険は任意適用です)についても所長のスタッフに対する考え方の現れでしょう。ちなみに私が勤務していた会計事務所及びTOTAL(途中からですが)は個人事務所時代でも社会保険には加入していました。
給与の比較をするときは残業・社会保険とあわせて比べてみてください。
また、就労時には「労働条件通知書」はもらいましょう。

(7)労働時間はどれくらいですか?
質問するよりも正確な答えは、繁忙期以外に事務所に夕方・夜行ってみることでわかります。
 行くのが難しい場合、午後10時ごろに事務所に電話をしてみるという方法を勧めている方もいます。所長以外が電話に出たら労働時間は長いと思ってください。
=============
税理士法人TOTALでは、付き合い残業は禁止ですし、10時近くなると帰るように私が一声かけます。1日12時間以上働いて生産性を維持できるのは所長くらいです。
=============
ただし、夜間電話は「礼儀を知らない人」と評価されるので私は望ましくないと思います(ガチャ切りするようなら犯罪スレスレで人として問題です)。
遅い時間の電話ですのでくれぐれも失礼のないように。
出来ることなら、実際に訪問する方が良いでしょう。

(8)労働時間管理をしていますか?
「残業」は自己申請が必要という形式で、残業を事実上申請させないという会計事務所も存在します。
これは
「タイムカードはありますか?」
「労働時間の管理方法はどうなっていますか?」
という質問をすることにより残業代を出さない事務所を見破ることができます。
残業の多さが疑われる事務所の場合は聞いてみてください。

(9)去年の科目合格者は何人ですか?
最近では、税理士試験受験生が減少しているため、人不足が深刻です。
このため「受験生支援」を標榜する会計事務所が増えています。
残念ながら、実際には両立ができる事務所ばかりではありません。
採用のページは広告に過ぎません。
どのくらい両立が可能なのか、一番分かりやすいのは、科目合格者の人数です。
「去年の科目合格者は何人ですか?」に加えて
「税理士受験生は何人くらいおられますか?」
と聞けば、合格率もわかります。
受験仲間は多い方がモチベーションが続きます。受験と仕事の両立の度合いがはかれます。
似たような質問では
「過去に官報合格者は何人輩出されていますか?」
というものもありますが、
小規模や歴史の浅い税理士事務所では誤差が大きくなります。
=============
税理士法人TOTALは、男性は有資格者以外ほとんど税理士受験生です。女性も比較的受験生が多いです。
科目合格率は20%台半ばくらいで推移しています。平均が10%代前半の試験ですから、専念受験生や若い学生との競争を考えるとみんなよく頑張っていると思います。
税理士法人TOTALに入社後に税理士になった方は、官報合格と大学院免除を合わせて32人、そのうち官報合格者は21人です。
=============

(10)一人当たり何社くらい担当しますか?
低価格型の会計事務所は、電話やメールのやり取りが中心で、ほとんどお客様とお会いしないというスタイルが多くなっています。
会計事務所経営者としては時代に上手に向き合って営業力があり、伸びているしすばらしいと思います。
ただ、税理士になろうという方にとっては、入力作業や、せいぜいルーティンの電話対応が仕事で
専門性コミュニケーション能力はみがかれないので
(社員教育がいらない分、価格を安くできるのです)。
お客様とあまり接しない、来店型の比率が高すぎる会計事務所はおすすめしません。
訪問をしている会社の比率が、どれくらいかを聞ければ内情はわかるのですが聞きにくいですよね。
このタイプは比較的ホームページが充実しているので、一人当たりの担当数が多すぎる(30社くらい)ときは疑ってみると良いかもしれません。
「普通に50社くらい持てますよ。」と言われたらこのタイプを疑ってみてください。
=============
私自身は、税理士は中小企業の良き相談相手として、何でもお客様から気軽にお声掛けしていただきたいと思っています。
仕事にやりがいを感じるのは、お客様から「ありがとう」と言っていただけたときです。
これから税理士になる方は、もちろん、作業の生産性を上げるのは重要ですが、職業専門家として社会により役立つ仕事をしてもらいたいと思っています。
=============
ただし、最近は、製販分離でフロント担当者と、会計・申告書作成担当者を分ける会計事務所が出てきています。この場合は、作業を担当しなければフロント担当者は60社でも担当できるでしょう。
もしかしたら、今後は製販分離が業界の標準にかわっていくのかもしれません。

(11)営業ノルマはありますか?
新規顧客獲得、保険の勧誘についてノルマを設けている事務所もあります。全員営業の事務所も一部あります。
営業力に自信がある方はどうぞ。
=============
税理士法人TOTALでは、希望や適性で一部の方に営業をしていただいています。特にノルマはありません。
=============
大人数の税理士法人で、無資格者もホームページで顔写真を掲載している場合は営業体質のことが多いです。

<番外編1>
夜間・週末に大学院に行く大学院免除を検討している人は、
「大学院に通学されている方はいますか?」
「大学院進学は可能ですか?」
これは、所長によって好き嫌いがはっきりしているところです。事前に必ず確認しましょう。
=============
税理士法人TOTALでは現在、大学院通学中のスタッフは3名、
また、勤務期間が3年を超える優秀なスタッフには学費免除の制度もあります(一定の要件を満たす必要があります)。
=============

<番外編2>
あなたが比較的高学歴受験生な場合
「私と同じ大学の方はいますか?」
(早慶、明治あたりだと手頃で聞きやすいですね)

あまりここで書くような話ではないのかもしれませんが、
一部の税理士事務所に所長を含めて学歴コンプレックスの方がいるのは否定できません。そういう事務所では、高学歴な受験生がいづらいこともあります。
下手をすれば他のスタッフからのいじめ・嫉妬の対象で受験の邪魔をされます。
所長の学歴が自分より高ければあまり心配しなくても良いと思います。

ちなみに
早稲田大学、慶応大学、中央大学、関西大学大学院法学研究科補佐人研修 修了
とあったら、税理士なら誰でも受講できる
「保佐人」について学ぶ研修を受講したということで
学歴」とは一切関係ありません。
むしろ学歴コンプレックスがあると思われる方が書いていることが多いように感じます。
学歴が高い方は気を付けた方が良いかもしれません。


こう書いてくると、ほとんどの会計事務所がダメで
どこにもいけなくなりそうですが
自分の求めるものと一致すれば
あまり気にしすぎても仕方がありません。

税理士事務所・公認会計士事務所は、最大手でも1000人級で
零細・中小企業にすぎません。
最大手でもBIG4を除くと、代表者の個人商店です。
上場企業のような待遇を最初から求めるのは現実的ではありません。
世の中の零細・中小企業に比べれば待遇・給与は恵まれている方だと思います。

ただ、お金のためだけに働くという方には税理士業務は向きません。
税理士事務所は荒稼ぎできる商売ではありません。

それでも税理士は
地域のベンチャー起業家、経営者、資産家といった
お客様に感謝され、
お客様の成長を一緒に喜べる
やりがいのある仕事です。

自分の心にうそをついて仕事をしたり無理にセールスする必要もない。
社会的にも「先生」として一定の評価をしてもらえる。

正しいことを正しくすすめて
お客様に、
「ありがとう」
と感謝される。


私はこの仕事が大好きです

一人でも多くの方に
素晴らしい会計人になってもらいたいものです。






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税理士事務所にはじめて転職・就職する方へ

税理士事務所・会計事務所の求人・採用情報の税理士 高橋寿克です。

はじめて転職・就職活動される方、
これから税理士試験を受けようとされる方は

(1)税理士事務所未経験者の給与水準
  このため遠方からの通勤・引越しは不可
(2)未経験者はつらいよ〜経験者限定・優先 
(3)一部の税理士事務所・会計事務所の離職率
   に驚かれることでしょう。

最初とりあえずなんとか就職して
ステップアップをはかるという計画も聞きますが
最初の事務所で変なクセがつくとそのあと直すのは大変です。

あなたが優秀な方なら、できれば比較的しっかりした事務所に最初から入所されることをおすすめします。
教育・ツール・標準化がしっかりしたところで優秀な仲間と共に
技術レベルの高い仕事をした方が早く大きく成長できるでしょう。
税理士試験の受験生なら、受験できる環境であることも重要なポイントになります。

「会計事務所の規模別・種類別の特徴」
「会計事務所のスタッフ構成:年齢・男女別・受験比率」
「危険な事務所の見分け方 〜地雷注意!」

「能力が高い人」は希望の会計事務所に就職できるでしょう。
でも、多くの方には、しっかりした会計事務所に入れれば苦労しないと言われそうですね。

税理士業界「未経験者」は、税理士試験2科目合格未満だと履歴書を送ってもあまり書類審査を通りません。
たまに、面接に進んでも、変わり者の所長にさんざん否定されて説教をされることさえあります。
(私も応募者の方のために良かれと思って説教してしまうこともあります)

普通の方は、断られ続けると人格を否定されたようで自信をなくします。
(だからと言って「経理派遣に逃げるのはお勧めできません」)


これは、皆さんの税理士事務所選びが偏っているからでもあります。

インターネットの就職サイト(「人材ドラフト」、「会計求人.com」)、
専門学校の大原簿記学校・TACの就職情報誌(「WIN」、「就職情報」)、
合同説明会で見かける会計事務所はごく一部の会計事務所です。

これらは有料ですから、お金をかけてでも経験者・即戦力が欲しいという会計事務所が多くなります。

給与水準が比較的高い、華やかな会計事務所が多いですが
言い方を変えると、すぐにでも結果を求められる
成果主義的・激務の職場が多いのも事実です。
このため、これに載り続けていると
「就職を避けるべき会計事務所・税理士法人のリスト」
だという意見すらあります。
事業規模が成長していない事務所の場合、一理あるかな。

他方で、成長率が高すぎる若手の会計事務所は人手不足で管理が行き届かなくて、慢性的な激務や高い離職率などもっと危険な場合もあります。

また、広告慣れしている税理士法人では、
SPC等、特定業務しかしていないのに総合的・オールラウンドに見せるとか
専門知識を教えないのに独立支援を餌にするとか、
明るく和やかそうに見せて極端な体育会体質とか、
ある分野に偏った記帳代行業務を高度で複雑な業務に見せるとか
一部に悪質な誇大広告も見られます。
(特定の事務所を批判するのはこのサイトの趣旨に反するので
2ちゃんねる等、匿名有名サイトで悪質な事務所・税理士法人は確認しましょう。)

なお、中堅・大手会計事務所の採用倍率は、応募者も多いので10〜30倍と一般企業並みです。
たまに、中堅・大手会計事務所でも2~3倍で採用している事務所もありますが、簡単に採用する事務所は離職率が極めて高くなります(3年したらほとんど残らない)。とりあえず、入社させて、ダメならやめてもらうというスタンスです。どちらにしろ、実質倍率は10倍以上になります。

=============
税理士法人TOTALも専門学校の就職誌にはほぼいつも掲載しています。就職面談会は何度か参加しました(すごく応募していただいてうれしいです)。
本当に「税理士法人TOTALで働きたい」と思っている方に来てもらいたいので誇大広告はしていないつもりです。
ホームページで情報発信しているので、入社後もあまり印象は違わないようなので、幸い定着率は高くなっています。
あまいことばかりは言うつもりはありません。私も経営者ですからスタッフ一人一人のために良かれと思って厳しいことを言うこともあります。
=============

最近は、売り手市場になってきたので、採用広告で「明るさ」「楽しさ」「熱さ」を前面に押し出すものが増えてきました。
個人的には、業界を暗い、楽しくない、熱くないと言われているようで若干違和感があります。
税理士は、真面目で、一生懸命で、それが楽しさにつながる仕事だと思っています。面白い仕事ですよ。

(ちなみに、「熱い会計事務所」は、半強制の飲み会が毎週のようにあったり、遊びのイベントが多く、働く一体感を生み出す上では良いのですが、試験勉強には残念ながらマイナスでしょう)

また、税理士試験受験生が減少しているため、人不足が深刻です。
このため「受験生支援」を打ち出す事務所が増えています。
残念ながら、実際には両立ができる事務所は多くありません。
採用のページは広告に過ぎません。
「残業ゼロ」、「受験応援します!」は単なるお題目かもしれません。
どのくらい両立が可能なのか、一番分かりやすいのは、科目合格者の人数です。
「去年の科目合格者は何人ですか?」に加えて
「税理士受験生は何人くらいおられますか?」
を聞けば、合格率もわかります。

人によって会計事務所に求めるものは違うと思います。仕事と勉強、仕事と家庭が両立できる、またはがっつり稼げるなど、自分に合った会計事務所をきちんと選んでみてください。


業界未経験者にとって良い税理士事務所ばかりではありません。
ましてや、社会人経験がない方にビジネスマナーを教えてくれたり
ゆっくり待ってくれる会計事務所は極めて少ないでしょう。

会計事務所の方針もありますので、自信がない人は
「未経験者歓迎」の事務所に募集するのが良いでしょう。

「未経験者歓迎」の分類について は こちら )

それでも

不幸にして希望の税理士事務所・税理士法人に入れなかった場合の対処方法
「あきらめずに会計事務所に就職する方法」に続く



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商業利用(おまとめサイト等を含む)は原則として有料になります。
利用料の金額等、詳しくは税理士法人TOTALまでお問い合わせください。

また、違法なコピーを発見した方は通報いただけると幸いです。

会計事務所の見分け方

税理士事務所に就職する場合の一番の問題点は
入所するまで事務所の内容が分からないこと
「良い事務所」は必ずしも多くはないことは残念ながらある程度事実です。

ただ、インターネットで言われているほど、
長く勤めるのに適さない会計事務所しかない業界かと言われると
そうではないと会計事務所経営者としては反論したいところもあります。

初めての会計事務所にうんざりして会計業界を去る人も多いので
ミスマッチを減らすべく

会計事務所の見分け方

新卒の就職活動の場合、たくさんの企業をきちんと分析するし、
履歴書は数十通〜100通近く出すと思います。
それくらいの熱意をもって努力すれば、あなたに合う会計事務所が見つかるかもしれません。



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<注意事項>
あなたが何を求めるかによりますので
以下のことが悪いとは限りません。
あくまで参考程度に…。

募集要項を見ると、その会計事務所・税理士事務所の特色も想像できます。
ただし、情報の少ない事務所もあります。
ホームページの写真等でスタッフの年齢や社員としての経験年数を想像してみてください。

(1)所長が40代以上でスタッフが若い人、経験が浅い人ばかり
→育てる能力がないか、働き続けられない理由がある。

社会人経験者はご存知でしょうが
若い人ばかりの企業は就職時には、活気がありそうで人気がありますが
実際には、働く人にはつらい危険な企業が多いのは一般企業と同じです。

(2)スタッフは女性ばかりで、男性スタッフなし
→男性が定着しない。待遇、人柄・教育・業務レベル等に問題がある。
男性は避けた方が無難。

男性にいてもらうためには制度をきちんと整える必要があります。
男性に何度も退職されると、「やめない女性」ばかり採用します。
根本的な問題は放置されます。
女性にとっても良い事務所とは限りません。

所長が女性税理士ならやむをえない面もありますが
男性の所長だとしたら確信犯的です。

(3)スタッフは男性ばかりで、女性スタッフは少ない。
男性比率が7割を超え、社歴の割に若い人が多い。
→→所長が男尊女卑
 成長意欲がある女性はフラストレーションがたまるでしょう。
→仕事が忙しすぎて結果として男性ばかり残った。
 女性は避けた方が無難。
 男性は、残業大好き、体育会系男社会のノリがOKなら可

会計事務所の男女比は難しいですね。
正常なら、一般的な会計事務所の場合
女性に向いたバックヤード事務も多いので男女比や4:6くらいで普通な気がします。

(4)未経験でも育てます系
離職率」が高いか、経験者を使いこなせないで業務レベルが低いリスクも。
単なるセールストークでないかは
何年社員が勤めているかという実績で判断できます。
面接でスタッフの社歴を聞いてみましょう。

「会計事務所・税理士事務所の離職率」はこちら

なお、広告が上手な準大手の税理士事務所・税理士法人には、残念ながら自社のホームページや求人広告・求人ビデオに虚偽の離職率(〇〇%など)を表示するところも見られます。
あくまでも広告だと割り切って事実は、ハローワークの相談員の方に確認した方が良いかもしれません。

会計業界経験者で転職組はクセがある方が多く
経営者には使いにくいことが多いです。
このため、未経験者歓迎という事務所もあります。
ただ、無資格者・未経験者ばかりだと業務水準は低くなります。
経験5年以上(大体1人前になる)の人がどれくらいいるか聞いてみましょう。

未経験者でも社会人経験があれば良いですが
社会人経験もない人ばかりだとビジネスマナーも心配です。
あなたが社会人経験がなく、まわりもそういう人が多そうなら
社会常識を、自力で本や研修で身につけましょう。
ずれていることに気づかないことがありますので注意。

(5)社員は定着しているが、若い社員が少ない会計事務所。
→お客様が増えず、業務レベルが低い可能性が高い。

業務レベルが高ければ、お客様からの紹介によって
ある程度お客様は増えます。
お客様の満足度が低いか
お客様に活力がない(良いお客様を惹きつけられない)
ということです。

(6)有資格者の比率が低すぎる会計事務所
→業務レベルが低い可能性が高い

税理士有資格者一人で10人見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が
社員数の10分の1以上が望ましい

税理士の数は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(なお、ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)

営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。

なお、SPC,REIT、IPO等、特殊業務の場合は
必然的に有資格者が多くなるので
税理士業務の業務水準との相関性はあまりありません。
(下記(7)参照)

(7)会計士の業務に専門特化した会計事務所
→ REIT(不動産投資信託)、SPC(特定目的会社)、
IPO(新規公開株式)、J-SOX(内部統制)等は本来、公認会計士の仕事です。
独立開業を目指す税理士の仕事ではありませんし
法人内でも給与・待遇で会計士には勝てないでしょう。

横文字で言われるとかっこよく聞こえますが
仕事自体は慣れると実は単調で物足りなくなるため
定着率は低く、人手も足りないので忙しいことが多い。

高度な業務というのが幻想だと悟り、限界を感じて
3年以内での退職が多く税理士にはお勧めしません。

標準化が簡単で、利益も上がりやすかったので
以前は、公認会計士ならおいしい仕事だったこともあります。
最近では量自体が減ってきました。

実は、これらの会計事務所は、求人広告が非常に上手です。
総合事務所、大きな税理士、オールラウンドプレーヤーなど耳障りの良いキャッチフレーズが並びます。
実際には単一業務がほぼ100%という悪質な広告のケースも見られます。
キャッチフレーズが本当かどうか見極めることが重要です。

(8)派遣をたくさん行っている会計事務所
→お客様の需要でやむを得ない場合もありますが
それがメインの会計事務所は人材を育てる余裕はないでしょう。 

税理士は職業専門家、プロフェッショナルです。
派遣中心の事務所は、未経験者がキャリアを積む所ではありません。
将来賃金や独立のための技術獲得で大損です。
まだ、零細事務所やパートの方がいいでしょう。
(パートから正社員になれる事務所は多いです)
派遣会社とは本来、
「専門知識を持ったプロフェッショナル」が
時間を有効に使うための労働形態だったはずです。

スタッフ数の5倍以下しか法人クライアントがなかったり
または、スタッフの20分の1以下しか税理士がいない
会計事務所は派遣中心でしょう。

正社員経験がない人は分かりにくいでしょうが
実際には、日本の場合
「男性」の派遣社員は自己中心的、責任感がない
という目で見られがちです。
派遣からの脱出がなかなか出来ないので
秋葉原の事件等に見られるように社会問題になっているのです。

「経理派遣と正社員」はこちら

税理士になる意思が強いなら、
目先のお金よりキャリアの方が重要でしょう。

(9)労働時間が長すぎる会計事務所。
(大手・中堅で見られます。)

→繁忙期以外に会計事務所に夕方・夜行ってみてください。
明かりが何時までついて、退社時間がどれくらいか
すぐにわかりますね。
税理士受験生はやめた方がいいでしょう。
朝8時前から「自主的」な?(就業時間には含まれません)
勉強会をやっているところもあります。
また、つきあい残業、一人では帰れない雰囲気が蔓延している税理士事務所・税理士法人もあります。

私は付き合い残業は嫌いです。
第一、知的仕事で1日12時間以上働いても
生産性は上がらないんじゃないかな。

ただ、労働時間が長い事務所は
経験を早く積みたい有資格の未経験者、
残業代が必要な税理士資格をあきらめた方
(残業代が出ないところも多いですが)
には良いでしょう。

残業過多・受験しにくい会計事務所  NGワード集
 「熱意のある、熱い方 募集中」
 「明るく、楽しく、若いスタッフ」  
 「平均年齢30歳」
 「資格の取得をまったく評価しません。」 (「受験勉強するな」という意味です)
 「あなたが資格をとってもお客様には関係ありません」
(一般就職の「ブラック企業の見分け方」とあまり大きな違いはありません)

「熱血」「体育会系」「宗教」「不夜城」とか色々言われています。
これ以上具体的な話は、特定の税理士事務所を批判になりかねません。それではこのサイトの趣旨に反するので
2ちゃんねる等、匿名有名サイトで悪質な会計事務所・税理士法人は確認しましょう。

大きな税理士事務所は多少の批判は有名税でやむを得ません。誹謗中傷もありえます。
ただ、火のないところに煙は立たないという言葉もあります。極端に評判が悪い場合は慎重な判断が必要です。

感情や意見表明を省いて、どこがどう批判されているのか
事実が何なのかじっくり読んで考えてみましょう。

(10)一人当たり担当者数が多すぎる事務所
低価格型の会計事務所は、電話やメールのやり取りが中心で、ほとんどお客様とお会いしません。
会計事務所経営者としては時代に上手に向き合って営業力があり、伸びているしすばらしいと思います。
ただ、税理士になろうという方にとっては、入力作業や、せいぜいルーティンの電話対応が仕事で
専門性コミュニケーション能力はみがかれないので
(社員教育がいらない分、価格を安くできるのです)。
お客様とあまり接しない、メールと電話で済ませる来店型の比率が高すぎる会計事務所はおすすめしません。
訪問をしている会社の比率が、どれくらいかを聞ければ内情はわかるのですが聞きにくいですよね。
このタイプは比較的ホームページが充実しているので、一人当たりの担当数が多すぎるときは疑ってみると良いかもしれません。

従来は、担当者一人につき平均30社以上になると多すぎました。難しいのは、最近は製販分離が進み、接客・フロントだけなら60社近くまで可能な時代になりつつあります。もっともその場合は、事務作業にバックオフィス担当者が1人必要になります。
=============
私自身は、税理士は中小企業の良き相談相手として、何でもお客様から気軽にお声掛けしていただきたいと思っています。
仕事にやりがいを感じるのは、お客様から「ありがとう」と言っていただけたときです。
これから税理士になる方は、もちろん、作業の生産性を上げるのは重要ですが、職業専門家として社会により役立つ仕事をしてもらいたいと思っています。
=============
もちろん、経験が浅く作業を覚えたいという方や、人と会うのは苦痛なので内勤の方が良いと言う人にとっては全く問題ありません。


こう書いてくると、ほとんどの会計事務所がダメで
どこにもいけなくなりそうですが
自分の求めるものと一致すれば
あまり気にしすぎても仕方がありません。

税理士事務所・公認会計士事務所は、最大手でも500人級で
零細・中小企業にすぎません。
最大手でもBIG4を除くと、代表者の個人商店です。
上場企業のような待遇を最初から求めるのは現実的ではありません。
世の中の零細・中小企業に比べれば待遇・給与は恵まれている方だと思います。

ただ、お金のためだけに働くという方には税理士業務は向きません。
税理士事務所は荒稼ぎできる商売ではありません。

それでも税理士は
地域のベンチャー起業家、経営者、資産家といった
お客様に感謝され、
お客様の成長を一緒に喜べる
やりがいのある仕事です。

自分の心にうそをついて仕事をしたり無理にセールスする必要もない。
社会的にも「先生」として一定の評価をしてもらえる。

正しいことを正しくすすめて
お客様に、
「ありがとう」
と感謝される。


私はこの仕事が大好きです

一人でも多くの方に
素晴らしい会計人になってもらいたいものです。






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ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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2016年11月29日

会計事務所の規模別・種類別の特徴

会計事務所の規模別・種類別の特徴

1.零細事務所(スタッフ7人くらいまで)
(1)給与水準等が低く、社会保険未加入の場合
結果として、どうしても他で採用されなかった
未経験者を採用することが多いです。
人材のレベルがあまり高いとは言えません。
とりあえず経験をつみたいという人向き。

(2)所長が若い場合、
営業しなければならないのでほとんど所長は不在になります。
人を採用した経験がほとんど無く、管理・教育を期待しても難しいでしょう。
若い会計事務所未経験者はこのタイプの事務所に入ることも多く、会計業界に失望することも多いのは残念です。
良い点は、所長との距離は近いので、優秀な税理士なら成長を共有できます。
そうでない場合は、3年待たずに会計事務所の移籍を考えることになります。
離職率はどうしても高くなりがちです(「会計事務所・税理士事務所の離職率」についてはこちら)。

詳しくは → 「開業まもない会計事務所に勤務するリスク」

(3)50歳以上の先生で社会保険等が完備の場合は、
意外にまったりしていてのんびり仕事をしたいというときには向きます。
ただ、安定はしていますが
業務水準についてはあまり期待できません。
3年程度のんびり仕事と受験の両立をしたい場合には良いかも。
長居は環境になじみすぎたり、廃業リスクがあるので危険です。
30代半ばまでには他の会計事務所に転職しましょう

2.小事務所(スタッフ8人以上30人くらいまで)
(あまり科目数が多いと、独立・お客様を
 持って行くのを警戒されることもありますが)
「経験者」か勉強が進んだ人を求めます。
組織的な教育は期待しにくいでしょう。

(1)45歳以下の先生の場合にはちょうど管理が不安定になる時期です。
このくらいの規模の会計事務所が独立を目指す税理士受験生には一番人気になるのですが、実際には人使いが荒いことが多いです。
税理士が一人で背中で引っ張れる人数を超えるのに、教育や管理の仕組みが整っていないためです。

3年以上会計事務所に勤務している人の数と平均在籍年数を聞いてみましょう。
離職率」が高いようなら要注意です。
資料を与えられて、具体的な指示なしに申告書を組まされ、担当を持たされ、言われていないことを間違えても理不尽にも連日怒られて…。
インターネットでかかれる悪口の典型はこのクラスの事務所に多いです。
やる気、柔軟性とストレス耐性がある人以外は近づかない方が無難かもしれません。

(2)逆に、年齢が50歳以上の先生なら
ゆっくりでも自分のペースで仕事をしたい人向きです。
お局さんに気に入られれば、じっくり教育もしてもらえるでしょう。
=============
私は、このタイプの会計事務所で育ちました。柳川一美先生は、当時、県内有数の所得を計上しておられました。
地に足のついた生きた会計技術を教えてもらったことはその後の財産になっています。
=============
ただし、長年の経験に基づく仕事のため
組織的な動きや、効率的な仕事の仕方を学ぶことは少ないかもしれません。

次の世代がいなかったり、税理士法人化がされていない場合は、所長の年齢によっては廃業リスクがあるので危険です。その場合は30代半ばまでには他の会計事務所に転職しましょう

3.地方の中堅・大型事務所や、都内の一部中堅事務所
(スタッフ31人以上)
新卒や会計事務所「未」経験者を採用します。
プロパーの方が定着率・組織に対する忠誠心が高く
教育の効果が高いからです。
組織的な教育や標準化をしようとしています。
一通りのことを効率的に学びたい人に向きます。

このクラスは、業務水準と人のレベル、給与水準のバランスがよく、
比較的人気が高いので、入所するのには
ある程度の人物的魅力と税理士試験2〜3科目合格程度を求められます。

受験や家庭との両立支援タイプか
仕事最優先体育会系か
労働条件は、事務所によって差が激しいです。
ご自身が求めるものと一致しているかよく確認しましょう。

なお、低価格型の会計事務所は、電話やメールのやり取りが中心で、ほとんどお客様とお会いしないというスタイルが多くなっています。
会計事務所経営者としては時代に上手に向き合って営業力があり、伸びているしすばらしいと思います。
ただ、税理士になろうという方にとっては、入力作業や、せいぜいルーティンの電話対応が仕事で
専門性コミュニケーション能力はみがかれないので
(社員教育がいらない分、価格を安くできるのです)。
お客様とあまり接しない、来店型の比率が高すぎる会計事務所はおすすめしません。
訪問をしている会社の比率が、どれくらいかを聞ければ内情はわかるのですが聞きにくいですよね。
このタイプは比較的ホームページが充実しているので、一人当たりの平均担当数が多すぎる(30社以上)ときは疑ってみると良いかもしれません。
=============
私自身は、税理士は中小企業の良き相談相手として、何でもお客様から気軽にお声掛けしていただきたいと思っています。
仕事にやりがいを感じるのは、お客様から「ありがとう」と言っていただけたときです。
これから税理士になる方は、もちろん、作業の生産性を上げるのは重要ですが、職業専門家として社会により役立つ仕事をしてもらいたいと思っています。
=============

4.専門特化事務所
「経験者」や3科目以上合格者を求めます。
仕事がきつくて勉強する時間がないし、
離職率が高いので、全くの新人を教育するのは割に合わないからです。
 ・専門的な分野に特化したい人
 ・特殊分野を扱いたい人
 ・給料は高い方が良い人
  (専門特化は利益率が高くなります)
に向きます。

なお、専門特化型事務所のうち
医療や資産税は税理士でも開業後も出来ますが
 REIT(不動産投資信託)
 SPC(特定目的会社)
 IPO(新規公開株式)
は公認会計士しか営業しにくいので独立希望がある場合は要注意です。

実は、これらの会計事務所は、求人広告が非常に上手なことが多いです。
マーケティングセンスがあるのでしょう。
総合事務所、大きな税理士、オールラウンドプレーヤーなど耳障りの良いキャッチフレーズが並びます。
実際には単一業務がほぼ100%という悪質な広告のケースも見られます。
給料はやや高いですが、単純入力業務で仕事もつまらないため、離職率が高いので、人の補充が追いつかず、残業が多く激務でさらに離職が増えるなど、問題があるケースも見られます。
キャッチフレーズが本当かどうか見極めることが重要です。

5.都内の大手・準大手事務所
辻・本郷、山田&パートナーズ、古田土会計、ベンチャーサポート、TOTAL等
(100人級以上)

仕事がきつくて勉強する時間がないところも多く、
離職率が高いところが多くなりがちです。
(もちろん、例外もあります。また、最近では大手・準大手の会計事務所も残業を減らす努力を始めています)

=============
税理士法人TOTALもついに中堅から(準)大手のカテゴリーになってきました。
うちは受験・家庭と仕事の両立を支援しています。
このため労働時間は普通で無理な残業は少ないです。その分給料も特別高くありませんが。
ただし、家庭環境が落ち着いた非受験生には
ぜひ、仕事優先で給料があがるようがんばってもらいたいと思います。
=============

大手・準大手は大きく2つに分かれます。
(1)「経験者」や2科目以上合格者を求める事務所。
激務のところが多く、勉強との両立は難しいため、全くの新人を教育するのは割に合いません。
また、大きな案件も多いのであまり未熟なスタッフではリスクもあります。
 ・税理士にしては大きめな案件を扱いたい人
 ・きついくらいの方がいい。仕事を徹底して覚えたい人
 ・給料は高い方が良い人
に向きます。

このタイプがお勧めなのは、税理士有資格者です。
なお、組織が大きい分、専門化が進んでいます。
オールラウンダーを目指す人にはややつらいですが
スペシャリストを目指すには良いと思います。

(2)理念経営、熱さ、体育会系のノリで勉強してない人を求める事務所。
営業や熱意を優先します。このため、業界未経験で勉強が進んでいなくても採用されます。
有資格者は少なく、資格よりも考え方を優先した経営をなさっています。

成長率の高い会計事務所の中には
未経験者歓迎、税理士科目・学歴不問というところがあります。
成長率が高いと人の補充が追いつきません。
税理士試験と仕事の両立は大変です。どうしても仕事に割ける時間に限界があります。
それでは成長率が高い事務所は困ります。
そこで、税理士試験の勉強をせずに、仕事のみしてくれる人が欲しくなります。
会社の理念を信じて、勉強をしないで気を使って仕事をしてくれる人が必要です。
受験勉強をおろそかにしてでも仕事に集中し、長く辞めない人が望ましいのです。
このタイプの会計事務所の見分け方は簡単で、税理士数が事務所規模に比して少なくなります。
税理士事務所別の登録税理士数は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)
業務水準を維持しようとすると、税理士一人で職員10人超は見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が社員数の10分の1以上が望ましいでしょう。
営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う(業務を見る余裕がない)店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。
税理士の登録年月日も出ていますので、キャリアの想像はしやすいでしょう。

最近では、従業員100人を超える準大手でもこのタイプが目立ってきました。
税理士になる気がないなら、悪い選択ではありません。労働時間が長いため給与は業界平均よりは高く、頑張った分は評価されます。
ただ、税理士試験は、暗記とスピードが重要な試験です。若さが一番の武器です。今より若い瞬間はありません。
税理士受験生にはおすすめできません。有資格者になってから求人に応募しても間に合います。
税理士が少ない場合、当たり前ですが業務水準は規模の割に低くなります。

また、このクラスになるとホームページが充実しています。
採用ページに
「税理士試験科目の有無を重視しない」
  と書いてあったら
「受験生は(本当は)歓迎しない」
  と読み替えた方が良いかもしれません。

(1)(2)の中には、平均して22時くらいまで帰れないなど
(終電目指して仕事をして、繁忙期は泊まり込みで「不夜城」と呼ばれている事務所もあります)
体育会系のノリのところも多く、
優秀なスタッフでも試験との両立は難しいところもあります。
また、1ヵ所の事務所で強烈に仕事を行うスタイルが多いため、
精神的に合わない人がいると、離職率は比較的高くなりやすくなります(例外もあります)。

(みなし残業の)裁量労働制をとる会計事務所の多くは激務で、その覚悟が必要です。ただし、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉もあるので経験が浅い有資格者なら悪いこととも言えません。
経験がある有資格者なら、やりたい仕事を技術水準が高いところで覚えた方が良いと思います。

=============
私も大好きな本郷先生ご自身が、3〜5年でスタッフが一巡するという話を以前なさっていました(最近は存じ上げませんが)。
(ユーモアを交えて楽しいお話です)
「1人辞めたら2人採れ」という話は経営的には正しい思いますが
心臓が強くない私には無理そうです。
税理士法人TOTALは、価値観が共有できるスタッフを出来るだけ育てようというスタイルです。

本郷孔洋先生のセミナー参加の話は
 → 「日本の会計人!辻・本郷税理士法人 本郷孔洋先生

税理士法人TOTALのスタッフでも
税理士試験4科目の者と社会保険労務士が
激務の大手・準大手(辻・本郷さん以外です)に転職しました。
うちに3年いてステップアップと考えたようですが、残念ながら2人とも1年持ちませんでした。
(原因は、
・受験との両立が労働時間が長いので難しかった。
・本人いわく宗教的体質が合わなかった
と聞いています)
=============


「税理士事務所・税理士法人ランキング」


6.4大税理士法人(BIG4)
税理士有資格者、3科目以上合格者を求めます。
年齢も20代が中心になります。
仕事がきつくて勉強する時間がないし、
全くの新人を教育する時間はないのです。
クライアントとの関係で高学歴者、英語力は評価されます。
 ・英語力を生かしたい方
 ・将来、独立よりは上場企業勤務も考えている方
 ・給料はできるだけ高い方が良い人
 ・若くて学歴に自信がある人
に向きます。 

BIG4とは世界的な4大会計事務所です。
 トーマツ
 EY(新日本)
 KPMG(あずさ)
 PWC(あらた)
 税理士法人があります(カッコ内は監査法人名)
 顧客は上場企業・外資で、中小企業はほとんどありません。

しっかりした教育をしてもらえますし、給与は平均して高くなります。
税理士法人内の出世は、公認会計士と競うことになります。
基本的には UP or OUT
(組織のピラミッド構造を維持するため、ランクごとに一定年限までに出世できないと退職勧奨される)
BIG4のトップ4人のうち3人が公認会計士であり(もう一人は外資系金融機関出身者)、
監査法人系の税理士法人では税理士の出世は残念ながら楽ではないでしょう。

より詳しくはこちらをどうぞ
4大税理士法人(BIG4)とは

7.都内の大手派遣系会計事務所  
新卒や会計事務所「未」経験者を採用します。
給与が低く、技術教育が不足して、
経験者の定着が見込みにくいからでしょう。
 ・とりあえず就職したい。
 ・税理士にはこだわらない(派遣や経理職で良い)
という人に向きます。

お勧めは、個人的には、税理士受験の勉強が進んでいれば 3.スタートが無難だと思います。
受験がこれからという税理士受験生は 2.のうち45歳以上の先生の落ち着いた事務所かな。

体育会系、宗教的なところ(労働時間の長さを正当化するには、考えずにある種の快楽を生み出せるのは都合がいいとも言えます)、終電、タクシー、始発、泊まり込みの会計事務所も実際にあります。
科目合格が進んでいない税理士受験生は、労働時間や離職率の確認をしないとあとあと後悔することになりかねません。

============= 
ちなみに、税理士法人TOTALは
2年以上の会計事務所経験者か
未経験者でポテンシャルが高い人を求めています。
経験がない場合、新しいルールに対応できる人でないときついからです。

最初から正社員を希望する者は、税理士試験2科目合格くらいが一つの目安です。

事務希望者・まずはサポートスタッフでもいいという者は簿記3級程度でも問題ありません(将来的に正社員への転身は可能です)。
=============

「危険な税理士事務所の見分け方・こんな会計事務所は選んではいけない」



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ご質問の前に、同様な質問が無いかご確認いただけると幸いです。
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税理士事務所・会計事務所の離職率

税理士事務所 求人・採用情報の
税理士の高橋寿克です。

会計事務所選びで重視しなくてはいけないポイントが、離職率です。
これは、会計事務所によって大きく異なります。

離職率はどれくらいが平均なのでしょうか。
新卒3年以内離職率は753(中卒7割、高卒5割、大卒3割)とされていますから、大卒の平均的な年間離職率は10%強、高卒は20%くらいになるのでしょう。
上場企業だとこれを公表している会社なら(公表していない会社が多い)3年以内12%で年4%、未発表企業の平均は27%くらいなので年間離職率は約10%になります。

全産業の年間平均離職率は15%くらいですが、会計事務所の統計データは知りません。主婦パートが多くて構造的に不利なこともあり残念ながら低くはないでしょう(それでもお客様を見ていても中小企業の平均よりは良い気がします)。
感覚的には平均して15〜20%くらいかな。

普通の業種なら、老舗企業は定着率が高く、ベンチャー企業は離職率が高い傾向にあるのですが、税理士業界の場合、ベンチャー税理士事務所が離職率が高いのは当然ですが、老舗事務所も負けず劣らず離職率が高いこともあり、
就職・転職希望者からすると、社歴の長さ、所長の年齢による明確な特徴がないのが難しいところです。

1.離職率の高い税理士事務所のパターン

\長率が高く若い・ベンチャー色が強い税理士法人・会計事務所
お客様の増え方が急なので、残業も当然多くなりますし、職員をじっくり選んだり育てる余裕がありません。離職率の高さが引継ぎを難しくします。制度を変えるのも間に合いません。

それでも、成長著しい税理士法人・会計事務所だと営業は得意なので、その手法を採用にも駆使して、ホームページや入社案内ビデオ・パンフレットでは楽しそうに見せることが可能です。実は入社半月で2割やめさせて一年であまり残らなかったり、まずは雇用して、使えなそうならすぐ首にして、あとは残った人を順次振り落して回したりしているところもあります。
(試用期間がある場合は、試用期間でどれくらいの方がお辞めになるか聞いてみても良いでしょう)

30代を中心とした最近の若手税理士で組織化できている人は、士業事務所経営者というよりはベンチャー企業経営者として行動しており、経営的にはかなり合理的な手法です。
40代後半以上の所長税理士に多く見られる、従来型の「良い仕事」をじっくりしようという専門家としての経営者とは大きく異なります。事務所規模の割に税理士が極端に少なかったりします。
心臓の弱い私にはうらやましい手法ではあります。

特化型の税理士事務所
オールラウンダーだとか、一般法人も幅広くあると言っていたのに単一職種ばかりで飽きられ、嫌がられたりします。
このタイプの多くは、よく調べれば、受験生でもわかるのですが、パンフレットを鵜呑みにする人も多いのでミスマッチがおこります。
事務所案内のパンフレットやホームページは、「営業」ツールにすぎません。
だました?方が悪いのか、だまされる方が甘いのか…。

B膽蠕罵士法人の一部
会計事務所は零細事務所が多く、大手が少ない業界で
就活経験が浅い就職希望者も多いので、大手税理士法人にはかなりたくさんの希望者が来ます。
多科目合格実務経験者や有資格者を採用して、入社後、選別するという方法で、結果を出して残った人で回していきます。
離職率が高いので、残った人の仕事量は増え、このため正社員の労働時間が長くなり(日をまたぐことが見られ「〇〇の不夜城」と呼ばれるようなところもあったりします)、モチベーションが下がり、さらに離職率が上がるという悪循環も見られます。
大手の税理士法人でも新人の一年以内離職率が7割近くて三年たつとごく一部しか残らないところもあります。
それでも業務はまわって拡大を続けられるのですから、大手の求心力はうらやましい限りです。

(先日も、私のブログの読者から、
「先生の言っていた通り(ひどい事務所)だった」と言われましたが
知っていても大手に行くんですよね。)

他業種の大手なら、最近ではコンプライアンスを重視し、残業の規制が進んでいるのですが、コンプライアンスを指導すべき士業が、なぜか労働法規を守っていなかったりします。
労基署ははっきりした密告でもしない限り、税理士法人には立ち入り調査に入らないからかもしれません。

もちろん、大手がすべて離職率が高いと言っているわけではありません。また、良い人材の取り合いは起きており、従来は離職率が高かった税理士法人の中にも採用予算が費用対効果で合うように最近では工夫しているところも出てきました。

ぜ磴だ罵士、個性が強い税理士の会計事務所
一番多いのはこれですね。零細会計事務所は所長のワンマン企業ですし、所長自身大きな組織に属した経験が少ないですから。
若い税理士・会計士は特に人を使うことになれていなかったり、技術がなかったりします。
良かれと思って?怒鳴りすぎたり、説明が足りなかったり、職員には理不尽に見えたりします。
中には失敗から学ぶ人もいるのですが、そのまま年齢を重ねても繰り返す方もいます。
独立志向の公認会計士も含めて一匹狼が多く、組織適性に欠けるのが士業の特性かもしれません。
後継者候補の税理士を20年近く探しながら1年もたずにやめさせたり辞められたりしている高齢の税理士先生も存じ上げています。
(人としてはとても面白い方です)


離職率を下げようと思うと、
 ・残業を減らす
 ・給与を上げる
 ・楽しい仕事をしてもらう 
どれも時給単価を上げて経営的には大変です。
このため、所長税理士の考え方で離職率に大きな差が出ます。


2.離職率の低い事務所

一方で、ここ5年誰もやめていないなど、じっくりのんびり育ててくれているところもあります。

私が勤務していたY税理士事務所は、当時でも15年以上在籍している先輩が何人もいました。私は5年で退職しましたが、退職時で12人中、在籍年数は短い方から3番目でした。
それから15年たった今もまだ当時のメンバーがだいぶ残っておられます。

穏やかな、50代・60代の所長の税理士事務所は離職率が低いことがあります。

3.離職率の虚偽表示について
会計事務所の求人は、ある種、広告ですから、事実の通りとは限りません。
ホームページも、求人広告もあまりあてになりません。
離職率の情報も法人発表はいい加減なところも多いです。
残念ながら、成長率が高く若い・ベンチャー色が強いところや準大手の税理士法人・会計事務所の中には広告が上手で
(〇〇%など具体的にかなり低い虚偽の数字で)離職率が低いと断言をしているところをがあることも知っています。1シーズンで50人〜100人くらい採用して、増えるのが10人〜30人だと、1年以内離職率70%以上なのでは?
極端な例だと離職率が低いと表示している経営者本人から大量解雇の話をお聞きしたこともあります。
別の例では、150人の事務所でわずか1か月で5人以上やめているのに「年間」離職率5%とホームページで表示したり。それって「年間」離職率じゃなくて「月間」離職率ですか?
また、年間離職率5%と表示している全スタッフの顔写真を出している営業職の強い会計事務所で、スタッフブログを見ると半分以上がリンクされていない(おそらく退職している)ので、実際には年間3分の1以上の人が離職とか…。
成長率や年齢構成等を考えると、ちょっと考えればその低い離職率はありえないのですが、税理士受験生は世慣れていない人も多いのでわからないのでしょう。

無資格者まで含めて全員顔出ししている会計事務所の方が営業職が強い分、離職率が高いような気がします。

また、特定の条件(たとえば、試用期間中に大量にやめさせるので入社3か月経過後の会計担当男性正社員限定)の離職率を表示する等、特別の条件を付けているケースもあります。
ほとんどやめていないと書いてあったり、言っていたりするのに実態は退職勧奨を大量にしているとか。

その他にも10年以上在籍、15年在籍等の長期在職者がいると強調して離職率の高さをごまかしている事務所もあります。一定のやめられない高齢者以外は、若手は入っても1年以内に退職が半分以上というのが実態だとお聞きしました。

税理士法人TOTALのように悪いことも開けっぴろげに書くスタイルは一般的ではありません。
うちは合わない人の採用はお互いに損だし、疲れると思っているので事実の通り公開していますが
悪いことを書くと募集が減るので嫌がる税理士も多いのです。
(明らかな嘘を繰り返すのは経営者の姿勢としていかがなものかとは思います)

いくら採用時に確認しても事実がわかりにくく、限界があります。
短期間に離職が多いかは、
ハローワークなら、相談すれば、本当にどのくらい辞めているかもわかるはずですので、
(明らかな問題がある会計事務所かどうかはハローワークならわかります)
迷ったら、個別にハローワークの相談員の方に相談した方が良いでしょう。

4.税理士法人TOTALの離職率
私が目標(ベンチマーク)としているある中堅税理士法人は
「離職率8%を下げるのが課題だ」
と言っておられました。

ところで、税理士法人TOTALは、最近の年間離職率は10%くらいです。
うちは転勤族の主婦のパートの方も多いのでそのうち半分(全体では5%)が旦那さんの転勤等,避けられない家庭の事情による退職で、実質離職率は5%くらいです。
そのうちの半分(2.5%)は採用のミスマッチ、
残り(2.5%)が、独立、他業種への転職、体調不良等になります。
だいぶ落ち着いてきましたがまだまだです。
旦那さんの転勤は避けられませんが(多店舗展開して受け皿は増やします)、採用のミスマッチを減らして実質年間離職率を優良上場企業並みの3〜4%にするのが現在の目標です。

なお、上記の例の「入社3か月経過後の会計担当男性正社員限定」なら、税理士法人TOTALだと3%くらいの離職率になります。

実は、お恥ずかしい話ですが、8年くらい前、まだ従業員20人弱の個人事務所時代に半年で6人の職員が辞めたことがあります。
今から思うと、私のマネジメント能力不足で、みんなには悪いことをしたと思いますが、当時は自分を否定されたようできつかったですね。
自律神経がやられて死にかけました(あるお客様に助けていただきました)。

当時は年率60%くらいの成長を続けていましたが、その時以来、無理な成長を追うのではなく、確実な成長をきちんと目指す、そしてスタッフ一人一人の置かれた状況をきちんと把握し、技術、考え方ともに確実に成長してもらえる環境を作ろうと努力しています。
その一環として
 ・受験生には資格の取得の積極的な支援
 ・主婦には仕事と家庭の両立のための環境整備
 ・税理士・有資格者にはキャリアプランの提示
を行っています。

特に資格の取得にはこだわっています。
離職率が高い時期が続くと、やめない無資格者をそろえ、資格取得を推奨しないという手法を取る会計事務所もあります。
「資格は仕事のために重要ではない、熱意があって良い仕事が出来ればいい」
というスタンスは税理士法人TOTALは取りません。
資格の勉強をしなければ仕事に集中でき、給与も上がるので結果として離職率はしばらく下がります。でも、一人一人のキャリアプラン上、本当に良いことなのでしょうか。
このタイプの熱血会計事務所の平均年齢は低くなっています。これは、年齢が高くなると、無資格者は一部の幹部を除くと辞めていくということではないのでしょうか。
税理士は、無資格職員がお客様を担当していますが、士業の中では異常です。
医師以外の職員が手術をしたり、助手が歯を治療するようなものです。司法書士なら、無資格者の立ち合いは懲戒事由です。長い目で見ると税理士以外の担当者は減るでしょう。法律的には現状でも税務相談は税理士しかできないことになっています。税理士が余り始めており、登録者以外の担当を禁じる法律改正・運用変更が将来も絶対ないとは言い切れません。
税理士になると資格者としての自覚が芽生えて、より成長する面もあります。

今、重宝されている無資格担当者は将来は不要になる危険性があります。TOTALでは平成26年7月現在、総勢100名の内、30名が士業資格者で、36名が資格試験の受験生です。外回り担当者には主婦を除き、資格の勉強をしてもらっています。

そういえば、
昔、スタッフに「お話があります」と言われると
退職の申し出かもとドキドキしましたが、
最近は、お子さんができて、育児休暇中の職員補充に頭を使うことが多くなりました。


 「税理士事務所・会計事務所の労働時間」に続く



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税理士事務所・会計事務所の労働時間

税理士事務所求人採用情報
税理士法人TOTAL代表税理士の高橋寿克です。

税理士事務所の求人広告は、近年にない売り手市場です。
大原簿記学校やTACの求人誌は、数年前に比べるとだいぶ分厚くなりました。
特に中堅以上の会計事務所が今まで1ページだった広告を2ページに変更しているのが目立ちます。

成長中の中堅会計事務所の採用難がうかがえます。

7、8月は定期採用シーズンなので、税理士法人TOTALも面接をしていますが、最近の特徴は、中堅・大手の税理士法人の多くは労働時間が極端に長くなっているということです。
(普通の会計事務所、昔ながらの会計事務所の労働時間は決して長くはありません)

というわけで

会計事務所選びで重視しなくてはいけない2つ目のポイントは労働時間

(ちなみに、第一弾は、「離職率」でした。
税理士事務所・会計事務所の離職率」)

会計事務所の労働時間は、季節によって極端な差があります。
繁忙期 : 12月〜5月  年末調整、確定申告、3月決算
閑散期 : 6月〜11月

1.労働時間の一番短い会計事務所
高齢(60代以上)で、比較的少人数(10人以下)の穏やかな(個人差があります)税理士の事務所です。
  閑散期 : 9時〜5時
  繁忙期 : 9時〜6時過ぎ
そもそも正社員の定時が8時間労働ではなく、7時間労働で
給与が安いかというと、昔からの単価の高いお客様がいるのでそうでもありません。
税理士受験生には2〜3年なら理想的な労働環境かもしれません。
人間は、ないものねだりをするもので、仕事・刺激が少ないのが嫌で転職していくことも多いのですが。
(後継者がいなくてお客様が減っていると古い税務知識・技術のままというリスクはあります)
欠員補充の募集になるので、お客様が減少している現状では、ほとんど募集がなく、少数派になりました。

2.普通の会計事務所
  閑散期 : 午前9時〜午後6時半〜7時半 
  繁忙期 : 午前9時〜午後8時から9時半くらい
閑散期はヒマなので、定時が終わると順次帰って、繁忙期は残業が普通だけれど、10時頃にはほとんど帰れる。
このタイプの事務所がほとんどです
会計事務所の労働時間は、
男性正社員は普通くらいですが、
時短勤務者、パート勤務者の比率が高いことが特徴です。

3.労働時間の長い会計事務所・税理士法人
  閑散期 : 午前8時半、9時〜午後9時過ぎ 
  繁忙期 : 午前8時半〜10時過ぎ・終電近く
閑散期から12時間近い労働時間で、繁忙期は休日出社も普通。
労働時間が長いので、疲れが抜けないし終電がなくなるとタクシーは高いので、職員は税理士法人の近くに家を借りたりすることも行われています。

成長率が高い税理士法人は、現場は人手不足になり、超過労働になって離職率も上がり、辞められても十分な引継ぎができないのでさらに現場の負荷が上がるという負のスパイラルに入ることもあります。

最近伸びている税理士法人は、労働時間が長くなりがちです。
飲食業界でワタミ、マクドナルド、そしてゼンショーがたたかれたのと一緒で、成長・伸びている法人の多くは過重労働で支えられていたりします。
会社が利益が上がっているか、伸びているかと、
そこで働く人が幸せかは全く別の話です。

最近では、税理士受験生の減少で競争が激しくなり、
採用広告で、受験・家庭との両立支援を打ち出す税理士法人、税理士事務所も増えていますが、あくまでも広告に過ぎないので、実際のところはどうかは別の問題です。
(マーケティングに優れた税理士法人の中には、問題があるところもあるように私は思います)
このため、広告ではなく事実から労働時間の長さを把握する必要があります。

長時間労働を見破る方法
 (1) 税理士が少ない
 税理士「受験生」・税理士事務所「未経験者」は比較的応募が多いですから、成長中で広告が上手な税理士法人なら採用が容易です。大量に採用した未経験者の中から残った人間で現場を回すことになります。
 それに対して「税理士」は、職場を選べる立場ですから、魅力のない職場には長居はしません。
 税理士が従業員数15人に一人以下なら疑った方が良いでしょう。

 税理士の数は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(なお、ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません
また、アルファベットは2パターンあり、TOTALはF9で入力してください)

 (2) 若手の比率が高すぎる・平均年齢が若すぎる
 従業員が100人近くになってくると、何らかの魅力があれば税理士の採用は容易になります。また、最大手級はだまっていてもいくらでも税理士が入ってきます(うらやましい)。このため税理士の数は多いのに、労働時間が長い税理士法人もみられます。税理士は比較的定着しますが、受験生や主婦は労働時間の長さについていけません。若手で補充するので事務所創立からある程度の年数がたっても従業員の平均年齢は30歳ちょっとだったりします。

「会社四季報」等を見ればわかりますが、平均年齢が若い(30歳ちょっと)企業はいわゆる問題企業が多く、普通の会社や優良企業は30代半ば〜40代半ば、持ち株会社・衰退企業は40歳半ば以上というのが一般的です。

 ちなみに税理士法人TOTALは、成長率が年率20〜30%くらいで、法人化して8年目(個人事業創立からだと15年)、税理士業界では税理士法人TOTALの成長率はかなり高い方に属しますが、それでも平均年齢はいつのまにか37歳くらいになりました。
ある程度の社歴があって平均年齢が30歳ちょっとだとしたら、成長率が高くても労働時間が長く、離職率が高いと疑う必要があります。

 (3) 残業代が出ない
 管理の煩雑さを避けるために、一定の時間数までの残業代を定額で支給するみなし(見込み)残業制を採用している会計事務所が増えてきました。もちろん、みなし残業でも規定残業時間(月20〜40時間等)を超過した分は精算が必要です。繁忙期などは(閑散期でも?)超えることもあるでしょうが、きちんと残業代を精算していない会計事務所もあるようです。
残業手当について無頓着な事務所や、みなし残業手当の精算がいい加減な事務所は、残業手当をきちんと払っている事務所に比べると長時間労働の可能性がやや高いでしょう。

なお、残業は自己申請が必要という形式で、残業を事実上申請させないという会計事務所も存在します。
これは
「タイムカードはありますか?」
「労働時間の管理方法はどうなっていますか?」
という質問をすることにより見破ることができます。
残業の多さが疑われる事務所の場合は聞いてみてください。

 (4) 正社員の主婦が少ない
 女性がパートばかりで正社員は少ない税理士事務所は、労働時間が長い可能性が高いです。
主婦なのに、終電近くまで働き、妊娠中でも7時までは連日普通に働くという事務所もあります。出産は大事な命に係わり、取り返しのつきません。そんな職場は辞めることになります。
労働時間の長さは不妊になったりや流産になりやすくなる危険性も増します。

 (5) 税理士受験生、合格者がいない・少ない
最近では、税理士試験受験生が減少しているため、人不足が深刻です。
このため「受験生支援」を謳う会計事務所が増えています。
残念ながら、実際には両立ができる事務所は多くありません。
採用のページは広告に過ぎません。
「残業ゼロ」、「受験応援します!」は単なるお題目かもしれません。
どのくらい両立が可能なのか、一番分かりやすいのは、科目合格者の人数です。
「去年の科目合格者は何人ですか?」に加えて
「税理士受験生は何人くらいおられますか?」
と聞けば、合格率もわかります。
面接の際は聞いてみてください。
受験仲間は多い方がモチベーションが続きます。受験と仕事の両立の度合いがはかれます。
似たような質問では
「過去に官報合格者は何人輩出されていますか?」
というものもありますが、
小規模や歴史の浅い税理士事務所では誤差が大きくなります。

====================
 税理士法人TOTALは、平成23年4名(他に退職した元従業員も2名)、平成24年1名、平成25年3名、平成26年2名、平成27年2名の最終合格者を輩出しました(科目合格も多数)。
今年も、一人でも多くの官報合格者が出てほしいものです。
====================

面接等で、会計事務所の労働時間を聞く際は、
「勤務時間はどれくらいですか?」という会話では
求職者は、<繁忙期>を念頭に質問しますが、悪意はなくても
所長は、<閑散期>を基準に回答するということが起きます。
「お忙しい時期と、暇な時期の勤務時間はそれぞれ何時から何時くらいですか?」
(「何時間ですか」と聞くと休み時間を除くかどうかでずれます)
など繁忙期と閑散期を分けてお聞きするといいでしょう。

最近は、最大手、若手成長中・中堅事務所の税理士法人など、税理士法人TOTALと同じかやや大きい税理士法人からの転職の応募が目立ちます。
 ・(受験生支援をうたう)他法人在職中の受験生に
  7月半ば(試験前の閑散期)午後7時半に
  電話したら、まだ仕事中、終わるのは10時過ぎ
 ・小さいお子さんが二人いるのに恒常的な残業
 ・そもそも閑散期がなくて年中きびしい
などなど、転職希望の理由の多くが、労働時間が長すぎてというものです。

過労死になりやすいのは、単月で残業時間が100時間を超える場合、2〜6か月なら月間平均80時間以上残業とされています(厚生労働省)。
http://kokoro.mhlw.go.jp/brochure/worker/files/H22_kajuu_kani.pdf

これ以上の長時間労働は危険です。心身ともに傷みます。
体調と相談して転職を本気で考えた方が良いかもしれません。
残業時間を計算する際は、会計事務所によっては定刻(午前9時等)前の時間を労働と認めないとか、夕食休憩をとったことにするとか、夜1時間休んだ扱いにするとか特殊な処理がされていることがあるので、これらを控除する前の実労働時間で計算してみてください。

なお、税理士法人TOTALの労働時間は、
基本的には上記 2.普通の会計事務所 くらいの労働時間です。
ただ、子育て中の主婦は時短勤務も出来ますし、正社員でも平日は6時前後に帰り、その分、繁忙期は週末に出社してくれたりします。
一方、パートナーのうち2名は一年を通じて結構遅くまで働いてくれています。
(ちょっと働きすぎが心配です)
月80時間以上の残業の労働者は繁忙期でもほぼありません。
数年前まで、年1〜2名だけ80時間を超えた方がいました(それぞれ連続しない2か月ずつ)

ただ、ここ2年は一部(船橋)で長時間労働が増えており頭を悩ませています。
管理状態をよくして改善したいと思っています。

最近は、中堅以上の税理士法人は労働力不足が慢性化しています。
税理士法人TOTALのとある本部のビルは、別の中堅会計事務所と同居していますが、うちの最後のスタッフの退社時にそちらの事務所は必ずまだ誰か人がいるそうです。お疲れ様です。

ちなみに、仕事終了後に半強制の飲み会が毎週のようにあったり、週末に遊びのイベントが多い「熱い会計事務所」もあります。
これらは労働時間には入りませんが、拘束時間は長くなります。
働く人の一体感を生み出す上では良いのですが、試験勉強には残念ながらマイナスでしょう。

===================
税理士法人TOTALが比較的成長率が高いにもかかわらず、労働時間が普通なのは、労働時間を長くして辞められると困るからです。特に船橋塚田本部は、立地に恵まれず、欠員補充が簡単にはできません。
また、私自身、根性も体力もないので、連日12時間以上働くと生産性が落ちます。疲れますよ。
自分が嫌なこと、無理なことを従業員に強要できません。
労働時間が短い方が良いというつもりはありません。20代後半の会計事務所未経験の男性官報合格者には、会計事務所経験のなさを早く補うため、毎日遅くまで働いてもらっています。
税理士の独身男性には、「もっとがんばろうよ」と言ったりします。
しっかり稼ぐべき人、今頑張って経験を積むべき人には長めに働いてもらいます。
一人一人に、その人にとって適切な労働時間で働いてもらいたいと思っています。
===================

大企業(金融・ITを含む)は、コンプライアンス重視で、飲食・小売等を除くと、昔に比べてだいぶ、異常な残業は減ってきている様な気がします。
(もっとも、朝型になっているだけで、8時前出社、8時過ぎ退社くらいですから、実態は月70時間程度の残業が普通ですから大企業も楽ではありません)
税理士業界は、最大手でも1000人いない零細・中小事業所しかない業界ですが、給与が大企業ほど高くない以上、魅力的な業界になるように今後は適切な労働時間にしていく必要があるように思います。

採用広告ではなく、経営の中身で勝負する健全な税理士業界へと発展させていきたいものです。



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税理士事務所・会計事務所の給与水準

税理士事務所・会計事務所の求人・採用情報の税理士 高橋寿克です。

税理士事務所・会計事務所の給与は、
入社当初は残念ながらあなたが期待しているよりは低いです。

中小企業がお客様なので、超過利潤が発生しにくく、
大企業のように教育期間も目をつぶって給料を多目に払うことができないからです。
ただ、徐々に給与は上がっていき、途中からは他産業に比べると事業所規模の割には給与が高くなることも多いです。

税理士事務所・会計事務所の業務は、
専門性が高く・経験が重要で、一人で仕事が完結する部分も多く「未経験者」の生産性は最初のうちは低いので
若い&高齢の先生の事務所、派遣系の事務所は
社会保険なし、初年度は年収200万円台前半の例さえあります。

会計事務所業界未経験者の初年度年収は
2科目合格者で、300万円くらいが平均でしょう。
社会人経験によって多少上下します。
実際にはそれでも会計事務所は新入社員については確実に赤字です。

なお、税理士試験の勉強をしていない、未経験の簿記2〜3級で入社する場合は、独身等で残業をする方で年収200万円代半ば〜後半、残業をしない主婦なら年収200万円台前半〜半ばスタートくらいでしょう。
(「専門職」ではなく、いわゆる「一般事務職」になります)
大企業出身者の方は安いと感じるでしょうが、郊外(家の近く)にどこでもあり、時間も日中で規則的な事務仕事のため人気が高いためです。

実は、「パート」はもっと人気があり、時給900円(東京都は1000円)〜も普通です。正社員登用も多く、時間がフレキシブルなので応募が多いためです。
なお、スタッフの一体性確保のため、パートさんにもミニ賞与が出るところも多いです。


医療事務」に比べても、女性だらけではなく男女バランスがとれており、勤務時間は夕方が早く子育てに向き、所長と合いさえすれば人間関係でも悩まないので楽だと感じる人も多くなります。
会計人は穏やかな気遣いができる草食系の人が多く、
看護士のような肉食系の方がまわりに少ないのです。
(医療系の方は、事務処理能力よりも人間関係に強い人が多いようです)

税理士が主宰の事務所・公認会計士が主宰の事務所・税理士法人で
給与水準に大きな違いは見られません。
やっている仕事が同じため、付加価値が違わないからです。
強いて言えば、税理士法人は一定の規模があるため劣悪なレベルの低給与はないでしょう。
また、医療や資産税に業種特化した会計事務所・税理士法人の方が給与は高いでしょう。
(業種特化事務所は、将来の可能性が限定されるし、早くから結果を求められやすいので未経験者にはお勧めしません)

※ 最近では、都心部では人不足もあり、地域によっては若干、上記よりも給与水準が高くなっています。

求人票を見るときに注意して欲しいのは、残業代の取り扱いです。

きちんと残業代が出ない事務所も多くみられます。
また、一定の残業代までは固定給の中に含まれたり(みなし残業手当)、
成果主義的年俸制を使っている事務所もあります。
求人票の数字を単純比較しても給与水準は分かりません。
少しだけ聞きにくいですが後でトラブルよりは
面接の際には残業手当の取り扱いを確認してみることをお勧めします。
また、就労前に「労働条件通知書」を交付してもらいましょう。

==================
税理士法人TOTALは残業は1分単位で計算します。
残業代の切捨てはありません
また、労働時間の短い方も受け入れています。
このため募集時の基本給が低くみえるようです。
このため、みなし残業を原則にしました。
もちろん、所定残業時間を超えた分は1分単位で支払います。

また、資格の取得も勧めており、正社員には年間20万円までの学費補助と、税理士試験の費用補助が出ます。無税なので経済的価値は30万円近くなります。
その他に、試験休み等、サポートの仕組みもあります。

税理士法人TOTALの給与は実際には、会計事務所の平均よりは高いです。
今後も給与水準の向上に努めたいと思います。
==================

社会保険(厚生年金・健康保険)は、加入していない会計事務所も多いでしょう。
また、入社後数ヶ月は社会保険に加入させないという事務所もあります。
(定着率が低いので手続きが面倒なのかもしれません)
実は個人の会計事務所は人数が多くても、社会保険は強制加入ではありません。
(税理士法人は強制加入です)
未加入なら国民健康保険、国民年金を自己負担することになります。
家族持ちにはつらいですね。

労働保険(雇用保険)は強制加入です。
未加入だと失業給付や労災がおりません。
法律家なのに法律を守れない、
そんな会計事務所で働くのはやめましょう。

3年目以降くらいからの給与水準は、多くの会計事務所では、年功序列の要素が少ない実力主義となります。
外回り(税理士業界では「巡回監査」ということが多いです。)担当者は、
社会保険完備の税理士法人で、自分の売上の30%〜35%くらい、
個人事務所で社会保険の入っていなければ、自分の売上の35%〜40%くらいを給与としてもらいます。
入社2〜3年目くらいまではもっと高くなります。
(初年度なんて100%以上の人がいたりします)。

この水準を
大きく上回っていたら給与のもらいすぎ
 (先生は泣いています)
大きく下回っていたら先生が搾取しすぎです。

「給与」の比率が低いと感じるかもしれませんが、
人件費には、
・「給与」の額面 
  だけではなく、
・厚生年金・健康保険・労働保険の社会保険
 (これだけで給料の15%になる)
・通勤手当
・福利厚生費(忘年会・慰労会の会費・おやつ等)
・退職金
もあります。

もちろん、「給与」そのものだって、
・担当を持っている社員
  以外にも
・総務や庶務等の間接要員
・マネージャーやパートナーといった管理職
生産性の低い未経験の新人の養成コスト、退職に伴う引き継ぎ・補充コストも含みます。

分配比率は、外回り担当者がどこからどこまで業務をしていたか、言いかえると管理者や作業補助者がどれくらい手伝っていたか、
社会保険加入の有無、福利厚生・税理士試験受験のための専門学校の学費負担等がどれくらい充実しているかによって変わります。
社会保険(15%くらい会計事務所負担があります)未加入の事務所なら、給与額面は売上の40%以上もありえます。

税理士事務所の労働分配率・総人件費率は
税理士法人で6065%くらい、
個人事務所は所長の取り分があるので4555%くらい(規模によります)になります。

参照)「税理士事務所・税理士法人の労働分配率


所長税理士はケチで従業員を搾取していると愚痴る方がいますが、実際には人を雇うとしばらくは損をするのが普通です。投資だと思わないとやってられません。それでも、文句を言われて辞められるのです。
所長税理士は割に合いません。
税理士事務所は拡大しても言うほど儲かりません。
成長している間は、かえって損をすることも多いでしょう。
最初は拡大を目指していた税理士も、痛い思いを繰り返して成長を止めた方が得だと気づきます。
このため、税理士事務所は税理士と妻 + パート1人くらいのところが多いです。

=================
TOTALは私の個人事業時代は、一時期労働分配率が80%を超えていました。その頃はもちろん?赤字です。
(親元でお金がかからずに脛をかじり、無駄使いしない、というかお金を使わない人なので特に問題なかったのです)
税理士法人化して、私自身の給料を低い水準で設定している今でも70%くらいです。

高い労働分配率なのに、給与水準は普通ってことは…。
お客様にリーズナブルに良質なサービスを提供しつつ、組織の成長コストを払い続けるのは大変です。
(実は会計事務所経営は、成長しない方が儲かります)

最近では、高付加価値業務の比率を上げて給与水準を向上させています。
=================

お客様を担当できる方は、入社5〜7年目くらいまでは年間数十万円ずつ給料は順調に上がるはずです。
この場合、自分の給与は自分で上げる覚悟が必要です。
自分の担当する仕事を増やし、品質を上げ、総売上を上げることが給与アップの近道です。

従業員10人未満程度の零細・小規模事務所の場合
マネージメント業務や営業の比率が低いので付加価値も低く
どうしても数年で技術や給与の限界が見えてしまいます。
(年収500〜600万円くらいで頭打ちかなあとか)
経験を2〜3年積んだら転職する人が多いのはこのためです。

BIG4を中心とした大規模な事務所の方が、一般的には給与が高いです。
入社直後でも年収500万円くらいになるところもあります。
その分、海外業務やSPC等の特殊な仕事だったり、激務で労働時間も長かったりします。
ただし、仕事が特殊過ぎて税理士としての独立には向きませんし、他の事務所では使えない知識も多くなります。

所長が30代以下の若い小さな事務所は給与が安いです。
一方、所長が60代以上だと、平均顧問料が昔の価格で高いため、小さい事務所ても給与が高いことがあります
(技術的には問題ないか確認し、早めに転職した方が良いケースも多いでしょう)

中堅事務所の給与は、労働時間・生産性によって差がつきます。
税理士試験受験・家庭との兼ね合いを考えて
将来の自分のために今何が必要なのかじっくり考えてみてください。

いずれにせよ受験との両立を考えた場合
税理士業界は、金融・コンサル、上場メーカー、海外業務、不動産等に比べると給与が高い職場ではありません。

仕事のやりがいや、将来の夢、転勤のなさ、
女性の場合はそれに加えて家庭・育児との両立がしやすく、安定しているといったことを考えて
税理士の仕事を選ぶのでしょう。

もっとも、インターネットで書かれているほど劣悪な給与水準でもありません。
上場企業等に比べれば低いですが、他の産業の平均以上ですし、成果に応じた給与が払われるため、
入社当初は給与は低いですが、長く勤務したらそれなりになり、
地元で安定して長くできる仕事としては、中小企業の給与の水準よりかなり高いはずです。

ただ、税理士試験受験生の場合、受験との両立・勉強時間を確保を必要とするため、仕事に割ける時間が限られ、上げられる付加価値、給与に限界はあります。、
当たり前ですが、給与を上げる一番の方法は、試験に合格して税理士になることです。

中堅以上の税理士法人なら、営業や管理も評価してくれるところもあります。社員(パートナー)になれば1000万円以上の給料もありえます。

さらに稼ぎたければ、税理士資格があれば、大手企業の経理・財務に転職するか、独立することになるでしょう。

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未経験者はつらいよ〜経験者限定・優遇

税理士事務所・会計事務所の求人・採用情報の税理士 高橋寿克です。

ご質問はここをクリック

税理士事務所・会計事務所の求人は、
「会計事務所又は経理経験者限定」のように、経験者に限定していたり、
特に記載がなくても、実際には未経験者はほとんど書類審査も通らない事務所もあります。

税理士事務所・会計事務所は少人数のところが多く、小さい会計事務所は教育することが大変です。
このため会計事務所経験者が歓迎されます。
特に成長中の若い事務所は、所長も営業に忙しいので教えることができません。

中堅以上の会計事務所なら、
同じような業務を同一フロアにいるたくさんの職員が並行して行いますから、教えることもできますし、訊くこともできます。
一定レベル以上の会計事務所ならマニュアル化も進んでいます。このため、未経験者もそれなりに多くいます。

ただ、中堅・大手の会計事務所でも、一般的に教育制度が整備されていません。
特に成長著しい会計事務所、ベンチャー色が強い税理士事務所は業務が忙しいため、職員の定着率が低くなり、せっかく教育しても3年いることは多くないという事務所もあります。
このため、中堅・大手税理士法人でも新卒を採用しているところは多くありません。

税理士事務所・会計事務所の業務は、一人で仕事が完結するため、「未経験者」の生産性が低く
初年度は200万円程度しか付加価値を生みません。
余裕のない事務所で極端な場合、年収200万円程度しか支払えません。

普通の会計事務所は、200万円台後半以上は払うことが多くなります。
それでも、多くの会計事務所は入社から2年くらいは持ち出しです。
働いている側にとっては、給与が安いので、どうしても定着率は悪くなります。
(「税理士事務所・会計事務所の給与水準について」より詳しくはこちら

未経験者の採用は、会計事務所にとってリスクが大きすぎて短期的には儲かりません。
手間ヒマかけて、社会人経験・会計事務所経験のない人を育てることをする&出来る事務所は
あまりないといっていいでしょう。
経験者限定・経験者優遇の税理士事務所が多くなります。

未経験者の場合、
・人柄や高い潜在能力
・合格科目や受験歴
(目安として簿記論・財務諸表論の2科目合格+法人税受験経験など)
・あまり高くない賃金(パートを含む)
など、高いハードルが待ち構えています。

つらいですねえ

私自身は未経験者の採用・育成が使命だと思っており、
税理士法人TOTALは未経験者大歓迎ですが、それでも
未経験者の場合は、最低3年、できれば5年働いてくれるとうれしいです。

教育期間は事務所経営的には持ち出しです。短期の離職者が続くと所長はうんざりします。
事務所を大きくするのをあきらめるか、会計事務所経験者を優先して採用するようになります。


ところで、「未経験者歓迎」には次のようなパターンがあります。

1、零細事務所
給与水準・職場環境から未経験者しか採用できない。

2、中堅事務所
(1)人手不足対策
 経験者が望ましいが、未経験でもやむを得ないというケースです。
(2)総務・パンチャー要員
(3)経験者よりむしろ未経験者の方がいいと考えている場合
会計事務所の経験者・転職者にはクセがある人が多いので
教育ができる事務所なら未経験者の方が
良いというケースもあります。
ただし、人柄、学歴、受験合格歴、社会人経験で
選抜されますので留意して下さい。

=======================
税理士法人TOTALは逆に経験者の採用が6割を超えています。
中堅以上の税理士法人では、自前で未経験者を育てていく事務所が増えます。
中堅以上の税理士法人で、未経験者の比率が4割を切っていたら、離職率が高い(か過去に高かった)ことを疑うか、未経験者は育てていないと思った方が良いでしょう。
=======================

なお、成長率の高い会計事務所の中には
未経験者歓迎、税理士科目・学歴不問というところがあります。

成長率が高いと人の補充が追いつきません。
税理士試験と仕事の両立は大変です。どうしても仕事に割ける時間に限界があります。
それでは成長率が高い事務所は困ります。
そこで、税理士試験の勉強をせずに、仕事だけしてくれる人が欲しくなります。
会社の理念を信じて、勉強せずに気を使って仕事をしてくれる人が必要です。
受験勉強をおろそかにして仕事に集中し、長く辞めない人が望ましいのです。
このタイプの事務所にはいわゆる「意識高い系」の人がひっかかりやすくなります。

試験勉強できるか、税務レベルが高いか見分け方は簡単で、税理士数が事務所規模に比して少なくなります。
(税理士が多いと試験勉強できるというのではありませんので、念のため)
税理士事務所別の登録税理士数は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
(ここでは登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません)
業務水準を維持しようとすると、税理士一人で職員10人超は見れないので
標準的会計事務所なら、税理士有資格者が社員数の10分の1以上が望ましいでしょう。
営業力が強く、業務水準が低い事務所は
所長・代表社員と営業を行う(業務を見る余裕がない)店長クラス以外、税理士がほとんどいないことがあります。
税理士の登録年月日も出ていますので、キャリアの想像はしやすいでしょう。
最近では、従業員100人を超える準大手でもこのタイプが目立ってきました。
税理士になる気がないなら、悪い選択ではありません。給与は業界平均よりは高いところもあり、頑張った分は評価されます。
ただ、税理士試験は、暗記とスピードが重要な試験です。若さが一番の武器です。今より若い瞬間はありません。
税理士受験生にはおすすめできません。
業務水準は有資格者が少ないため、残念ながら規模の割に低くなります。

3、大手事務所
(1)派遣要員
経理事務の派遣です。
これは、求人情報ではわかりにくいので
受験生は注意して下さい。
税理士としてはキャリアになりません。
「経理派遣と正社員について」はこちら

(2)総務・パンチャー要員
 女性のいわゆる一般職です。



税理士業界未経験者で、職歴・学歴等で自分にあまり自信のない方は
 ・税理士試験に2〜3科目合格してから良い事務所に入る
 ・まずは零細事務所でも就職し、合わなければ2〜3年後に転職
 ・中堅の税理士法人のアルバイトのうち仕事も面白そうなものを選ぶ
のが良いでしょう。

「未経験者」も一度会計事務所に採用されれば、「経験者」として他の会計事務所に移ること容易になりますし、給料も上がりやすくなります。

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私の、最初の会計事務所での就職はこちら
もうだいぶ昔の話になってしまいました。ご興味がある方はどうぞ
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参考 「税理士事務所・税理士法人ランキング」


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税理士事務所・税理士法人の労働分配率

税理士事務所・会計事務所の求人・採用情報
税理士法人TOTALの高橋寿克です。

税理士事務所・税理士法人の労働分配率・総人件費率は
税理士法人で6065%くらい、
個人税理士事務所は所長の取り分があるので4555%くらい(規模によります)が多くなります。

どうですか、みなさんが思っているよりずっと高いんじゃないですか。

うちは、そんなに高くないよ。いいとこ半分じゃない?


それって、自分の給与額面を中心に考えていませんか?



担当者は、
税理士法人:売上の30%〜35%くらい
社保なしの税理士事務所:売り上げの35〜40%くらい
を給与としてもらいます。
入社2〜3年目くらいまではもっと高くなります。
(初年度なんて100%以上の人がいたりします)。

この水準を
大きく上回っていたら給与のもらいすぎ
 (先生は泣いています)
大きく下回っていたら先生が搾取しすぎです。

この比率が低いと感じるかもしれませんが、人件費には、
・「給与」の額面
  だけではなく、
・厚生年金・健康保険・労働保険の社会保険
 (これだけで給料の15%になる)
・通勤手当
・福利厚生費(忘年会・慰労会の会費・おやつ等)
・退職金
もあります。

もちろん、「給与」だって、
・担当を持っている社員 
  以外にも
・総務や庶務等の間接要員
・マネージャーやパートナーといった管理職
生産性の低い未経験の新人さん養成コスト、退職に伴う引き継ぎ・補充コストも含みます。

この比率は、外回り担当者がどこからどこまで業務をしていたか、言いかえると管理者や作業補助者がどれくらい手伝っていたか、
社会保険の加入の有無、福利厚生・税理士試験受験のための専門学校の学費負担等がどれくらい充実しているかによって変わります。
社会保険(15%くらい会計事務所負担があります)未加入の個人税理士事務所なら、給与額面は売上の40%以上もありえます。

「うちの 所長(税理士)はケチで従業員を搾取している」
と愚痴る方がいますが、実際には人を雇うとしばらくは損をするのが普通です。
投資だと思わないとやってられません。それでも、文句を言われて辞められるのです。
所長税理士は割に合いません。
税理士事務所は拡大しても言うほど儲かりません。
成長している間は、かえって損をすることも多いでしょう。
最初は拡大を目指していた税理士も、痛い思いを繰り返して成長を止めた方が得だと気づきます。
このため、税理士事務所は税理士と妻 + パート1人くらいのところが多いです。

参照 )
 「税理士事務所・会計事務所の給与水準


先日、数百人規模の大規模セミナーの大トリが、
伸びている M会計事務所の「秘密」で
労働分配率の高さ」 70%というのがネタでした。

個人外注にして70%
(個人外注は本当は税理士法上グレーゾーンですが。)
給与にする場合、法定福利費、諸手当等を含んで70%
この結果、M先生より、入力処理が早いベテランさんの方が給料が高いそうです。


でも、正直この話、あんまり私には新鮮味がなかった。



だって、うちは昔から70%以上の人件費率(一部業務委託外注費を含む)ですし、私より高給のスタッフがいるなんて当たり前でしたから。
おそらく、M先生の例は、間接要員をなくし、経費や手当を極力削るか選択させるビジネスモデルでしょう。
(もちろん、他の先生が60〜65%のところ70%に設定し、工夫して経費を削らなきゃいけないのでM先生はやっぱり大変ですよ)

税理士法人TOTALは、今でこそ労働分配率は70〜75%くらいですが、昔は80%を超えていたときもあります。
その頃はもちろん?赤字です。

法人になってからは、私の給料も人件費に入りましたが、水準は、
「私の給料は安い」とおっしゃっている同規模の某会計の代表の半分くらいです。

私自身の給料を低い水準で抑えられるのは、
・家賃はかからない…親と同居で、持ち家
・お酒も飲まない…弱いし、付き合い程度
・ギャンブルはやめた…競馬は負けましたが、株は数千万円勝ちました。
・女性関係の出費なし…奥さんとかわいい娘がいます
  (税理士は女性関係がお盛んな方も多いです)
・奥さんも働き者で、所得がある、

私  「欲しいものある?」 
家族  「何もない…」
ホント、金を使わないし、無駄使いしませんね。

税理士法人TOTALはかなり高い労働分配率なのに、給与水準はやや高い程度くらいってことは…。
お客様にリーズナブルに良質なサービスを提供しつつ、組織の成長コストを払い続けているからです。
(実は会計事務所経営は、成長しない方が儲かります)

さすがに最近はスタッフの給与を上げることに本気で取り組み始めました。
ここ1年は生産性の目覚ましい向上が見られます。


それでも、いまだに親にお金を借りて、すねをかじり続けています。
うちのバランスシートには親からの長期借入金が計上されています。
「相続の前払いだよ」て言って貸してくれる親に感謝せずにはいられません。

いつかきっと出世払いで返します。



いつだろう(泣

いつまでも甘えてばかりもいられませんね。




それなら、
どうして私(高橋寿克)が日本一(従業員の多い)の総合士業事務所を目指すのか?

元々市内指折りの農家の息子なのでお金に困ったことはないし、
財産はもう、一生働かないでいい分くらいは祖父の相続でもらっているし、
小さな税理士事務所経営者で小金持ちになってもつまらないし、
(これって普通、かなり嫌味だろうな)
「小人閑居して不善をなす」で、私じゃ暇になると ろくな事なさそうだし…。
(もとの漢文の意味は違うらしいですが)

きっと、小さい頃から 働き者で資産家の親からも、(良い意味でエリート養成校の)開成学園でも

仕事はお金のためじゃなく、
やるなら世のため、人のため

って教えられてきているし、

税理士業界の産業化みたいな、時間がかかり短期的には儲からない事業を

「(日本のために)俺がやらなきゃ誰がやるんだ」

って勝手な思い込みもあるし

もちろん、巻き込んでしまった従業員のために、
早目に、結果を出し始めなくてはいけない、

みんな、ついてきてくれてありがとう。

スタッフを幸せにしなくちゃ!

という思いは強く持っています。


両方の肩にのっているのは

責任 ですかね。

重たいけど、 嫌いじゃない…。




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